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ネオー間違って異世界に送られた猫  作者: OPPA
第4章 アミアのダンジョン編
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第39話 アミアダンジョン2F

2F・・・。

『1Fと同じような感じだにゃ』

階が変わると、別世界にはならず、鏡面仕上げのような壁と天井、床の世界である。この階も右手を壁になぞるように進んでいく・・・。触るのは、万一のとき危険とメリアに言われたからである。

(確かに危険かも知れにゃいなあ・・・)


しばらくすると、行き止まりになったが、

『床に何か落ちてます』

メリアに言われてよく見ると、それは、ショートソードのような剣であった。

『俺の持っている剣によく似ているにゃ』

そういうと、アイテムボックスから剣(爬虫類型人型生物が持っていた剣)を取り出し、横に並べて置いてみた。


『よく似てますね』

メリアも2つ剣を見ながら比べている。

『ということで、落ちていた剣はメリアにあげるのにゃ』

ネオはそういうと、アイテムボックスから剣(爬虫類型人型生物が持っていた剣)をアイテムボックスに入れ、元来た方に歩きだした。メリアは、ショートソードを予備として背中に背負うようにして、落ちていた剣を装備した。試しに抜いてみると・・・。

『光った・・・』

剣が光ったのである。背中から光を受けて、ネオも思わず振り返った。


『リザードマン退治用、トカゲ剣1ゲット!!』

どこからともなく、妙な声が響いた。

(これは新人の神様の声にゃ・・・)


『この剣はトカゲ剣1というのですね』

メリアは剣を眺めながら頷いている。


(トカゲ剣・・・なんて酷いネーミングなのにゃ)

新人の神様が付けたと思われる剣のネーミングに呆れるネオであった。


・・・


その後、右壁に沿って移動していくと、広い空間に出た。奥には沼のようなものがある。


『怪しい沼発見にゃ』

ネオがそういうと、なんとなく見覚えのある魔物が沼の中から現れた、


『怪しい沼とは不届き千万。このリサードマン1が成敗してくれる』

新人の神様が“初級でも対応できるダンジョン”といっていた、実はマスターダンジョンの5Fにいたエリマキトカゲのような剣士にそっくりであった。


『ダンジョン5Fのエリマキトカゲ剣士だにゃ』

そういうと、アイテムボックスから剣(爬虫類型人型生物が持っていた剣)を取り出す。

『思い出しました』

メリアも思い出したようだ。


『もしや、マスターダンジョン5Fの仲間のことか・・・』

何故かこの魔物、ネオとメリアが踏破したダンジョンのことを知っているらしい。

『知っていて、ここにいるということは・・・』

魔物が途中まで言っているとこで


『倒したにゃ』

『倒しました』

と答えてやる。


『許さん!!』

魔物は5Fの時と同じく、エリマキトカゲが剣を持っている状態で、メリアに切りかかってきた。

メリアは、魔物が切りかかってきたところを右に躱し、振り返って先ほどのトカゲ剣1で切りつけた。あっけなく、魔物の上下が分割された。


『・・・それはトカゲ剣1・・・持っていたのか・・・無念』

そういうと、魔物は魔石を残して消えてしまった。と同時に、メリアが持っていたトカゲ剣1も一瞬、光輝いた後、砂のように分解して崩れ落ち、消えてしまった。


『剣が・・・』

メリアは、剣が消えたことに唖然としている。

(こりゃ、残り2体も剣を見つけてから攻撃しないといけないにゃ)

魔物がいなくなった沼は、綺麗な湖面に輝いていた。


・・・


その後、再び、右壁に沿って移動していくと、少し大きめの空間に出た。よく見ると、床に何か落ちてる。メリアが拾い上げると、それは地図だった。


『この周辺の地図みたいです・・・えっ!川と湖があります!』

メリアが興奮気味に叫んだので、ネオも地図を覗き込む。メリアが持っていた地図には、アミアの街とその南に流れる川、そこに掛かる橋、そして川の東側には、大きな湖が書かれていた。


