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……なんだ?背中がゴツゴツしてるしちょっと寒い…っは!
私異世界に転移してきたんだった。森の中に転移させるって言ってたんだからここはどっかの森だよね?
近くに魔法鞄置いといてくれるって言ってたけど…あった!中身は何だろう。
鞄を持ち上げるとひらりと一枚の手紙が落ちてきた。
『麗薇へ
お主がこの手紙を読んどるということは無事そちらの世界着き鞄を見つけられたという事じゃな。
この鞄はお主に言ったとおり魔法の鞄じゃ。入れるものの質量を無視して収納することができるし、これはわし自ら作ったから魔法鞄の中でも最も質が良いものとなっておる。特徴としては時間停止、容量無制限、使用者登録、形態変化といったところかの。ここでお主には少し注意してもらいたいことがあるのじゃ。その世界では魔法鞄はよく知られておるが持っている者は限られておる。というのも魔法鞄を作れる者は少なく値段が高いからじゃ。しかもその世界であるものの中で良いものとされているのでも時間停止機能や容量の無制限といった機能まではついておらん。普通の一軒家が入れば良い方と言ったところじゃの。だからできるだけその機能は秘密にした方が良いじゃろう。もしお主が冒険者として生活していくのなら容量が多めのものだと説明すればよい。持っている者が限られているといったが高ランクの冒険者や商人、高位貴族などは比較的持っている者が多いからの。まぁお主がもし空間魔法の使い手であれば不要になるからその時はアクセサリーにでも変形させたおしゃれ道具として楽しむがよい。
使用者登録の仕方は鞄の開く部分に小さな窪みがあるからそこにお主の血を一滴垂らし窪みが消えれば完了じゃ。形態変化は登録をしてからお主が思い浮かべればその形になるからの。
最後に魔法の事じゃな。この世界では魔法を使う際、詠唱しておるがそれは魔法の形が明瞭になっておらんからそれを補助するためじゃ。お主ならばイメージをしっかりもてば詠唱なんて必要ないじゃろう。魔法とはイメージが大切じゃ。それがあれば使える属性によってじゃがどんな魔法であれ使えるはずじゃ。
追伸:あれらの贈り物しかと受け取った。わしらにとっては何よりもうれしいものじゃ。本当にありがとの。お主が教会に来ること楽しみに待っておるぞ。お主の新たなる門出わしら神々が祝福する。
創造神 ウェリアス』
鞄と魔法についてとあれのことか。話を聞く限り暇そうだから思いつきで作ってみたが喜んでくれたならよかった。この鞄もウェリアス自ら作ってくれたらしいしお礼言うためにも早く教会行かないとな。
ってかウェリアスって創造神だったのか…。敬語とかつかってなかったけど大丈夫かな?
…とりあえず使用者登録するか。手紙に書いてあることが事実なら(嘘を書く必要もないし事実なんだろうけど)この鞄は非常にやばい代物だ。そんなに頑張ってくれなくてもよかったとは思うけどせっかくくれたんだから大切に使わないとな。
風の能力で少し指を切り窪みに血を入れたら少し鞄が光り。それがおさまると窪みは消えていた。
これでできたのかな…?とりあえず中を見てみるか
「ってなんか中身多くないか!?」
鞄を開けばいきなり透明のウィンドウが出てきてそこには中身の一覧が書かれていた。
大量の食料や武器や防具になんか家って字まで見えるんだけど!?
「これはちょっとやりすぎじゃないか…?」
一覧は私が思ったとおりにソート出来るらしく大きなくくりで見ても気が遠くなる量がある。
しかもお金。私が凰蘭で稼いだ額もそれなりだったがこれはどうみても増やされてる。だって0数えんのめんどくさいけど少なくとも20はある…こんな額どうしろって言うんだよ…。
もう放置だ放置。お金ならあっても困らないんだから開き直るしかない。
で、問題の家だが…森の中なのに不思議なことにちょうどここはかなり開けた場所だから出してみるか。
…なんか普通の家だな。いや、ここまでのことを考えて私が勝手に大きな豪邸をイメージしていただけなんだけどさ?本当に普通の家なんだ。森にありそうなこじんまりとした木造の家。たしかに私好みではある。…だからなのか?私の好みに合わせて作ってくれたんだろうか?それならかなりうれしい。
「あのウッドデッキで昼寝したら最高だろうな…。まぁまず入ってみるか。」
____ガチャッ
「なんでだよぉぉぉぉぉ!!!」
とりあえず今書けている部分がここまでとなります。
次話も書け次第あげさせていただきます。
誤字脱字や感想等ありましたらよろしくお願いします。