05
今回短めです。
ドアを開けてみれば中は外観に合わない空間が広がっていた。
「いやいやいやいやいや。なんだこれ。あり得ないだろ!?」
まず入ってすぐにあるのは広い玄関とリビング。その奥には長い廊下と階段。部屋の数だって何個あるんだ?外観にだまされた…全くもって普通じゃない。
各部屋を見て回ってみたがどの部屋も機能が充実している。この世界は私が生きていた世界より技術が発展してないと言っていたがトイレやお風呂に調理器具まで今まで使っていたものと大差にような作りだ。
…ん?なんかメモがあるな。
『ここにあるものは基本お主が暮らしていたものを元にわしらがつくったものじゃ。この世界にはないものがほとんどじゃから町に行って驚くではないぞ ウェリアス』
ウェリアスの仕業かよぉぉぉぉぉぉ!
いや確かに助かるけどさ!?嬉しいけどさ!?サービスしすぎじゃないか!?
今度会ったら絶対言ってやろう。こんなによくされたら私は怠け者になってしまうよ。
まぁもらってしまったものはしょうがないからこれからは強い理性を持って生きていこう…
最後に、魔法も試してみるか。ウェリアスによれば魔法とはようはイメージだ。私の場合能力があるから別に使えなくても問題はないがいつ私の体にガタがくるか分からないからな。
まずはよく聞く火の魔法か。魔力は大気中にあるって言ってたよな。
んー…なんだこれ?なんかよく分からないが今まで感じた事がないものが体の周りに漂っている。というかこれ私の体の中にも同じようなものがあるぞ。
意識し出したら体がぽかぽかしてきた。これが魔力か?
とりあえずこれを手の方に集めてたき火みたいな火を思い浮かべれば…
ボッ!!
あ、点いた。なんだ意外に簡単だな。
しかも今火を点けたとき今まで薄い黄色だった魔力が赤色に変わった。これは使う属性によって色が変わるということか?まぁ1つの結果からじゃなんともいえんし思いつくことは手当たり次第やってみるか
…え、これ出来ないことあるのか?思いつくことは全部やってみたができなかったものはなかった。水や氷の塊も風を巻き起こすことも土で人形を作ることも静電気を発生させることもさっき起きたときにちょっとすった傷を治すことも光を点けたり逆に真っ暗にすることも、そして亜空間を作り出して物をしまうことも。しかも能力のようにいくら使っても体に不調は一切問題はでていない。
結論、魔法ってめっちゃ便利。
これだけ便利なら技術が進歩しないのもうなずける。私も魔法に頼りきった生活になりそうだ。
ここでも魔の誘惑が…この世界に来て数時間で私はどれだけ理性を試されているんだろう。しっかりしなきゃな。
とりあえず今日はもうお風呂にゆっくり入って寝よう。目覚めた時は明るかったけどもうあたりは暗くなっている。明日は待ちに向けて出発しよう。
おやすみなさい……zzz
今日中に次話投稿できればする予定です…!