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ネオー間違って異世界に送られた猫  作者: OPPA
第2章 ダレン編
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第24話 ダンジョンコントロール室

 バルバスは早朝に出発したらしい・・。

俺とメリアは“海神亭”で朝食を食べていた。さすがに、今日は大丈夫だろう。

『やっと落ち着いて食べれますね』

メリアはそう言った直後、宿の扉が豪快に開いた。


『いたな。悪いが、バルバス殿の後をつけてくれないか』

カルロス(ギルドマスター)が叫んだ。


『兵士が3人護衛に着くのにゃから要らないはず・・・』

俺が言いかけた途端、

『万一のことがあってからでは遅いんだ。頼む』

カルロスが再び叫んだ。


・・・


結局、半ば無理やりネオとメリアは馬車に乗せられ、ダンジョンに移動させられていた。

『でもにゃ。バレずに後をつけるのは難しいにゃ』

馬車の中でカルロスを説得する。

(この国最強の強者がクリアできないとすれば、それも問題なのにゃが・・・)

ダンジョンの入り口についてみると、そこには、バルバスの馬車とそれを護る20名の兵士がいた。

『この先はバルバス様がお帰りになるまで、誰も入れてはならないと言われています』

兵士が説明し始めた。伯爵やカルロス(ギルドマスター)が心配するのはお見通しだったらしい・・。

一旦、馬車内に戻ったところで

『俺は、コントロール室から監視するにゃ。だから、メリアとカルロスは馬車で街に戻ってほしいにゃ』

『なんだそれは』

カルロスが叫ぶ。声が兵士に届かないか気になったが

『内緒にゃ』

といって兵士に見えないように馬車を降りる。

草原に身を隠すと兵士に見つからないようにシメ山・・・じゃなかった古代遺跡である南西訓練施設にたどり着いた。入り口は約2500m上である。常識ではたどりつけなかった。

こっそりダンジョンに入ろうとしたとこで、あるものを見つけた。

“業務用エレベータ室入り口”

そう書かれた扉である。ただどうやって開けるのか謎であった。

蓋のようなものを開けると、1~9までの数字の書いたボタンがあった。

(これは・・・)

熊本空港に忍び込むとき、人間が入り口で操作していたものに似ていた。

(特定のボタンを、順番通りに押すと開くのにゃろ)

今のネオは、数字は理解できるが、このキーロックを解除する番号は知らなかった。

(適当に押してみるかにゃ)

かつて“あじの干物”をくれた波高が乗っていた機体にはJA4169と書いてあったこと思い出したネオは、“4”“1”“6”“9”とボタンを押してみたところ、扉から鍵の外れるような音がした。

(まさかにゃ)

次の瞬間、扉は自動で開いた。

(にゃんと!!)

中に入ると、すぐ目の前に先日見たエレベータがあった。ボタンは“上”と“下”しかない。とりあえず、“上”のボタンを押したところ、エレベータのドアは閉まり、動き出した。

(上手くいったにゃ・・・結果オーライにゃ)

エレベータが到着したのは、ワイバーンに乗せてもらって最初にやってきた入り口を入った施設内部だった。すぐに、先日のったエレベータに移動し乗り込む。

3つあるボタンの横には

 南西管制所

 南西訓練施設コントロール室

 ロビー

と文字があった。先日は見落としていたのであった・・・。

南西訓練施設コントロール室

と書かれた文字の脇にあるボタンを押すと、エレベータは動き出した。

そして到着した先は、先日見たコントロール室である。

『多分・・・』

石板を1枚づつ見ていくと、そのうちの1枚に人が写っていた。

『やっぱり』

おもわずネオはつぶやいた。石板の下には、別の表示があった。

試験者No.1:オールクリア

試験者No.2:条件不適格

試験者No.3:1F 71/150

試験者No.4:1F  1/150

試験者No.5:1F  2/150


試験者No.6:1F  1/150


にゃるほど、1番はメリア、2番はネオ、3番はバルバス、4~6は護衛だろう・・・。つまりこの階で150匹ゴブリンを倒さないと合格でないらしい。ダンジョンの地図は報告してあるので、バルバスたちは知っているはずである。この石板は移動していくバルバスを追っている。ふと脇の石板には護衛の兵士を追っていた。どうやら、試験者1人づつ監視するモニタらしい。護衛は常に3人の集団でいたので解りにくかったが、それでも、それぞれを監視しているらしい。

(にゃんとも・・・しかし、この仕組みは教えない方がよいかもにゃ・・・)

カルロスの言っていた、

“各国の軍事バランスを壊す事件になる可能性がある”

が気になっていた。

(使い方を間違えると危ないにゃ・・・)


ネオがバルバスを映す石板を眺め始めて30分後、バルバスは2Fへの階段のところに来ていた。

(遅いにゃ)

