表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
学校の空き教室へ仕掛けた防犯カメラにマズい映像が映っていた  作者: したらき


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/271

第14話

岸元美波(きしもとみなみ) 視点◆


冬樹(ふゆき)がうちに来て私と話をしてくれるという約束ができ、最近にはなかったくらい気分が上がっていた。


鷺ノ宮(さぎのみや)にセックスを強要され更には大勢に辱められた事でこの世の終わりかと思うほど落ち込んでいたけれど、鷺ノ宮の裏の顔を見抜けずに付き合ってしまった事はわたしにも非があるし、悔しいけれども諦めて泣き寝入りするしかないと思っている。


それよりも今は冬樹と前のように仲良く過ごせるようになることの方が重要だ。



心配をかけたくなかったのでお母さんにもお父さんにもお姉ちゃんにも最近学校であったことや鷺ノ宮と付き合ったことも言っていないけど、わたしの様子からか何らかを察している様で時々探るようなことを言われていたのに対し()()()()()()いたものの、明日は冬樹が来るのでその事だけは伝えた。


久しぶりに冬樹が来ることを知ったお母さんは嬉しそうに「しっかり迎えてあげなくちゃね」と言ってくれて、遅い時間なのにお菓子を買いに行ってくれた。




冬樹との約束の日の午前に春華(はるか)ちゃんと夏菜(かな)お姉ちゃんがわたしを訪ねてきて、一緒に話をさせて欲しいと頼まれ結局3人で冬樹を迎えることになった。


本当はわたしと冬樹のふたりきりで話をしたかったけど、春華ちゃんと夏菜お姉ちゃんを断る理由もなかったし内心では渋々受け入れた。



お昼近くなって春華ちゃんと夏菜お姉ちゃんが一度家へ帰ってお昼を食べてからまたやってきて、すぐに冬樹がやってきた。


わたしがお出迎えしたかったけどお母さんがすぐに出てしまって、わたしが玄関に着いた時にはお母さんが冬樹から手土産のお菓子(?)を受け取っていて、あとで部屋へ持っていくと言いながらリビングへ去っていったので、わたしがわたしの部屋へ冬樹を案内した。



「そう言えば、この家に来るのも久しぶりだよね。

 だいたい何かやる時はうちでだったし、高校に入ってからは初めてだっけ?」



「そうだね。たぶん高校に上がってからは初めてだと思う」



冬樹の疑問にぼやかして答えたけど、冬樹が最後にうちに来たのは中学3年のクリスマスの時で、その時のことははっきり覚えている。


あの日もうちの家族が神坂家へお邪魔して神坂(かみさか)家と岸元家で合同クリスマスパーティーを行っていたのだけど、わたしが間違ってお母さんが飲んでいた甘いお酒をジュースと間違えて飲んでしまってフラフラになってしまい、わたしを休ませるため冬樹と春華ちゃんのふたりがわたしを連れて介抱してくれて、春華ちゃんが気を利かせてくれて冬樹とふたりきりになり『来年はお互いに受験で合格して、高校でも一緒にいたいね』というような話をしたんだった。


冬樹がちゃんと覚えていてくれていないのは残念だ。



わたしの部屋へ入ると、冬樹は春華ちゃんと夏菜お姉ちゃんを見て



「夏菜さんも春華さんも来ていたんですね。()()()()、おふたりも一緒で良いのですか?」



と言い、一気に部屋の空気が重くなった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【別作品】ノンケのアラサーOLだけど異世界からやってきた最強の魔女と災厄の魔王と3人で百合ハーレム生活を送ります

よろしくお願いしますm(_ _)m

リンクは\こちら

― 新着の感想 ―
[一言] 題材が好きなので追っている。 視点が複数で丁寧だが、視点を持つ主要人数が多く、しかも別視点で似たような時間軸を繰り返すので話の展開が遅い。もう少しメリハリをつけて展開を早くしてほしい。
[良い点] 主人公が冷静に裁いてるとこが魅力的です! [気になる点] 鷺ノ宮のクソ野郎は本当に殺していいと思うほど屑野郎ですな!生きてる価値も屑だわ。留置場で殺されないかな~ [一言] 汚な馴染みの自…
[一言] さぁ冬樹くんの独壇場になるぞ!? 汚ななじみ終わるぞー
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