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ネオー間違って異世界に送られた猫  作者: OPPA
第12章 新生ゴンドアの発展
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第121話 ラオカ空港建設

『にゃ?』

『えっ?』

ネオとメリアが驚いて声をあげた。シャールカはそれを無視するように、


『マスターダンジョンの近くにラオカ空港を作ってほしい』

『わかりました』

シャールカの言葉に答えるゴーレム。


『南西部は、管制所が機能しておりますので、空港管制機能のみとなります。南西部の空域管制は南西管制所の管轄になります。滑走路と駐機場はサマランドと同じレベルでよいのでしょうか?』

ゴーレムから仕様についての確認を受け、


『ああ・・・施設としてはそれでよい。但し、マスターダンジョンの入り口を敷地に隣接させ、入り口を空港の警備で兼ねるようにしてほしい』


『了解しました。守備兵力はどれくらい配置すればよいのでしょうか』

『レベル20のゴーレムを10体も配置すればよいと思っている』

ゴーレムの質問に答えるシャールカ。


(無茶苦茶厳重な警備だにゃ・・・でも空港の警備と兼ねるとは考えたにゃ)


『レベル20のゴーレムはシャールカ様のご承認がないと生産できません。ですが、今回のご指示で、ご承認いただいたということでよいのでしょうか』

『その考えでよい』

ゴーレムの問いに答えるシャールカ

(そっか・・・ゴンドア王家の継承者は私だった・・・)

通常の空港警備のゴーレムとはレベルが違うため、特別な承認が必要だったのである。


(予想していたものと全然違う・・・)

メリアは、ラオカ村の復興がまさか、空港建設から始まるとは思ってもいなかった。


『但し、ロディア国に話をしてから建設するので、時期は少し後になる』

『了解しました。準備を早急に始めますので、できれば、サマランドのゴーレムと使用済みの資材を早く送っていただけると助かります』

シャールカの話に淡々を答えるゴーレム。


(すごいにゃ。まだ作れるのだにゃ)


『ご提案がございます』

『何だ!』

ゴーレムが、突然、シャールカに話し出した。


『管制所の食堂システムをコピーする作業を行い、次の空港に設置したいのですが、許可をいただけないでしょうか』

ゴーレムの提案に


『まさか、管制所の食堂を空港に作れるのか?』

シャールカは驚きのあまり、オクターブ高い声になっていた。


『はい。ユニットシステムのコピー機能が使えるので、全自動の食堂運営システムが稼働できます。あのあたりは、川が流れているため、その川を使って動力をえることが可能です。但し、食材は搬入していただく必要があります』

『つまり、誰かが、食堂に食材を搬入しないといけにゃいのか?』

ゴーレムの説明に思わず質問したネオに


『では、ネオとメリアにラオカ空港の運営を任せよう。ネオ、食材はちゃんと確保してくれ!私もサマランドから食べに行こう』

シャールカはご機嫌であった

(これで、美味い物が食えるぞ)


『つまり、空港で食堂をするようにということですか?』

『はい。有料にすることも可能ですので、ネオ様、メリア様には、食材の手配、搬入とメニューの価格設定をしていただければ、後はゴーレムで対応いたします』

メリアの問いに、淡々と答えるゴーレムであった。

(空港レストラン・・・面白いかも)

メリアは、突然の話にも関わらず、食堂経営に夢を膨らませていた。


(うまくいった・・・いや、食堂は予想以上だ)

シャールカはマスターダンジョンの警備とメリア約束したラオカ村の復興、そして、美味しいものを食べることが出来る施設の建設に口元を緩めるのだった。


・・・


パラストア空港経由でサマランドに戻ったシャールカ、ネオ、メリアは、サマランド空港建設に使ったゴーレムと資材を魔方陣で送り返し、早速、ロディア国に向かった。飛行機は使えないので、馬車に揺られての移動である。テストパイロットのゴーレムには、サマランドに戻る際に飛行訓練センターで給油と言われていたが、シャールカは、パラストア空港からサマランド空港まで直接移動してしまったのである。

(すっかり忘れてた・・・)

サマランドに着いてからメリアに指摘されるまで気が付いていなかった。無事着いたので結果オーライである。


・・・


ロディア国の首都ロディアで、シャールカ達は大統領の出迎えを受けていた。一応、表向きは国同士のはずなのであるが・・・ゴンドア最高戦力である、シャールカ、ネオ、マリアの3名が揃った状態に誰も逆らうことは出来なかったのである。


『・・・ということにしたい』

ロディア国の大統領と宰相がわりのバルバス(近衛隊長)を前に、シャールカはラオカ村の近く、(ウォーターマウンテン)の跡地にラオカ空港を建設することを伝えたのである。


『建設費はいくらくらいなのでしょうか?』

恐る恐る聞いた大統領に


『建設はゴンドアで行うので要らん。空港で食堂を開くので協力してくれ。サマランド空港とパラストア空港に1日で荷物を運べるので便利だぞ』

シャールカの答えに


ほっと胸を撫でおろす大統領とバルバス(近衛隊長)であった

(金が掛からないのなら問題ない)


ラオカ村は廃村状態であり、(ウォーターマウンテン)の跡地には何もない。ゴンドアの費用で空港を作られても、ロディア国にとって困ることは無い様に思われた。


『それとだな・・・せっかくなので、空港周辺の土地でジャガイモとトウモロコシの生産をしたい。開拓希望者と募ってくれ。元々家畜を飼っていたそうだから、空港で使う食肉の供給もできるように開発させてほしい・・・もちろん、ここにいるネオとメリアがいるから大丈夫だ!』

そう言うと、シャールカは胸を張った。


『にゃ?』

『えっ?』

ネオとメリアが驚いて声をあげた。その声をシャールカは予想通りと言いたげに微笑みながら

『いやとは言うまい・・・2人とも』

してやったりと言わんばかりのシャールカであった。

管制所の食堂を空港に設置することに・・・そう、N6276GPの神になった阿久津の小説の世界にあった討伐基地の動力システム(水力)を真似することで可能になったもの・・・。管制所の食堂よりも、N6276GPの世界にあった討伐基地の食堂を再現したものが出来る予定なのです。

次回は何時か書くとは思います(未定)。

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