コンビニ(い)動画YouTube配信中
ここからは、コンビニを舞台にした、しょぼくてお気軽な掌編を何作か掲載します。
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猫を8匹飼っている。
ある日の夜、俺は猫たちにキャットフードを食わせうよして、食器を8つ並べ、カラカラと入れたら、ちょうど一匹分を残してキャットフードが底をついてしまった。
7匹分を、8つに分けるという手もあったが、1匹分が8分の7になってしまう。
キャットフードは1日2回。12時間おきにあげていたのだが、8分の7だと明日の朝はおそらく1時間以上早く猫たちの、
「腹へったぁ~♪ にゃ~にゃ~にゃ~♪」の大合唱が始まるだろう。
明日は仕事休みだし、ゆっくり朝寝したい。
それじゃキャットフードを買いに…と思ったら、いつもキャットフードを買うホームセンターはすでに閉まっている時間だった。
まあ長い前置きはこのへんにして、それでとりあえず近くのコンビニへ行ってみた。
キャットフードくらいあるだろうと考えていたけれど、幸い、キャットフードは置いてあった。いつもの銘柄とはちがうけれど。
それで俺はキャットフードを持ち、そのコンビニのレジへ行った。
そしたらレジでコンビニの店員は、にやりと笑ってこう言ったのだ。
「キャットフード、温めますか?」
ふざけた店員だと思ったが、すかさず俺はこう切り返した。
「うちの猫たちは猫舌なもんで、あ~、暖めなくてもいいですよ」
だけど店員も負けてはいなかった。
奴は追い討ちをかけるようにこう言ったのだ。
「お箸は、何本お付けしますか?」
店員は勝ち誇った顔をしていた。
もしここで俺が、
「あ? お箸は…、ええと…、いいい、いりません」
なんて弱気に言おうものなら、完全に俺の負けだ。
しかし俺にも意地がある。
こんな奴に負ける訳にはいかない。
そこで俺は少し考えてから、こう言ったのだ。
「お箸は、あ~、猫用を8本ほど…」




