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ネオー間違って異世界に送られた猫  作者: OPPA
第1章 ダンジョン編
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第11話 ダンジョン3F

順調にダンジョン攻略中・・・

『ふぁ~よく寝たにゃ』

何か同じことを言っているような・・・気がしたにゃ。どういう訳か、腹も空かなければ、のども乾かない。どれくらいの間眠っていたのかもよくわかっていなかった。


(まあ、いいにゃ)

早速、3Fに降りていく。


(にゃんと!!)

3Fは氷の世界であった。が、何故か寒くはない。

(さっぱりわからんにゃ)

またまた、右手を壁に沿わせて進んでいくと、途中でスライムが出てくるものの、大した魔物も出ず、ひたすら右回りで中心に向かっているような感じであった。


(この階は手抜きだにゃ)

などと思いながら進んでいくと、前方に巨大なスライムが現れた。


(あれがボスかにゃ)

巨大スライムは2Fでも倒しているので、同じ要領でと思っていると、突然、ネオの周辺に大量のスライムが現れた。


(げっ!なんという数にゃ)

咄嗟に

『ホーリーアース』

ネオは自分の周辺に壁を作ってスライムの侵入を防ぐ。


(これでは攻撃ができないにゃ)

そこで、せっかく作った壁をちょっとだけ壊して、


『ホーリーボール』

を連打してみた。レベルが上がっているせいか、連打しても疲労感は全くない。

しかしキリがないないにゃ・・・。

面倒になったネオは、ダンジョンいっぱいに壁を作るイメージをする。

(上手くいくかにゃ・・・)

『ホーリーアース』

ダンジョンの見える範囲全てが壁で満たされた。最初に作った壁の中を例外にしたので、ネオは無事である。


作った壁を解除すると、スライムの魔石が敷き詰められた状態になっていた。

(大成功にゃ!!)

が、奥にいた巨大スライムは持ちこたえたようで、あまりの惨劇に色を次々変えている。

(あれは、お怒りモードってやつかにゃ?)

面倒なので、

『ホーリーボール』

を打ってみる。多少、ダメージはあるみたいだが、イマイチ効果が出ていない。

(これはマズイにゃ)

咄嗟に思いついた魔法を使ってみる。


『ホーリーアロー』

光の矢のようなものが、スライムに向かって飛んでいく。なんと、それはスライムの中に取り込まれた・・・。

(ありゃ。効き目なしかにゃ)

次の瞬間、スライムの体が裂けるようにバラバラになった。

(何が起きたにゃ?)

結局、そのまま巨大スライムは魔石を残して消えてしまった。せっかなので、大量の魔石を全て回収し、アイテムボックスに入れると、元来た道を戻っていった。いや、戻るしかなかったのである。


・・・


ほぼ、3Fに降りた直後のところまで戻ってから、最初の分岐を左に入っていく。ここも、ひたすら道が続いたが、突然、左右から気配を感じてネオは後ろに跳ねた。

直後に何かがさっきまでいたところに飛んできたように見えた。


(何だにゃ?)

そこには爬虫類型人型生物とでもいったらよいのだろうか。謎生物が2体いた。ゴブリンとも異なる何とも異様な姿である。鱗が硬そうで、ショートソードでは攻撃できなそうに見える。


『ホーリーボール』

試しに打ってみところ、命中しても大したダメージにないらしい。お返しをばかり、こちらに突進してきたので、


『ホーリーアース』

を発動して、壁を作ったところ、見事に激突してくれた。


勢いを止めたところで壁を解除して、

『ホーリーアロー』

を放つと、命中した1体が、そのまま仰向けに倒れたその間に、もう1体が再び突進してきたので、慌てて左によけ、

『ホーリーアロー』

を放つと、こちらもその場に倒れた。


しばらくすると、2体とも魔石を残して消えてしまったので、魔石を回収して置く。

ゴブリンやスライムよりやや大きい魔石は、何故か黒く光っていた。

(魔石にもいろいろあるんにゃな)


襲撃に備えて、慎重に進んでいく、結構魔法ばかり使っているが、どういう訳か、疲労感はない。レベルアップの影響なのだろうが、アップした度合いが不明なのが気になる。

このあと、2体づつ、5回、爬虫類型人型生物と戦闘になった。ホーリーアローで倒せたので、何とかよけながら倒していった。


ネオはひたすら進んでいくと、前方にさっきの爬虫類型人型生物が仁王立ちしているのが見えた。なんと、その手にはかなり立派な剣を持っている。

(強そうだにゃ・・・)

倒して進んでいくしかないので、ゆっくり距離を詰めていくと、途中で、床の色が変わっていることに気がついた。氷の床から、レンガを敷きつけたような床になっている。


(ひょっとして、ここに入ると・・・)

ネオの予感は的中した。レンガの床に入った途端、剣を持った爬虫類型人型生物は、こちらに向かって突進してきた。思わず、後ろに飛び跳ねると、爬虫類型人型生物は突進をやめ、元の位置に戻っていく・・・。


(やっぱり・・・)

爬虫類型人型生物は結構早い。魔法発動は2回が限界と思われた。

(あの突進を何とかしないと、やられてしまいそうだにゃ)


ネオは意を決してレンガの床部分に入る。予定通り、爬虫類型人型生物は突進してきた。

ネオは、突進してくる爬虫類型人型生物の手前に


『ホーリーアース』

で小さな壁を作る。爬虫類型人型生物は見事に躓いて転んでしまった。


『ホーリーアロー』

転んでいる爬虫類型人型生物にありったけの魔力を込めて矢を放った。


『ギャー』

ホーリーアローが当たった瞬間、爬虫類型人型生物はとてつもなく大きな声を出していた。かなりのダメージを与えたらしいが、倒しきれていない。ありったけの魔力を込めたので、多少フラフラする。魔力切れというやつらしい・・・以前、宿でシルバットが教えてくれたが、体験するのは初めてだった。

 ショートソードを抜き、とどめを刺す。

首付近を力任せに切りつけると、何とか切断することが出来た。

爬虫類型人型生物がものすごい形相をしていた。

(怖いにゃ・・・)

しばらくすると、爬虫類型人型生物はダンジョンに消えていき、魔石と剣が残った。

(にゃんで・・・?ひょっとして、これがダンジョンのドロップ品なのかにゃ?)


爬虫類型人型生物が持っていた剣は、使っていたショートソードより遥かに立派なものであった。

(もらっておこう。役に立つかも・・・)

剣と魔石をアイテムボックスにしまうと、前方に見覚えのある石像が現れた。

(毎回、同じパターン見たいだにゃ)


1Fや2Fの時のように、ネオは光に包まれた。

『ダンジョン3Fを初めて制覇した勇者よ。褒美にいままでの経験値をレベルに変換してやろう。お前はレベル6になったぞ・・・ハハハ』

最後は謎な笑い声と共に、レベル神と思わる石像は消滅し、ネオを覆っていた光も消えた。


『ワンパターン・・・』

ネオは思わずつぶやいた。この階には休憩所はないらしい・・・だが、魔力切れまで魔力を使っていたため、疲れていた。

(仕方が無い。2Fの休憩所に戻ろう)

ボスを倒すと魔物は出ないらしい。一度も襲われることなく2Fの休憩所に戻ったネオは、ベットにダイブした。

 おやすみなさい・・・。


次回の投降は8/24の予定です。


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