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ねえ、君は生きたいですか?死にたいですか?  作者: 下菊みこと


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さつまいも

「百合、ご近所さんからさつまいものおすそ分けをいただきましたよ」


「あら」


「一緒に焼き芋にして食べましょう」


「もちろんです」


辰巳さんと一緒に、焼き芋を食べることにした。


落ち葉をかき集めて、火をつける。


そしてお芋を焼く。


「またたっぷりの甘々なさつまいもですから、焼き上がりが楽しみですね」


「はい、とっても美味しそうです」


「余ったさつまいもも、今夜天ぷらにするのも良さそうですね」


「いいですね、楽しみです」


「さつまいもチップスなんかも良さそうです」


辰巳さんが提案してくれるさつまいものレシピはどれも美味しそう。


「さて、焼き上がりましたね」


辰巳さんがパチンと指を鳴らすと火は消えて、さつまいもはちょうど良い具合に焼けていた。


「では、いただきます」


「いただきます」


手を合わせて、食べ始める。


ホックホクな上に蜜もたっぷりと入って、甘くて最高に美味しい。


このあいだの栗もかなり美味だったが、匹敵する美味しさだ。


「美味しいですね、辰巳さん」


「ええ。とても美味しいですね」


料理に舌鼓をうつ辰巳さんは、本当に美味しそうな顔で食べるから見ていて楽しい。


私も辰巳さんから見るとそうなんだろうか。


「今度またご近所さんになにかお礼をしなければなりませんね」


「いつもきんぴら饅頭ばかりですし、たまには季節モノも考えましょうか」


「ですね」


後日ご近所さんには、辰巳さんと二人で手を繋いでお礼に行った。


そんな私たちにいつも仲がいいわねと微笑ましげな表情のご近所さん。


今回はお礼に梨を使った季節限定デザートを渡したらめちゃくちゃ喜ばれた。

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