『ひょっとして、これは昔の地図ではないかにゃ』

アミアに来る途中で見た、川跡は、昔は川だったらしい。

(いったい水はどこにいってしまったのにゃ・・・)

とりあえず、考えても解らないので、ネオのアイテムボックスにしまい、再び右壁に沿って移動していく・・・。


ひたすら移動していく途中、何故か、数体のゴブリンと遭遇したが、全て、メリアが瞬殺していった。おかげで、ネオはやることがない・・・。そうしていくうちに行き止まりになった。行き止まりに壁には、小さなテーブルが出っ張っていて、宝石箱のような箱があった。


メリアが手に持ってみると、中に何か入っているらしい・・・。だが、蓋もなければ、鍵も、鍵穴すらない、各面は、横に数本の線が見える・・・いや。4枚の板に別れているように見える・・・。

『どうやって開けるのでしょう?』

メリアは降参と言わんばかりに箱を置いて両手の平を上にしている。


(ひょっとして・・・まさかにゃ)

以前、波高がJA4169の盗難防止にと、機体の鍵を似たような箱に入れていたのを屋根裏から見ていたことがあった。

(確か波高は・・・)

昔の記憶を頼りに、箱の面を横から押していくと・・・1つのパーツが横にずれた。続いて、次の面も同じように横にずらしてやると、予想通りずれていく、動かす面を変えながら、どんどんパーツを横にずらしていくと・・・

『開いたにゃ』

『すごいです』

メリアはネオが箱を開けたことに驚いていた。


中からは鍵が出てきた。ついていたタグ(札)には、”3F入り口の鍵”と書いてある。


『3Fに行くときの扉を開ける鍵みたいにゃ』

そういうと、これもアイテムボックスにしまってから、元来たダンジョンを右壁に沿って移動していく・・・

『待ってください』

メリアも慌ててついていくのであった。


・・・


ひたすらダンジョンを進んで行くと、行き止まりのところに、人影があった。


『誰かいるにゃ』

慎重に近づいていくネオとメリアだったが・・・


『あの人らしきものですが、さっきから全く動かないですが・・・』

メリアがその異常に気が付いた。それでも、罠かもしれないので慎重に近づいていくと、


『キャー!!』

メリアの悲鳴がダンジョンに響く・・・。何と、人影のように見えたのは、マントを被った死体であった。どういう訳か、腐敗することもなく、ダンジョンに吸収されることもなく・・・。


よく見ると、マントから冒険者カードが見えていた。

『B級冒険者だったみたいだにゃ』

どうやら、A級以外にも、このダンジョンの攻略をしていたものがいるらしい・・・。


死体を持っていくわけにはいかないので、冒険者カードを回収してアイテムボックスに入れるネオであった。


・・・


更に、右壁に沿って移動していくと、突き当りのところに1匹の魔物がいた。


『あれは、さっきのエリマキトカゲ剣士だにゃ』

『まだトカゲ剣を手に入れてませんね』

『きっと、どこかにあるはずにゃ』

ネオとメリアは、エリマキトカゲ剣士に見つからないうちに元来た道を引き返し始めた。


右壁に沿ってしばらく戻った後、ネオとメリアは広い空間に出た。目の前には、新人の神様の像がある。そして、その台座には、ご丁寧に“神様のレプリカ”と書いてあった。


『これって・・・』

メリアが何か言いにくそうにネオに話掛けてくる。


『これは、新人の神様の像だにゃ』

『呆れたものだにゃ』

ネオがそう言った直後、石像は何故か真っ赤になり、

『せっかく心配してここで待ったいたのに・・・』

と明らかに新人の神様の声でしゃべりだした。


『にゃにゃ?!』

『しゃべった!!』

ネオとメリアも驚いていると、


『ヒントをやろう。さっき見た魔物は、3体目のリザードマンである。3体目は、2体目を倒さないと勝負しても勝てない。もう1か所を先に探すのだ。そして、トカゲ剣も後、2つある。同一の剣者によって討伐しないと先に進めないので注意が必要だ』

