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勇者と聖女の召喚に巻き込まれた品質管理のおっさんなんだが  作者: 工程能力1.33
1章

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第51話 引き続きフィクションです

 前回までのあらすじ。

 一族の恥をネットで晒してみたが、直後に祖母が他界して葬儀が終了したのを手紙で知る。

 絶縁しているので呼ばれても困るのだが。

 まあ、これであの会社の土地がどうしてあの会社に渡ったかを知っている親戚も殆どいなくなっており、歴史の中に埋もれていくんでしょうね。

 館林の女郎が本工場の建設に一役買ったとか、一生知らなくてもよい知識ですが。


「私小説モビ!」

「何がだよ」


 俺は突然叫んだアルに聞いた。これのどこが私小説だというのだ。立派な異世界ファンタジーではないか。

 しかし、アルからは俺が思っていたのとは全く違う返答が来た。


「もうこのまま先に進まないかと思ったモビ」

「そんなことはない。俺たちの旅はこれからだ」

「それは最終回のセリフモビ。まあ、アルは他の作品にアルミラージとしてや、同じ名前のキャラクターとして登場しているから、終わっても構わないモビ」

「何それずるい」

「あなたたち、まともに始めなさいよ」


 サクラに注意された。

 脱線甚だしいし、当然か。


――これからはまじめに……


「さあ、はじまるざますモビ」

「いや、まじめにやろうよ」


 どうしてもボケたいアルにつっこんでおいた。こういうことをするから、調子に乗るんだろうな。いや、図に乗るか。

 こうして俺たちは仕切りなおして、改めて魔王軍の手先である矢島昴と向き合うことにした。

 俺は矢島を睨んだ。


「ここで何をしていた?」

「馬車を襲っていたのを忘れたのか?」


 矢島が残念そうなものを見るように、俺を見てきた。


「ちょっと前ならおぼえちゃいるが、二か月前だとちと忘れちゃうモビ。馬車を襲っていただって?ここ(ネット小説投稿サイト)にゃ沢山あるからねえ。わるいな、他をあたってくれモビ」

「そうだよなあ。作者が俺たちをおいてけぼりにするから……」

「だから、まともに始めなさいよ……」


 俺たちのやり取りを見て、矢島は肩をすくめてため息を吐いた。


「その馬車にこの国の王女が乗っているから、襲ったまでのことよ。魔王軍は王女を人質にして、カミツケ国との交渉を有利に進めるつもりだ」


 矢島はぺらぺらと作戦を喋ってくれた。

 こいつ頭が悪いのだろうな。まあ、頭が悪いからヤクザに嵌められて、ギャンブルで多額の借金を背負うんだろうけど。


「途端にまともなファンタジーっぽくなってしまったモビ」

「いや、いいだろう。俺だってコンプライアンスの関係で、総務だか法務だかという組織に呼ばれたくはない。俺を指名して呼び出された時は、何がバレたのかひやひやしたぜ。異世界とはいえ、会社の出した不具合を魔法として使うのは危険が伴うんだ」

「お前さんら、またサクラに怒られるぞい」


 今度はデーボからも注意された。

 ちがう、ちがうんだ。これは俺の意思ではなく、作者が他の作品で我慢していた脱線やパロディを、ここでならやってもいいっていう願望の噴出。

 創作のカタルシスだと叫んでやりたかった。

 言わないけど。


「そうだ、まじめにやろう。王女誘拐の現場とあっては無視は出来ないな」


 ビシっと矢島に指をつきつけた。

 指を突きつけられた矢島は不敵に笑う。


「魔王様よりあずかりし、悪魔軍団相手に勝てるかな?」

「――悪魔軍団だと⁉」


 俺が聞き返すも、矢島は無視して何やら呪文を唱える。

 すると、空中に魔方陣が浮かび上がり、そこから小さな悪魔が出てきた。


「インプとレッサーインプモビ」

「アル、知っているのか……」

「勿論モビ。あれがインプで、こっちはレッサーインプ。インプ、インプ、レッサーインプ、インプ、レッサーインプ」


 アルはインプと、その亜種であるレッサーインプを指さす。

 が、その語感とこの地名から、どうしても別のものが浮かんでしまう。


「ごめん、ちょっとそういうのはいいから」

「どうしたモビ?」

「頭が痛くなるんだ。昔、金型で色々とあって……」

「それは、インプ、レッサーインプの精神攻撃モビ!心が弱い相手にしぼって」

「シボっていうなー!!!!」


 俺はアルの首を絞めた……。


「く、苦しいモビ。アルは味方モビ」

「ごめん、ごめん。ちょっと嫌なことを思い出しちゃって」


 俺がアルに攻撃している間にも、サクラとデーボがインプとレッサーインプを全て倒してくれた。

 見れば、矢島ともう一人の黒髪の若者だけになっている。


「矢島、いつまで遊んでいるつもりだ。さっさと任務を完了させるぞ」

「そうだな」


 見た目が日本人の男に俺は訊ねる。


「お前もひょっとして日本人か?」


 すると、矢島が代わりにこたえた。


「そうだ。こいつの名前は表面仕上。俺と一緒にこの世界にやってきた」

「だから!表面仕上って言うな!」

「いや、読み方は『おもてづらしあげ』だ。こいつは魔王軍の不良集団、ラインアウトに所属している」

「とある企業の不良目録モビ!というか、ルビを振らないからわかりにくいモビ」


――ここから話が進むのか?


 俺は心配になって周囲を見渡したが、そんな心配をしているのは俺くらいで、他は武器を手に持って剣吞な雰囲気でにらみ合っていた。


【後書き】

コンプライアンス関連で再教育を受けたため、すごくやりづらくなりました……

いきなり小説が消えたらお察しください。

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― 新着の感想 ―
フンガー! 担当者はマンゴーをもぐなどの研修を受けたのでごあんしんください。(お疲れ様です…)
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