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ネオー間違って異世界に送られた猫  作者: OPPA
第2章 ダレン編
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第19話 ダレン到着

ダレンに到着!!

『でっかい街壁だにゃ』

街道を普通に歩いてきたネオとメリアであった。途中、アレックに待ち伏せされていないか気にしたのだが、結局あれからアレックに会うことはなかった。


『メリアは街に入るための身分証はあるのかにゃ?』

『なんですか?それ』

どうやらメリアは街に入るときに身分証が必要なことを知らないらしい・・・。

『小さいころ、両親とロディアの街にいったことがありましたが・・・』

『何も言われなかったのかにゃ?』

『はい』


もしかすると親と同伴の子供は要らないのかもしれないにゃ、などとネオは考えながら、東門の門番に冒険者ギルドで発行してもらったカードを見せる。

『この子は連れなのにゃ』

と試しに言ってみると、

『この子の街に入る目的はなにかな』

門番は真顔で聞いてくる。

『この子も冒険者になる予定なので、ギルドで登録してもらう予定なのにゃ』

この言葉に納得したのか、事務所に戻って、1枚の紙を渡してきた。

『これは、冒険者ギルドに行くための通行証。冒険者登録が終わるまで、他によってはいけないことになっている』

門番から説明を聞いたネオとメリアはこくこくと頷く。

『よし、行っていいぞ。ギルドは街道の右側にあるからな』

『はいにゃ』

ネオとメリアは門番に手を振って街の中に入っていった。


・・・


街門を通過してしばらくした後、

『ギルドの登録なんてきいてないですけど・・・』

メリアがネオの服を引っ張りながらささやいた。

『最初は俺の連れということで通れるか試したんにゃけど、ダメだったので、冒険者登録するということにしたのにゃ。これが無いと街に入れないにゃぞ』

『そうなんですか・・・できれば先に行ってほしかったです』

メリアは事前に説明してもらえなかったことが少々不満らしく、ネオの服を引っ張っている。

しばらくすると、街道の右側に、それらしい建物が見えてきた。

『多分、あれだにゃ』

『どうしてわかるのですか?』

『ロディアの冒険者ギルドにそっくりだからにゃ』

冒険者ギルドは、大陸統一の組織らしい。もっとも、ギルドに依頼を出すのは、国であったり、領主であったりするので、全く関係ないとは言えないそうだが・・・。


『今後のために、カードは作ってもらおうにゃ』

『はい』

納得したのか、メリアはようやくネオの服を引っ張るのをやめた。


・・・


ギルドの中に入ると、左側にカウンター、右側が酒場になっていた。カウンターは特に担当というのはないらしい・・・。

『ロディアのギルトにそっくりだにゃ』

そういいながら、空いているカウンターにメリアを連れて行った。

『この子に冒険者登録をさせたいのだけどにゃ・・・』

カウンターの女性はメリアを見てから。

『おいくつ』

『10歳です』

メリアはネオの時と違って、ちゃんと言葉で返事をしたのを確かめて、

『登録は10歳から可能です。あなたが父親ですか?』

『父親ではないのにゃ。だが、一緒に冒険することにしたのにゃ』

カウンターの女性から冷たい視線を浴びたネオは、メリアの方を向くと

『ほ・・本当です。』

と、メリアは答えた。

『少々お待ちください』

そういうと、カウンターの女性は奥に消えた。


・・・


しばらくして、ネオとメリアはギルド2階にある応接室のようなところに連れていかれた。

中に入ると、体格の良い中年男が座っていた。

『まあ、座ってくれ。俺がダレンの冒険者ギルドのギルドマスターをしているカルロスだ』

中年男そう言って、テーブルの反対側にあるソファーを指さした。


『俺はネオといいますにゃ』

『メリアです』

そういうと、指示されたソファーに座る。いつもの椅子と違ってやわらかいのだが、なんとなく居心地が悪い・・・。


『なんか訳ありに見えたんでな。親子でもないのに、一緒に冒険者になることにした理由を教えちゃくれないか』

カルロスは真剣な顔をしてネオを睨んだ。

(このおじさん、迫力あって怖いにゃ・・・)


