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ネオー間違って異世界に送られた猫  作者: OPPA
第5章 インゴニア王国編
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第60.5話 インゴニア王宮(その2)

王宮では、大臣たちを集めた会議を行っていた。

『ローベス、ダンジョンはその後どうなった』

グルバード・ド・インゴニア《インゴニア国王》は、ローベス・ド・デコルニア《宰相》に問いただした。数日が経過したにも関わらず、何も報告がなかったからである。


『はい、A級冒険者2名が探索中でございます』

汗を拭きながらローベスは答えた。


『ほう・・・この国にA級冒険者が2名もいたのか・・・』

グルバードはA級冒険者が2名もいたことに驚いている。


『はい、他国から旅でデコルに来ていたそうで・・・』

(何か、変な事を言われなければよいが・・・)

ローベスはすっかり汗で塗れたハンカチを握りながら答えた。


『で、どうなったのだ!』

グルバードはローベスを睨む。190㎝の身長があるグルバードが玉座からローベスを見下ろすので、ローベスは首がいたくなるほど、上を向かなければならなかった。


『はい、入ったまま出てきません・・・』

必死に汗を拭きながら答えるローベス・・・。


『やられてしまったのであるまいな』

何せ、精鋭の兵士60名が全滅したダンジョンである。いくらA級冒険者といってもたった2人では無謀に思えたのだった。


『レベル16とレベル15という人外のレベルだそうで、そのようなことはないかと・・・』

(???)

『なんだと!! どうしてそんなにレベルが高いのだ。アントラニア王国にいる2人のギルドマスターと同じレベルとは・・・』

グルバードは、情報として、アントラニア王国にいる、オケライのオルトラ(ギルマス)とアミアのエルバート(ギルマス)を知っていた。だが、他にレベルを上げることが出来たものはなく、この2人が謎の例外的存在と理解していた。


『いえ、1人はレベル16ですので、あの2人以上です』

ローべスは恐る恐る答えた。


『その者たちは、どこから来たのだ!』

『はい、ノッスルから街道を歩いてきたそうで・・・』

グルバードの問いに答えるローベス・・・。


『アントラニア王国から来たというのか。通行止めにしている街道を通って・・・』

『それが、アントラニア王国側では通行止めにはしていなかったそうです』

上から睨みつけるようにローベスに質問してくるグルバードに、汗を拭きながら必死に答えるローベス・・・。


『どういうことだ?』

『わかりません』

『もしかして、あの街道は通行できるのではないのか?』

『それですが・・・・途中にあるトロイ村が魔物に襲撃されたとの報告が来ております。かなり危険なようです』

グルバードの問いに答えるローベスが続く。

(このままだとまずいな。話題を変えよう・・・)

ローベスは、昨日報告された話をすることにした。


『実は昨日、先ほどの街道方面から、空を爆音とともに飛んで行く物体が確認されております』

『なんじゃそれは!!』

グルバードは驚いて問い返した。

(予想通り食いついてきた)

『はい。デコルの南西から飛んできた物体は、デコルの上空を通過したのち、北東に一旦消え、約90分後、再び北東からやってきて、南西の方角に飛んで行ったとのことです』


『ドラゴンではないのか?』

『いえ、ドラゴンとは、明らかに形が違ったそうです』

グルバードは理解できなくなったのか肘をついて考え込んでいる。

ローベスは、何とか話を変えることに成功したかと思われたその時、


『つまりじゃ。アントラニア王国側の森で何か起きているということじゃ』

(話が戻ってしまった・・・)

ローベスは心の動揺を隠そうとしたが、グルバードには丸見えの状態だった。


『一体なにを動揺しておる・・・』

グルバードが言いかけたとき、兵士が駆け込んできた。


『何事だ!!』

『何事だ!!』

グルバードとローベスの声が揃った。


駆け込んできた兵士は敬礼した後、

『申し上げます。ダンジョンを探索していた冒険者2名が南西の街道から帰ってきました』


『???』

その場にいた全ての人が、報告の内容に疑問を持った。


『ダンジョンの探索をしていた冒険者が、どうして街道からもどってくるのじゃ』

沈黙を破ったのはグルバードだった。


『わかりませんが、間違いなく街道から帰ってきました。そのまま街中に消えております』

『だれも確認しなかったのか?』

ローベスが兵士に問うと、

『アルベルト殿と話を少しされていたのですが、ギルドに報告するといって消えたそうです』

そういうと、兵士は再度敬礼して逃げるように出ていった。


『ローベス。確認して報告しろ。今日は解散じゃ』

そういうと、グルバードは席を立って出ていってしまった。


・・・


『ローベス閣下。冒険者ギルドの職員が、報告書をもって面会を求めております』

執務室で書類仕事をこなしていているところに、兵士が報告にきた。

『ここに通せ!すぐに会う』


・・・


グシケ(ギルマス)の書いた報告書を読んでいたローベスは

『有り得ない・・・』

とつぶやいた。

グシケの報告書を要約すると


・ダンジョンの2Fにいたのは、古代文明の兵士たちがアンディエットになったもの

・3Fでヒャッケラキア《巨大ゴキブリ》の女王を倒し、ダンジョンクリア。レベル20になった。

・クリア後、南西にある森に転移させられてしまったため戻るのに時間がかかった


というものだった。シャールカのこととナミア村のことは、報告に入っていなかった。

次回は1/6の予定です。

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