第28.5話 報告
ちょっと書き足しました。
バルバスのその後・・・
『・・・ということでした』
バルバスはロディアで大統領に報告をしていた。本当は、報告書を作成して提出するはずだったのだが、大統領が呼び出したのである。
『その人外の力を持つ2人は何者なのだ?』
『ダレンの冒険者です』
大統領は、バルバスを見てため息をついた後、
『その2名がどうしてレベルを上げることが出来たのか?』
『ダンジョンに入ってレベルアップしたそうです・・・?』
バルバスはようやく気が付いた。
『バルバスがクリア・・・レベルアップできなかったダンジョンをどうしてあの2名が出来たのか?』
大統領の問いにバルバスは回答できなかった。
『ダレンに行ってきます!!』
バルバスは、部屋を飛び出していた・・・。
『・・・もういないだろうな』
大統領はバルバスが出ていった後、一人残った部屋でつぶやいた。
・・・
『そうだった。彼らがレベルアップしていた理由を聞き出さなくては・・・』
バルバスは馬を西に走らせていた。そして、翌日、ダレンに着くと、冒険者ギルドに飛び込んだ。
『カルロスはいるか!!』
いきなりギルドになるなり叫んだバルバスはギルドにいた全ての職員、冒険者の視線を集めることになった。
『何事だ!』
カルロスが2階から覗き込む。
『あの、2名の冒険者はどこにいった!!』
『ああ、ネオとメリアだろ。』
『そうだ、どこにいる』
『わからん』
『わからんだと!!』
バルバスの様子を怪訝な顔つきで見る冒険者と大半の職員。彼らはダレン伯爵が無理やりネオとメリアを取り込もうとして逃げられたことを知らないのであった。
『バルバス近衛隊長殿。2階で話しませんか』
カルロスはそういうと、ネオたちとの話に使った部屋にバルバスを押し込んだ。
・・・
『・・・という訳で、伯爵館を出ていった後の足取りは解らない』
カルロスはバルバスに伯爵館であったことを話していた。伯爵から口止めされていなかったからである。おそらく、伯爵がそこまで気が回っていなかっただけと思われるが・・・。
『このまま、国外・・・帝国にでも行かれたら・・・』
バルバスはここまで言ったところで、ようやく気が付いた。カルロスが見てもわかるほど、顔色が悪くなり、汗をかき始めた。
(まずい。大変なことになった)
人外の力を持つ2人が行方不明になることの意味をようやく理解したのだった・・・。
次回は10/2の予定です