ネオは、隠す必要のない部分・・・。 ロディアでD級冒険者になって、旅を始めたことと、ラオカ村での出来事を説明し始めた。

『・・・という訳で、ダレンでメリアを冒険者にしようと思ったのです』


ネオの説明が終わると、カルロスは腕を組んで考え込んだ・・・。

『実はな、先日、街道で台車を引いて移動していたらしい集団が盗賊に襲われた事件があってな・・・』

そういうと、奥の机からペンダントを取り出して戻ってきた


ペンダントをみたメリアの顔が硬直する

『これは、被害者の少女が身に着けていたペンダントなんだが・・・』

『シャロットのです』

メリアそういうと、手で顔を覆って泣き始めた。

『そうか・・・シャロットというのは、君のいた村・・・ラオカ村の人だったんだね』

『はい』

メリアは手で顔を覆ったまま、頷いた。


『ここから10kmほど東にいったあたりの草原でな、荒らされていた台車が見つかったんだ。おそらく、どこからか逃げ出してきた村人だと思ったんだよ』

『そこにいた人たちはどうなったのにゃ』

『全員なのかはわからないが、寝込みを襲われたらしい。見つかった遺体は全て剣で斬殺されていた』

メリアを置いて西に向かった者たちは、途中で襲われてしまったらしい。メリアは話の初めの方で、殺されてしまったことを察知していたようで、特に感情の変化はなかったが・・・明らかに心にダメージを受けているようであった。