新人の神様の形をした石像はそう言うと、溶けてしまった。


『何だったのにゃ』

『とにかくあと2つトカゲ剣を見つけて、トカゲの泉をもう1ヶ所見つけましょう』

メリアはそういうと、探索を再開し始めた。


しばらくすると、行き止まりのところに1匹のゴブリンがいた。

面倒なので、ネオが、

『ホーリーボール』

を放って、ゴブリンを消滅させると、明らかにゴブリンが持っているとは違う剣が残っていた。

『これは、さっきのトカゲ剣にそっくりですね』

そう言ってメリアが手に持つと、


『リザードマン退治用、トカゲ剣3ゲット!!』

どこからともなく、妙な声が響いた。

(新人の神様の声にゃ・・・)


・・・


石像が言っていたことが本当なら、トカゲ剣2を見つけて、トカゲの泉をもう一か所見つけたなければならない。


『結構、面倒な作りですね』

メリアもうんざりしている。


右壁に沿って移動していくと、行き止まりあたりに、何かが見えた。

『あれは、さっきのエリマキトカゲ剣士だにゃ』

『まだトカゲ剣2を手に入れてませんね』

『きっと、どこかにあるはずにゃ』


慌てて、手前の通路を左に入る、ここから右壁に沿って移動していくと、行き止まりのところに、1体の剣を見つけた。


『見つけました。トカゲ剣です』

そう言ってメリアが拾い上げると


『リザードマン退治用、トカゲ剣2ゲット!!』

どこからともなく、妙な声が響いた。

(新人の神様の声にゃ・・・)


『これで必要な剣がそろったにゃ』

『さっそく倒しに行きましょう』

メリアが張り切っている。

恐らくメリアならば、このダンジョンをクリアすることでレベルアップが出来るはずだ。

(俺は、既にレベル16だからにゃ・・・多分、もう、このダンジョンをクリアしても、レベルは上がらないはずにゃ)


メリアとネオは、トカゲの泉2に着くと、メリアはさっさと倒さんばかりに剣を構えた。もちろん、さっき手に入れた、トカゲ剣2である。


『面倒だからさっさと終わらせましょうね』

メリアはそういうと、エリマキトカゲ剣士に切りかかってきた。


『げっ!!トカゲ剣2!!』

エリマキトカゲ剣士がここまで言葉を発したところでメリアが、胴体を上下に切り分けた。


『・・・無念』

そういうと、魔物は魔石を残して消えてしまった。と同時に、メリアが持っていたトカゲ剣2も一瞬、光輝いた後、砂のように分解して崩れ落ち、消えてしまった。


『あっけないですね。次に行きましょう』

メリアは、ほとんど事務処理モードである。魔石はネオが拐取してアイテムボックスにしまったのであった。


・・・


『あとはこの一か所ですね』

トカゲの泉3の近くまで移動してきた後、メリアと状況認識の確認を行い、メリアを先行させる形で入っていった。


『来たか・・・。勝負!!』

エリマキトカゲ剣士は、何かを悟ったようにメリアに切り込んでいく、メリアは右に躱すと、袈裟懸けで切りつけた。エリマキトカゲ剣士は、躱すこともなく、あっさりと胴体を斜めに分断されてしまった。

『・・・無念』

そういうと、魔物は魔石を残して消えてしまった。と同時に、メリアが持っていたトカゲ剣3も一瞬、光輝いた後、砂のように分解して崩れ落ち、消えてしまった。



『あっけないにゃ』

メリアの今の実力だとこうなることはわかっていたが、それでも、あまりにあっけなさについ、声が出てしまったネオであった。



泉の周辺を確認すると、扉が1つあった。鍵穴もちゃんとついている。

『恐らくこの扉が3Fへの入り口だにゃ』

『さっき見つけた鍵を使いましょう』


途中で見つかけた、タグ(札)に、”3F入り口の鍵”と書いてある鍵を、鍵穴に差し込んでみると・・・。

『消えたにゃ』

『消えましたね』

なんと、鍵と扉が突然消滅し、その先に下に降りる階段が現れたのであった。

新人の神様は相変わらずですね・・・。ネーミングセンスも鍛えたほうが良いようです。

次回は11/20の予定です。

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