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ネオー間違って異世界に送られた猫  作者: OPPA
第11章 異世界連絡便
133/189

第113話 ジャガイモコロッケ

コロッケに挑戦するネオとメリア・・・。

『波高の資料にジャガイモの食べ方も書いてあるにゃ』

トウモロコシの栽培方法が書かれた紙の中に、ジャガイモ料理についての説明が入っていたのをネオが見つけた。


『茹でて食べる方法以外のですか?』

メリアが早速反応する。


どうも、よく見ると、トウモロコシの栽培方法が書かれた紙の裏側に書かれたものであった。


『ジャガイモの皮を剥いて茹でた後、玉ねぎを細かく切り刻んた物と肉を細かくすり潰した物を混ぜ、パンを粉にしたものを周りに付けて植物油で揚げると書いてあるにゃ』


実際は、分量や茹で時間など、詳細も書いてあった。波高はトウモロコシの栽培方法が書かれた紙を印刷したとき、ジャガイモコロッケのレシピを印刷した紙の裏を使っただけなのだが・・・。


・・・


飛行訓練センターの3Fにある宿直室で早速作ってみることにしたネオとメリア。シャールカはアミアに出かけて留守である。


『植物油ってこれだと思います』

1Fのゴーレムに確認したところ、食材の保管をしている倉庫から“サラダ油”と書かれたものを持ってきてくれた。

『これは、教官の方が持ってこられたもので、熱した油の中に野菜などを入れたり、焼くときに調理道具に掛けて使うものだとのことでした』


『多分間違いないにゃ』

ネオはそう言うと、鍋の中に油を入れて火を掛ける。茹でたジャガイモに粉々にした玉ねきとオーク肉を入れメリアが力を入れてジャガイモを潰しながらかき混ぜる。紙に書いてあった精工な絵を参考に、手のひらより少し小さいくらいの大きさにした塊を作り、溶き卵を絡め、パンの粉々にした粉をその外側にまぶしたものを作っていった。


『170℃ってどれくらいにゃ?』

ネオが油の温度が書かれた部分を読みながら首を捻る。


『わからないので、1個入れてみましょう』

メリアが熱した油の中に作った先ほどの塊を入れてみる。すると、鍋の中から音が聞こえてきた。


『3分間くらい入れておくらしいにゃ』

精工にかかれた色のついた絵のように塊の周りが茶色くなっていくのを眺めながら3分待つ。

 3分後、油の中から取り出した塊は、うっすら茶色の塊になった。

『残りも入れましょう』

メリアが残りの塊を入れていく。


『色がおかしくにゃいか?』

後から入れたものは、3分後、黒っぽい色をした塊になっていた。


紙の下の方をネオが読むと

『油の温度が高すぎると黒く焦げてしまいます』

とい書いてあった。どうやら、油の温度が高すぎたらしい。


『最適な作り方は研究するとして、とりあえず試食してみましょう』


最初の1個を短剣で2つにすると、コロッケの断面が見えた。

断面を覗き込むネオとメリア。


『わからんにゃ。食べてみるのにゃ』

そう言ってネオは口の中にコロッケを入れてみる。


『熱いにゃ!』

思わず口を押さえたネオに


『そりゃ熱いはずです』

メリアはそう言って、小さくスプーンでちぎるようにして口に入れる。


(美味しい~!!)

メリアの口の中でコロッケが広がった。調味料も使っていないコロッケはそれほど美味しくないはずなのだが、コロッケというものを食べたことがないメリアにとって、未知の味・・・食べたことのない味だったのである。


一方、何とか熱いのに耐えて食べきったネオは

『食べても大丈夫だにゃ』

とだけ言った後、取り出した水を飲みだした。

(火傷するにゃ)

 

その後、調味料をいろいろ混ぜたものを作り、出来たコロッケに宿直室にあった調味料をいろいろ掛けて比較した結果、ソースというものを掛けると大変美味しいということを発見するのだった。

(ソースって何で出来ているのにゃ?)

飛行訓練センターには、各種調味料が時間経過停止状態で保存されています。それを知っていたネオとメリアは試したのでした・・・でも作り方は知らないのです。


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