『シャロットは村で唯一のお友達だったんです』

そういうとテーブルに手をついて更に泣き始めてしまった。ネオをどうしてよいのかわからず困っていると、

『譲ちゃん。話してくれてありがとう。これは、君に渡すのがよいようだ』

そう言って、先ほどのペンダントをメリアの前に置いた。

泣きながらもメリアは起き上がって

『あり・・がとう・・ござい・・ます』

というと、ペンダントを抱きしめて、泣き出してしまった。


『冒険者登録が目的で街に入ったものは、街の決まりで登録が終わるまで、他のことはしてはいけない決まりになっている』

『そう聞きましたにゃ』

カルロスは奥にいた職員に指示を出すと、職員は1枚の紙を持ってきた。

『ここで、俺が受け付けてやるから、記入してくれ・・・』

そういうと、何故か用紙をネオの前に置いた。

『代筆有りなのかにゃ?』

『ありだ』


・・・


『これで良しっと』

カードが出来上がるころ、ようやく泣き止んだメリアが、カルロスを前に申し訳なさそうにしている。

『すいません。取り乱してしまい・・・』

『話の内容があれだからな・・・しかたがないと思ってる。譲ちゃんも今日から冒険者だ。強く生きてくれ』

『はい』

そういうと、カルロスは部屋を出ようとしたが、思い出したようにネオの方に振り返り、

『街に入るときに紙を渡されなかったか?』

というので、ネオは門番から渡された紙を渡す。

『発行手数料は俺が出しておくぜ。さっきの事件の詳細はカウンターで聞いてくれ』

そう言い残して、カルロスは部屋を出ていった。


・・・


2階の部屋を出ていった後、1階のカウンターに再び寄っていた。

『この魔石を換金してほしいにゃ』

ネオはダンジョンで回収した魔石の内、ゴブリンとスライムのものを取り出して見せた。


『ヒャこんなにたくさん』

大きいバケツ1杯分もの魔石を渡したので、驚いたらしい・・・。

鑑定するのか、奥に持っていった。

『量が多いので、少しお時間をください。その間に何か他に必要なことはありませんか?』

ネオは、自分のカードを見せて

『ロディアから移ってきたんにゃけど、何か手続きがいるかにゃ』

『ダレンで登録させていただきますので、カードをお貸しください』

ネオからカードを受け取ると、謎の装置にカードを差し込んでなにからしている。

『なるほど・・・だからあんなにたくさん・・・』

受付の女性が何やら関心している。しばらくすると、カードを抜き取り、ネオに返却してから

『手続き完了しました。ただいまからB級冒険者ネオ様は、ダレンの冒険者ギルドが拠点になります』

『にゃ?D級のはずにゃけど・・・』

『カードをご自身で確認ください』

ネオは自分の冒険者カードを確認した。Dとなっていたランクがいつの間にかBになっている。

『カードが把握している放伐実績が本当ならば、S級であってもおかしくないのですが・・・』

『A級以上の場合、ギルドマスターの実力確認が必要なので・・・B級になっています』

『にゃんと!!』

『すごい』

驚くネオと、羨望のまなざしで見るメリア。

『A級への昇格については、後日、ギルトからまた連絡します。なので、ちょくちょく、ギルドに来てくださいね』

『はいにゃ』

『それと、おすすめの宿を紹介してほしいにゃ』

『B級冒険者にふさわしい宿ということですか?』

『そんな高級じゃにゃくてD級冒険者が使うくらいのがいいにゃ。出来れば食事の美味しいところがよいにゃ』

『銀貨5枚くらいなら、街道から近い“海神亭”がおすすめです』


・・・


換金した魔石は金貨20枚になった。ギルドからは、他にもあれば、ぜひと言われたけどにゃ・・・今は辞めておこうと思うにゃ。

『ここが“海神亭”ですね』

メリアが受付の女性に書いてもらった地図&紹介状を見ながらいった。外見が真っ白な見た目の綺麗な宿である。

 中に入ってみると、

『いらっしゃいませ』

メリアより、少し小さい少女が出迎えてくれた。

『お泊りですか 2人ならツインで銀貨9枚です』

『いや、部屋は別々でお願いしますにゃ』

((えっ・・・))

何故か、メリアと宿の少女の声が揃った・・・。

『あの、手に持たれているのは・・・』

メリアが持っていた地図&紹介状を指さす少女。

メリアは慌てて、少女に渡す。

『あら、お姉さまの紹介ですか・・・』

どうやら、あのカウンターにいた女性は、自分の実家を紹介したらしい・・・。

『宿代はサービスできないですけど、今日の食事はサービスさせていただきます』

ということで、3日分の宿泊代2人分で銀貨28枚(小銀貨2枚+

銀貨8枚)を払った。


・・・


それぞれの部屋に入ったあと、夕食まで部屋で待っていると、ドアを叩く音がした。

『どうぞにゃ』

入ってきたのは、メリアであった。

『先ほどは申し訳ありませんでした』

深々とお辞儀をするメリア。

『気にしなくてもよいにゃ』

『これからもついていきます。いやついていかせてください』

『そのつもりだけどにゃ。どうかしたにゃ』

メリアがじっとネオを見つめる

『先ほど、ギルドの方が、カードにある実績ならS級とか言われていたはず・・・』

『気にしなくてよいにゃ』

『はっ?』

『ギルドのランクにゃんてどうでもよいにゃ』


しばらくの沈黙があったのち、

『失礼を承知でお願いがあります』

『にゃに?』

『シャロットを弔ってあげたいのです』

『どうしたいのかにゃ?』


ギルドの方の説明によると、事件のあった草原に遺体をまとめて埋葬したとのことで、まだ日が浅いから見つけられると思うと言われたそうだ。

なので、せめて訪ねたいらしい。


『行くのは問題ないにゃ。それだけで良いのかにゃ』

『本当は、ラオカ村の墓地に移してあげたいです』

『解ったにゃ。一人で出来にゃいから、ギルドに相談してみようにゃ。』


メリアが喜んでくれると思ったネオであったが、どういう訳か、また泣き出してしまった。

『ありがとうございます。御恩は一生忘れません』

泣きながらメリアが言った。

『重いにゃ』

冒険者ギルドの発行する謎カード・・・かつて存在した古代文明が作ったオーパーツを使われているという噂・・・。どうやって、冒険者の実績が記録されているのかは謎らしい。

次回の投降は1時間後の予定です。

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