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ネオー間違って異世界に送られた猫  作者: OPPA
第6章 オスニア国編
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第74話 誰も引き受けてくれない依頼

短いです

『・・・ということで、砂漠中央に何があるのか調べてほしいという訳だ』

アントン(ギルマス)は、ネオたち3人を冒険者ギルドの会議室に案内すると、依頼の内容を3人に説明した。


『調査だけなら、他の冒険者に依頼すればよいのでは?』

シャールカが疑問を口にした。砂漠にあるものの調査にしては、ネオたちを狙いすましたような方法での依頼になるはずがない。


『何か隠しているにゃろ』

ネオは目を細くしてアントン(ギルマス)見ていた。


『あっ・・・いや・・・その・・・』

アントン(ギルマス)が挙動不審になっている。


『正確に言わないと、クラトのギルドで談判することになりますからね!』

メリアが刺すように言葉を投げる。アントン(ギルマス)は観念したのか、


『わかった。誰もこの依頼を受けてくれない理由を話す・・・』

アントン(ギルマス)は地図を出してきた。砂漠周辺の地図である。


『ヘイマナの村はここ。そう言って、地図の下の方を指さした。砂漠にはサンドワームがいる。こいつは体長10cmくらいの芋虫みたいな奴だ。だが、焼いても煮ても旨い。日持ちしないので、せいぜいクラトぐらいにしか販売できないのだが、これがここに冒険者ギルドの出張所がある理由だ』


『それを採取する冒険者がいるってことだ』

シャールカが口を挟む


『そうだ。だが、サンドワームは、サンドスパイダーの好物でもあるんだ』

『さんどすぱいだー?』

メリアが首を傾げる。ネオも聞いたことがない名前である。


『ああ。砂漠の中に住む蜘蛛みたいな魔物だ。小さいが魔石も持っている』

『強いのかにゃ?』

ネオが確認すると、


『いや。コボルトくらいの強さしかない。油断しなければ問題ないが、火関係にはめっぽう強いので火属性の魔法は止めた方がいい』

(コボルトくらいということは、せいぜいレベル2くらいだにゃ)


『なので、冒険者たちは、数人でチームを作ってサンドワームの採取をしているんだ。だが、砂漠の中心付近に行くとゴーレムが出没する』

『ゴーレム?』

『ゴーレム?』

『ゴーレム?』

ネオ、メリア、シャールカが同時に反応する。


『ああ。そうだ。砂漠に現れるゴーレムなので、サンドゴーレムと俺たちは呼んでいる』

アントン(ギルマス)は言葉に詰まったのか、しばらく沈黙した後、


『ある日、サンドワームの採取に夢中になった5人組が砂漠の中心付近まで行ったらしい。その結果、ゴーレムに襲われ5人のメンバーの内、4人は死亡。1名はここまで逃げ帰ってきたが、全身ボロボロで翌日死んだ。』


『そいつらを見つけるのが調査の目的かにゃ?』

ネオが、目を細めたままアントン(ギルマス)を見る。


『いや。砂漠は翌日になれば、死体も砂に埋もれてしまう。探すのは不可能だろう』

『では、なにを調査するのですか?』

シャールカが問いただした。


『逃げ帰ってきた奴から聞いた話によると、砂漠の中央部に、石製の建築物があったそうだ。様子を見ようと近づいたら、その建築物からゴーレムが出てきたといっていた』

(飛行訓練センターにあったような防衛システムかもにゃ)

ネオは飛行訓練センターにいた防衛システムのゴーレムを思い出していた。脇を見ると、メリアも何か物思いふけっているようなので、恐らく同じことを考えていると思われた。


『数とかは解らにゃいのか?』

ネオがいうと、


『10体くらいいたらしいが、正確には解らないらしいのだ』


ふと見ると、シャールカが何か思い出したように突然、背を反らせた。


『ひょっとすると、研究所の実験施設かも知れない・・・』

シャールカが何かつぶやいている。


『それって・・・』

メリアが言いかけて言葉に詰まる。

『ヤバイやつにゃ。きっとにゃ』

ネオが後の言葉を引き取った。


『頼む。砂漠の中央にあるらしい施設を調べてほしいんだ。もう死人は出したくない・・・』

アントン(ギルマス)が頭を下げた。

(案外、やさしいんだにゃ)


『引き受けたにゃ。但し、ヤバかったら破壊してくるからにゃ』

ネオはそういうと、席を立った。メリアとシャールカも後を追う。


『終わったら、また来るからにゃ』

ネオはそういって冒険者ギルドの建物から出ていくのだった。


・・・


3人で村の北東に広がる砂漠に向かった。この砂漠は、何故かあまり暑くない。おそらく、そのまま海岸に繋がっているので、砂丘の大きいもののようだった。


『シャールカ。にゃんの施設だと思うにゃ』

ネオは話し出す。


『ほぼ間違いなく、ドニアの研究所の連中が作った物でしょう』

『見られたくないものということでしょうか』

シャールカの意見にメリアが反応する。


『瘴気発生装置とかじゃなきゃいいがにゃ』

そういいながら、砂漠の中心を目指していった。

早くも出てきた瘴気発生装置・・・の予感。

次回は1/22の予定です。

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