バスバスの姿を映す石板の下を見ると


試験者No.1:オールクリア

試験者No.2:条件不適格

試験者No.3:1F 100/150

試験者No.4:1F  3/150

試験者No.5:1F  2/150

試験者No.6:1F  2/150


と表示されている。

(倒している数が足りないにゃ)

そして予想通り、バルバスと護衛が階段に近づいても、石像は現れなかった。


・・・


バスバス達は2Fでスライムとコボルト相手に格闘していた。コボルト相手だとバルバス1人では厳しいらしい・・・。

バスバスの姿を映す石板の下を見ると


試験者No.1:オールクリア

試験者No.2:条件不適格

試験者No.3:2F  10/100 1F未条件未達成

試験者No.4:2F  3/100 1F未条件未達成

試験者No.5:2F  2/100 1F未条件未達成

試験者No.6:1F  2/100 1F未条件未達成


と表示されている。どうやら、1Fでゴブリンを150匹倒さないと失格らしい・・・。

(あーあ)


・・・


その後、2Fも未達成のまま3Fでボスと闘ったバルバスは、ボロボロになりながらも護衛3人と共に倒し、ボスが消えたのち石像に近づくと、姿が消えた。消える直前、“納得いかない”って感じの顔をしていたな・・・

バスバスの姿を映していた石板の下を見ると


試験者No.1:オールクリア

試験者No.2:条件不適格

試験者No.3:条件不適格

試験者No.4:条件不適格

試験者No.5:条件不適格

試験者No.6:条件不適格


と表示されている。どうやら一緒に近づけば、同時にダンジョンの外に出してはもらえるらしい・・・。急いて、エレベータでロビーにおり、さっき見つけた“業務用エレベータ”を使って、ふもとに降りた。

ダンジョン入り口の方に行ってみるとバルバスと3人の護衛が気絶していた。近づいて様子を見てみるが、大きな怪我はしていないようだ。草原に身を隠して兵士に見つからないように街道に出ると、今来たかのように兵士に近づき、

『言い忘れていたことがあったにゃ。ダンジョンはボスを倒すと入り口に飛ばされるのにゃ 誰か様子を見に行った方がよいにゃ』

そういうと、街に戻っていった。

(馬車に乗るより、走った方が早いのにゃ)


・・・


ギルドに行ってみると、カウンターの女性が俺を2階に連れて行った。既におなじみの部屋に入ると、そこにはカルロスとメリアがいた。


『帰ってきたのか?』

カルロスが心配そうに言ってきた

『無事、3Fまで行って、ボスを倒して、ダンジョンの入り口に飛ばされていたにゃ。』

『おお~よかった』

カルロスは4人が無事と聞いて安心していた

『でも4人とも不合格にゃ』

((えっ!!))

カルロスとメリアの声が揃った。


・・・


翌日、カルロス、メリアと共に、伯爵に呼び出された。

(まあ、話の見当はつくがにゃ~)

『昨日話した不合格の話は内緒にゃ』

『当り前だ!!』

『はい』

カルロスとメリアも内緒なことはわかってくれていたらしい。ちなみに業務エレベータのことは一切説明していない。なので、カルロスとメリアは、俺が2500mをよじ登ったと勘違いしているらしい・・・。


・・・


伯爵の館に着くと、執事が今日も出迎えてくれた。そのまま、一昨日連れていかれた部屋に入ると、伯爵とバルバスが並んで座っていた。


待ちきれなかったのか、バルバスが

『ダンジョンに行ってきた』

『お疲れ様でしたにゃ』

『だが、ボスを倒したにも関わらず、“条件未達成”といわれてダンジョンの入り口に飛ばされた』

『それは残念ですにゃ』

『何故だ』

『わかりませんにゃ』

見ていないことになっているので、理由をいう訳にはいかなかった。


『きっと、なにか条件が足りなかったではにゃいかと・・・』

『見ていないので、それ以外はわらないのにゃ』

このあと、いろいろバルバスから質問されたが、曖昧な返事でごまかし、カルロスと主にギルドに戻った。


・・・


ギルドに戻ってきたところで

『ところで、ギルドマスター。今回の依頼の報酬はどうなるにゃ』

カルロスが何かに打たれたように背筋が伸びた。


『それがだな・・・まだ領主と何も話せてなくてな・・・』

カルロスの額には汗がにじんでいた

『まさか、ただ働きとはいわないよにゃ?』

その言葉にギルドにいた他の冒険者やギルド職員の目が一斉にカルロスに向けられた。


・・・


報酬として、メリアが先日希望していた、シャロットたちをラオカ村の墓地に移すことを了承させた。

『本当に報酬がそれでよいのですか?』

メリアが何か言ってるが

『これでいいのにゃ!』

このまま無事にロディア国にいるのは危険な感じが・・・。

次回は9/11予定です

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