表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ねえ、君は生きたいですか?死にたいですか?  作者: 下菊みこと


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

49/57

読書の秋

今日はどこに行くでもなにをするわけでもなく、休暇を楽しんでいる。


おうちデートと辰巳さんが銘打って、私を膝の間に座らせて…いわゆるラッコさん座りの姿勢。


今日もこの間楽しかったということで、朗読会をすることになった。


今日は辰巳さんのオススメをたっぷり読み聞かせてくれるらしい。


辰巳さんはそのままで図書館で借りてきた本を読み始め、私に朗読して聞かせてくれる。


その物語は読んでいて楽しい気分になる、底抜けに明るい内容のものだった。


「…そして彼は、また旅に出るのでした」


「面白かったです、辰巳さん」


「ふふ、たまにはこういう時間の過ごし方もいいですよね」


辰巳さんはまだ朗読会を続ける気らしく、飲み物を飲むと次の本を手に取った。


私はなんだか、甘やかされる幼子の気分になってしまって少し気恥ずかしい。


けれどそれ以上に、辰巳さんとのこの穏やかな時間が愛おしくて。


結局は、夕飯までの間ずっと二人でそうして過ごした。


「読書の秋、やはり楽しいですね」


「そうですね」


辰巳さんが楽しそうなので、とりあえず良かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