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ネオー間違って異世界に送られた猫  作者: OPPA
第1章 ダンジョン編
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第12話 ダンジョン4F

『ふぁ~よく寝たにゃ』

何か同じことを言っているような・・・気がしたにゃ。どういう訳か、腹も空かなければ、のども乾かない。どれくらいの間眠っていたのかもよくわかっていなかった。


(使える魔法を確認しよう・・・)


ネオは、使える魔法を確認していく・・・

・ライト

・ホーリーヒール

・ホーリーボール

・ホーリーアロー

・ホーリーアース

・ホーリーウインド

(うん?何だにゃこりゃ)


覚えのない魔法があった。休憩所を出たところで試してみる


『ホーリーウインド』

すると、三日月のような風の刃が広がりながら飛んでいった・・・。


(これなら、広い範囲を攻撃できるのかもにゃ)

2Fには、魔物が出なくなっているので、魔物への効果のほどは解らないが・・・。


・・・


3階を最短で通り抜け、4階に降りていく。

(今度は平原・・・)

4階は一面の平原になっていた、よく見ると、何やら魔物が10匹くらい固まっているのが見える。1,2,3・・・。5つの集団がこの平原にいるらしい。見晴らしはよいのだが、ボスも、レベル神の石像も、5階への階段も見つからない。


(ひょっとして、倒さないと出てこないのかにゃ?)

一番近くの集団に近づいて・・・。

『ホーリーアース』

まずは、壁で自分の陣地を作っておく。

徐々に近づいていくと、突然、集団が落ちらを向いた。

(オーク?)

オスター達から、オークという、2足歩行の豚がいると聞いていたが、目の前にいる10匹は、まさに、その“2足歩行の豚”であった。

一斉に10匹がこちらに突進してくる。

(ここの魔物は突進してくるやつばかりだにゃ)


『ホーリーウインド』

オークの集団に向けて、覚えたばかりの魔法を使ってみる。三日月の刃がオークに届くと・・・(にゃんと!!)。

10匹のオークは全て、上半身と下半身に分断されていた。

(すごいにゃ)

ネオは自分で使ったにも関わらず、その威力に驚いていた。

しばらくすると、オーク達は、魔石を残して消えたので、魔石を回収した後、次の集団に向かう。


・・・


結局、5回、同じことをしただけで、あっけなく平原のオークは全滅してしまった。合計50個の魔石を回収している。

(そこそこ大きいにゃ)

オークの魔石は、新人の神様にもらった魔石よりは小さかったが、明らかに3Fまで回収していた魔石よりも大きいものだった。


(ひょっとして、大金持ち?)

ネオは回収した魔石を確認していると、何かの気配を感じて、慌てて前を見る。すると、平原の中心付近にひときわ大きいオークがいた。

(ハイオーク・・・だにゃ)

オークには上位種が存在することをオスターに聞かされていたので、驚きはしなかったが、

(どうやって倒すんだにゃ・・・あれ)

とても、今までの魔法で倒せる気がしない存在感があった。幸い、もう少し近づかないと襲ってこないらしい・・・。


ネオはショートソードを鞘に納め、代わりに、アイテムボックスから剣を取り出した。3Fで爬虫類型人型生物が持っていたやつである。万一に備え、ホーリーアースで壁を作っておく。うまくいかないときは、この壁に逃げ込むつもりである。

手に、剣を持ったまま、ゆっくりハイオークに近づく・・・。突然、ハイオークがこちらに向かって突進してきた。よく見ると、手に剣を持っている。

(なんか、無茶苦茶やばそうなんだけどにゃ・・・)

とりあえず、

『ホーリーウインド』

を放ってみる。命中したものの、大したダメージではなかったようだ。一瞬、立ち止まったが、再びこちらに向かって突進している。

『ホーリーアロー』

をハイオークの胸めがけて放った。

こちらは、結構ダメージがあったらしい。明らかに様子がおかしい。辛うじて立っているというところか・・・。このまま剣で止めをとも思ったが、何か嫌な予感がする。

そこで、

『ホーリーアース』

ハイオークの周辺に高さ1mの壁を作ってみた。

そして壁の外から、ハイオークに向かって、魔力を込めて

『ホーリーアロー』

3Fで魔力切れの症状を体験しているので、少しだけ残したのだが・・・。ハイオークの顔面に直撃した矢は、どういう訳か、その場で爆発。ハイオークの頭はどこかに吹き飛んでしまったらしく、なくなっていた。

(やっぱり疲れるにゃ・・・)

魔力切れにはならなかったものの、疲労が襲ってきた・・・それでも、ハイオークが消えるのを確認する。残ったのは、自分が倒したどの魔物よりも大きい魔石が残った。新人の神様から貰った魔石ともよく似ている。

(新人の神様から貰った魔石は、これかにゃ?)


ネオは魔石を回収すると、ネオは光に包まれた。

『ダンジョン4Fを初めて制覇した勇者よ。褒美にいままでの経験値をレベルに変換してやろう。お前はレベル8になったぞ・・・ハハハ』

最後は謎な笑い声と共に、レベル神と思わる石像は消滅し、ネオを覆っていた光も消えた。


この階にも、休憩所はないらしい。2Fまで戻るのは面倒なので、ホーリーアースで壁を作り、その中で休憩することにした。


(とにかく疲れたにゃ。そういえば、この階ってレベル神の石像を見なかったような・・・)

疲労によりネオは夢の世界にダイブした。

 おやすみなさい・・・。


・・・


(ここはどこにゃ)

何もない白い空間にネオはいた、


『元気にやっているかの』

声のした方を見ると、なんと、それは新人の神様であった。


『オスター達が死んじゃったやにゃいか・・・』

ネオは、新人の神様に文句を言おうとした。それを新人の神様は手をかざして制止した。


『彼らは、本当は、ネオと会った日に魔物に襲われるはずじゃったんだ』

『えっ?』

『ちょうどよかったので、お前の教育、チュートリアルとかいう奴に使ったのじゃ』

『あの日、1匹のオーガがイヒアチの森に迷い込んでいた。それにやられてしまうはずだったのじゃ』

『じゃ、そのオーガは?』

『儂が処分しておいた』

平然と話しをする新人の神様、ネオはただ唖然と聞いているだけだった。


『ここのダンジョンは10Fまである。終わったら、行ってほしいところがあるのでな。早く最奥まで行ってダンジョン復活をしてほしいのじゃ』

『儂がやった魔石はアントラニア王国の王都で売るとよい。ここが終わったらさっさと行くのじゃよ。そこに行けば、その先に必要な装備が手はいるからじゃ』


『ちょっと・・・』

ネオが何か言いかけたが、新人の神様は消えてしまった。


・・・


ネオは新人の神様を追いかけようとして目が覚めた。

(夢かにゃ・・・)

ダンジョン内に平原・・・。ちょっと無理があるかなあ~。

ま、なんでもありだからいいか・・・。

次回の投降は8/25になる予定です。

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