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ネオー間違って異世界に送られた猫  作者: OPPA
第1章 ダンジョン編
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第10話 ダンジョン2F

2Fへ行きます!!

『ふぁ~よく寝たにゃ』

一体どれくらい寝ていたのかさっぱりわからなかったが、起きたときの目覚めは最高であった。

(一旦、外に出てみようか・・・)

ダンジョン1Fの休憩所を出たネオは、ダンジョンの出口に向かった。

『にゃ!!出口がにゃい!!』

外との出入り口があったはずの場所は完全にふさがっていた。


どうやら、このダンジョンを攻略するしかないらしい・・・。


『にゃんか変だにゃ。全くお腹が空かないのにゃ』

ここにきて、のども乾かなければ、お腹もすかないことにネオは気が付いた。

(ひょっとすると時間もおかしくなっているのかも・・・)


そのまま休憩所に引き返す。昨日まで出てきたはずのゴブリンは、全く姿を見せることはなかった。

『先に進しかにゃいらしい・・・』


ネオは下に降りていく階段を降り始めた・・・。


・・・


『にゃ?』

2Fに降りると、そこには森がが広がっていた。が、何故か、森の中にある道以外

行くことが出来ないようになっていた

 ネオが森の道を進んでいくと、見覚えのある魔物が現れた。以前、ロディアに向かう途中で倒したスライムたちがネオを襲ってきた。ネオはショートソードでスライムをつついたところ、あっけなく魔石を残して消失した。心なしか体が軽い。


(にゃにか動きやすくなった気がするにゃ)

右手を壁につけて移動していく方法で移動していくと、途中から、森の景色が変わった、そう、春の森から秋の森になったような・・・。景色が変わった後、何か気配がしたので、気配のする方に『ホーリーボール』を打ち込んだところ、その近くから3匹のゴブリンが現れた。見た目は1Fのゴブリンと同じだが、何故かさびた剣を持っている。3匹のゴブリンはネオに向かって突進してきた。

(まずいにゃ)

躱しきれないと思ったネオは『ホーリーボール』を打とうとするが間に合わない。だめだと思ったとき、無意識に体がゴブリンを躱した・・・。

(にゃんと、体の反応が早くなっているにゃ)

剣の腕は上達していないようで、剣で与えられるダメージはほとんど変わらないが、明らかに体の反応は向上している。ゴブリンの攻撃を躱しながら、3匹ゴブリンを倒していった。


その後、分岐するところもなく、ひたすら長い道が続いた先に、昨日見たような、巨大なゴブリンがいた。

(早くもボス発見!!)

ホーリーボールをいつでも打てるようにしながら近づいていくと、突然、見えない壁にぶつかった。


『にゃ。何だこの壁は』

剣で切ろうとしても、ホーリーボールを打ってみても、見えない壁はどうにもならなかった。奥にいる巨大ゴブリンは身動き一つしない・・・。


(これは、一旦戻ってここに来るまでを調べて回ろうにゃ)

ネオは元来た道を戻り始めた。

右手を壁に沿わせる方法で戻っていくと、広い空間に出た。


(にゃ!あれは何だにゃ)


どう見てもスライムなのだが、サイズがおかしい。ネオとほぼ同じ大きさである。枝で叩いてもどうにもならなさそうな感じのスライムである。


『ホーリーボール』

とりあえず、打ってみた・・・。これが合図になったのか、こちらに向かって突進してきた。普段、気にしないスライムだが、たまに、酸のような液を掛けてくることがある。なので、真正面にならないのがスライム退治の常識だとオスターに教わった記憶がよみがえってきた。

 予想通り、スライムは謎の液体をネオに向かって噴出してきた。予想していたネオは咄嗟に左に跳ねてよける。その間に準備して置いた攻撃

『ホーリーボール』

を放つと今度は当たり所がよかったのか、スライムの動きが停まった。

ネオは剣を手に持った状態で、スライムに駆け寄り、力の限り切り裂いた・・・。


巨大スライムは魔石を残して消失した。そして、その瞬間、ダンジョンの奥で何かが割れるような音がした。

(もしかして・・・)

ネオは魔石を回収すると先ほどいけなかったところに駆け戻った。


(さっきはいけなかったけどにゃ・・・多分、今度はいけるのにゃ)

そう確信したネオはゆっくりとさっき通れなかった部分に入っていく・・・。

(やっぱり)

今度は何事もなく通過できた・・・と同時に、今度は、巨大ゴブリンが襲ってきた。

1Fにいたのと、ほぼ同サイズだが、手にさびた剣をもっている。この剣も図体に合わせて巨大仕様になっている。

(あんな剣が当たったら痛そうだにゃ・・・)

ネオは接近してくる巨大ゴブリンに

『ホーリーボール』

を放つ。顔をめがけて打ったのが成功したらしい。巨大ゴブリンは剣を手から放して、両手で顔を抑えている。

(チャンス!!)

