第57話 エロ―ジョン
ヴァンパイアを倒した帰り道。
「むむ」
「どうした?アル」
「作者が仕事でエロージョンの不具合に遭遇という電波をキャッチしたモビ」
「天網恢恢疎にして漏らさずっていうし、こんなところでエロージョンなんて不良の話をしているからだな」
「網の目をすり抜けて、市場流――」
「言わせねえよ」
市場流しそうめんかな?
「対策書で忙しくて、死にそうらしいモビ」
「まあ、仕事した方がいいだろ」
「それが、『あの日出た、不具合の原因を僕たちはまだ言えない』状態らしいモビ」
「なんだよそれ」
「本当のことを言ったら大事になるから」
「よくそんなことを知っているな」
「『王様の耳はロバの耳』みたいに、穴を掘って叫んだら、ここまで届いたモビ」
角を指して、どや顔するアル。
「便利な角だな」
「ところで、エロージョンの対策ってどうするモビ?」
「そうだなあ、事象品を確認しないと何とも言えないが、パイプ内部を削る原因物質の除去だったり、パイプの強度をあげたりかな。なんにしても、こいつはヤクイぜ」
「どうして知っているモビ?」
「3x3なeyeにあったからなあ。φ(パイ)を変えたり」
「2026年に3×3EYESの話をしている作品なんて、世界中探してもここくらいね」
ソアラにつっこまれる。
「いいんだよ。何年経っても林原めぐみは」
「どれくらい良いモビ?」
「上毛かるたの最後を全部林原にしても、心にしみわたるくらいには」
「例えば、どんなのがあるモビ?」
「歴史に名高い林原、世のちりあらう林原、紅葉に映える林原、日本で最初の林原」
「それは作者が30年前に出した同人誌で、上毛かるたを全てセーラームーンにするやつモビ。力を合わせるセーラームーンモビ」
俺たちの会話に割って入ってくる女の声。
「あのー、そろそろ登場してもいいですか?」
「何者モビ?」
見れば屋根の上に人影。
「実態を見せずに忍び寄る……」
「赤い影モビ」
確かに、月明かりに照らされる、奴の輪郭は赤く見えた。
「でも、それじゃあマスク・ザ・レッドになっちゃうな」
「真祖にして、最強の吸血鬼なんですけど……」
俺たちの脱線に呆れる声。
しかたない、話を進めるか。
「吸血鬼?それなら先ほど倒したばかり」
「いいえ。あいつは吸血鬼の中でも一番の小者。人間に負けるとは、吸血鬼の面汚し」
次回に続く。
対策書が終わったら……
品管のおっさんっぽい仕上がりに




