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ねえ、君は生きたいですか?死にたいですか?  作者: 下菊みこと


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ホラーゲーム実況の鑑賞会

「ねえ百合」


「なんですか?」


「今ってゲームの実況が流行りじゃないですか」


「流行りかは知りませんが、前々からの人気コンテンツですよね」


「今日はバイトも休みですし、鑑賞会でもしませんか」


バイトが休みの日、辰巳さんにそう誘われた。


断る理由もないので、辰巳さんの提案に乗る。


雰囲気作りのために、ポップコーンやポテトを用意しつつ実況動画をテレビで再生。


辰巳さんが選んだのはホラーゲームの実況。


人気配信者の動画らしい。


「この配信者、一々反応が面白いですね」


「そしてキャラのセリフのアテレコが上手いですよね」


「ホラーゲーム自体の物語もなかなか面白いですね」


「楽しいですね」


私も辰巳さんもなかなかにはまってしまって、一つのシリーズだけでなく結局徹夜で複数のシリーズの動画を見てしまった。


配信者さんの人気の理由もよくわかる。


テンション高めなのも、反応がいいのも、プレイが上手いのも、アテレコが上手いのも…総じて高評価だ。


そして徹夜でなにをするでもなくただ動画を楽しめたのもなんとなく青春っぽさを感じて、遅れてきた青春に密かに胸をときめかせる。


「いやぁ、ホラーゲーム実況も夏を感じて良いですね」


「とっても面白かったですね」


「今日はバイトもありますから、そろそろ眠りましょうか」


「はい」


「ふふ、ほらおいで」


ぎゅっと辰巳さんに抱きつく。


ホラーゲーム実況を見たから若干怖さはまだ胸に残っているが、辰巳さんに抱きしめられるとほっとする。


「百合、今日も良い夢を」


そして瞼を下ろすと、そこにキスを落とされた。


結局今日も、辰巳さんに抱きしめられていたおかげか良い夢を見られた。

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