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ネオー間違って異世界に送られた猫  作者: OPPA
第5章 インゴニア王国編
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第51話 依頼

少し短いです

『いい宿だにゃ』

『グシケさん。いい人ですね』

ネオとメリアは、グシケが用意した宿に泊まっている。部屋は別々にしてもらっているが、夕食は一緒に食堂で食べている。今までの宿とは違い、前菜のスープ・・・何に肉かはわからないが、鶏のモモ肉のような食感の肉と数種類の野菜が入ったスープである。メリアは楽しそうに飲んでいるがネオは野菜が苦手らしい・・・。特に玉ネギは何故か拒絶反応があった。


『野菜も食べないと・・・』

メリアに小言を言われるネオであるが、元々が猫であるので野菜は食べる気にならないのだ。玉ネギに至っては、毒のようにしか思えなかった。


『嫌なものは嫌なのにゃ!』

結局、玉ネギは残したネオであった。

メインは、何やら巨大なステーキであった。牛肉のような味である。そのままかぶりつきたいのを我慢してナイフとフォークで食べているが・・・

『そのままかぶりつきたいにゃ』

『やめてくださいね』

一方、メリアはどこで覚えたのか、器用にナイフとフォークを使い、綺麗に食べていく。明らかに10歳の少女が食べるには多すぎる気がするが・・・。


『何故か、沢山食べれるんです』

『沢山食べて大きくなるのにゃ』

ネオの言葉に、何故か頬を赤くするメリア。それを見て首をかしげるネオは、深く考えるのを止めたのであった。


・・・


翌朝、

『素晴らしい寝心地でした』

『快適なベットだったにゃ』

部屋にあったベットはシングルベットであったが、間違いなく今までのどの宿よりもふかふかの布団を堪能していた二人であった。


そんなネオとメリアが、パンと卵焼きのような料理をジュース(ちょっと酸っぱい何か)と一緒に食べ終わったとき、この宿の静寂はある男によって破壊された。


『2人はいるか!!』

グシケ(ギルマス)が駆け込んできたのである。

顔を真っ赤にし、肩で息をしている姿は、まるで全力疾走でもしてきたのかというような感じである。他の客は驚いてグシケを見ている。


『そんなに慌ててどうしたにゃ』

驚いているメリアを見ながらネオが声をかける。


『とにかくギルドに至急来てもらうぞ。緊急事態だ!』

そういうと、グシケはネオの両肩を掴んだ。


・・・


『・・・ということで、王宮からダンジョン探索の依頼が来たんだ』

宿の前に用意させていたらしい馬車にネオとメリアを無理やり乗せ、ギルド2階の応接室に再び連れ込まれたネオとメリアは、グシケからダンジョン捜索依頼を説明されたのだった。


『この国の兵士って、レベル1かにゃ?』

『俺の知る限りレベル1しかいねえ』

ネオの問いに真顔で答えるグシケ。そのグシケもレベル1みたいなのだが、どうしてA級冒険者だったのだろうか・・・。


『レベル1だからゴブリンは何と大丈夫だったが、2Fは手に負えなかったということかにゃ?』

『1人だけ戻ってきた兵士の話だと、2Fはお化けの兵士が襲ってきたらしい・・・』

『らしい・・とはどういうことにゃ?』

グシケの説明が曖昧に思えたネオは思わず、口調がきつくなる。


『戻ってきた兵士も、それをローベスに報告したところで息絶えた』

そういうとグシケは自分の顔を手で覆った。


『ローベスってだれにゃ?』

『ローベス・ド・デコルニア・・・この国の宰相だ』

グシケはそういうと、両手をテーブルに着き、


『この通りだ。お前たちしか、あのダンジョンに無事に行って何とか無事にやってこれそうなやつがいねえんだ。頼む、この依頼を受けてくれ!!』

そういうとグシケは頭を下げた、まさに、土下座せんばかりの姿である。


(新人の神様が言っていた、途中のダンジョンってこれだにゃ・・・多分)

ネオはグシケを見ながら、新人の神様の言葉を思い出していた。


一方、メリアはどうしていいのか困り果てていた。

(恐らくあのダンジョンが現れたのは、ネオさんが土魔法でヒャッケラキア(巨大ゴキブリ)の巣を退治したことと、関係があるはず・・・ということは・・・)

冷静に考えていくうち、メリアはヒャッケラキアがあのダンジョンにいる可能性があることを予測していた。


(あれは二度と会いたくない・・・)

メリアはヒャッケラキアが嫌だった。


『にゃあ?ギルドの依頼であるなら、報酬はいくらなのかにゃ?』

テーブルに頭を付けたままのグシケにネオは言った。


グシケは、何故か頭をテーブルに付けたまま

『金貨100枚、最奥まで到達して戻ってきたらもう100枚だ!!』


『にゃんと!』

『凄い金額』

これには、ネオとメリアも驚いてしまった。新人の神様から貰った魔石を換金したばかりなので、お金には困っていなかったが・・・。


(新人の神様も、ダンジョンに行くように言ってたからにゃ・・・)

メリアを見ると、予想外の金額に心がどこかに行ってしまったらしい・・・。


『この依頼受けるにゃ!!』

『はい!!』

ネオが叫ぶと、我に戻ったメリアが反射的に答えた。

『ありがとう!恩に来るぜえ~!!』

グシケは早速、奥から金貨100枚を持ってくると、ネオの前に置いた。


『ダンジョンの周りには兵士があるはずだが、ギルドから依頼を受けてきたといえば、通してくれるはずだ。何か分かったら俺に報告してくれ!』


思わず受けることに同意してしまったメリアは、がっくりとうなだれていた。


・・・


一旦、宿に戻って支度をしたのち、食堂のテーブルでネオとメリアは相談していた。


『1Fはゴブリンだけと言っていたにゃ』

『でも剣を持っているらしいです』

『まあ、大丈夫にゃろ』


1Fについては問題ないと思われるので、話はここで終わってしまった。


『問題は2Fだにゃ』

『お化けの兵士って・・・』

『アンディエットだにゃ』

『では、ネオさんの魔法で成仏していただくのが・・・』

メリアが言いかけところで、ネオは待ったをかけた。


『にゃ!何か理由がありそうな気がするのにゃ!』

ネオの予想外の言葉に


『理由・・・?』

首を傾げるメリア。


『兵士のお化けということはにゃ。きっと何か理由があってあのダンジョンでアンディエットになっているはずなのにゃ。その理由を突き止める必要があるのにゃ』

『どうするのですか?』

メリアはネオの意図することが理解できていないせいか、怪訝な顔である。


『ノッスルで使った、魔法シールドを張って2Fに入るのにゃ』

『たしか、アンディエットから見えなくなるのでしたね』

『そうにゃ!』

ようやく少しわかったのか、メリアの表情がよくなる

『つまり、アンディエットに見えない状態で、2Fを捜索するのですね』

『そうにゃ!きっと、何か理由があるはずなのにゃ』


急にメリアの顔が曇る

『ヒャッケラキアがいるような気がするんです』

メリアが心配事を口にした。


『いるにゃ。きっと最奥ににゃ』

『会いたくない魔物です』

『仕方ないにゃ・・・あきらめるのにゃ』


まるで、ヒャッケラキア(巨大ゴキブリ)がいる前提になっていた。

玉ネギは猫にとって毒だそうです。

次回は12/29の予定です。

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