ネオはショートソードを持ったまま、ゴブリンに突撃していく。勢いそのまま、心臓と思われるあたりにショートソードを突き刺した。


ちょっと引いて様子をうかがうネオ・・・。ゴブリンはそのまま仰向けに倒れ、魔石を残して消えていった。

そして、1Fと同じく、新人の神様のような姿をした石像が、ゴブリンがいたすぐ後ろに現れた。


近づくと、どこからともなく、声が聞こえてきた。

『この階のミッションが残っています。必要なアイテムを回収してから来てください』


(???どういうことにゃ)


どうやら、まだこの階で見つけなければならないものがあるらしい・・・。何故か、石像の奥にある階段には見えない壁が出来ていて、行くことが出来ない。


(仕方がにゃい。戻って、まだ行っていない部分を調べよう・・・)

ネオは再びダンジョンを戻っていく、右手を壁に沿わせてひたすら戻っていくと、先ほど、巨大スライムを倒した空間に戻ってきた。


(まさか、何か落ちてるとか・・・にゃいなあ・・・)

この広い空間をくまなく探してみたが、何も見つからなかった。仕方がないので、右手を壁に沿わせてさらに探索を続ける。途中、行き止まりになって戻ったりしていると、行き止まりになっている部分に机が置いてあった。


(不自然な机だにゃ)

近づいてみると、その机には、1冊の本があった。

ネオが触れると、ネオの体に何かが流れ込んでくような感覚が走った。

(何だこりゃ)

本を開いてみると、何かびっしり書いてあるが、ネオには読むことが出来なかった。


(新人の神様は、嘘つきだにゃ・・・この世界の全ての言葉が読み書きできるって言ってたのににゃ・・・)

それでも、何か読める部分がないか、ページを全部めくってみたが、何もわかる部分はなかった。最後のページを見たのち本を閉じると・・・。

(にゃ!何か魔法を習得しているにゃ)

どうやら土の壁とか作れそうな感じである。

『ホーリーアース』

手をかざして叫んでみると、何と、土の壁が出来た。

(もしかして、これで、攻撃を防げるかにゃ)

どれくらい耐久性があるのかわからなかったが、ネオが蹴ってみたくらいでは、びくともしない壁であった。

他にも何かあるかと思って、更にダンジョンを捜索していく、すると、行き止まりのあたりにスライムがいるのを発見した。


(敵にしては、様子がおかしいにゃ・・・)

今まで見たことがない、虹色のスライムであった。

近づいてみると、どこからともなく声がした。


『私たちのボスを倒してくれたんですね。ありがとうございます』

ネオはあたりを見渡すが、スライム以外何もいない。

(まさか、スライムがしゃべった?)

『驚かせてすいません。あなたが、この階にいた私たちのボスを倒してくれたので、私は姿を取り戻すことが出来ました』

(スライムがしゃべっている)


『倒しちゃったんだけどにゃ。怒らないのかにゃ』

ネオはスライムに話しかける。


『あのボスは、我々に戦いを強いていました。私は拒否していたのです。なので、ボスの力で、姿を消されていたのです。倒してくれたお礼にこの鍵をあげましょう』

スライムはそういうと、体の中から何かのカギを出した。

『この鍵は、3Fに向かうのに必要な隠し部屋を開ける鍵です』

『にゃんと!いいのかにゃ!』

『はい。このダンジョンを開放してください』

そういうと、スライムはなにもしゃべらなくなった。


ネオは、スライムが吐き出した鍵を受け取ると、アイテムボックスに入れ、

『バイバイニャ!!』

といってその場を去った。


その後も、捜索を続けたが、他には何もなさそうである。ボスを倒したあとは、ゴブリンもスライムも襲ってこなくなったので、ダンジョンの探索はすぐに終わった。


(石像のところに戻ろう・・・きっと今度こそ・・・)

ネオは石像のところに戻ってみると


1Fの時のように、ネオは光に包まれた。

『ダンジョン2Fを初めて制覇した勇者よ。褒美にいままでの経験値をレベルに変換してやろう。お前はレベル5になったぞ・・・ハハハ』

最後は謎な笑い声と共に、レベル神と思わる石像は消滅し、ネオを覆っていた光も消えた。


3Fへの階段は見えていたので、近寄ってみるが・・・。またしても見えない壁があって、階段に入れない。


(そういえば、虹色のスライムが、隠し部屋の鍵とか言っていたような気がするにゃ)アイテムボックスから鍵を取り出したが、見えない壁に変化がなかった。


(きっと、どこかにこの鍵を使うところがあるはずにゃ)

ネオがふと右を向くと、そこには、大きなドアがあり、

 “2F休憩所”

と張り紙がしてあった。ドアには鍵穴があり、先ほどの鍵を差し込むとドアが開いた・・・。


・・・


中に入ると、1Fとそっくりな部屋があった。ここにも机にが置いてある。


=ダンジョン休憩所=

 ダンジョン作成時に使っていた休憩所を改装したもの。このダンジョンを最初に見つけたもののみ入ることが許される。この部屋には魔物は発生しない。最奥までこのダンジョンが攻略されると、ダンジョンと共に、この部屋も消滅する予定ある。注意すること。


1Fのものと全く同じ文章であった。

ちょっと一休みと思って、ベットに寝転がると、急に疲労が襲ってきた・・・おやすみ・・・。

RPGのような展開になってしまった・・・。

次回の投降は8/23の予定です。

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