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どうしてこうなった!?~勇者は今日も逃走中~

作者: 宇野円

どうしてこうなった····


本当に、




ほんっとぉに!!どうしてこうなったかなぁ!



なんで、魔王を仲間達と一緒に倒した勇者の俺が必死に走ってるんでしょうねぇ?

別に、クズいことなんて一切してなかったんだけどなぁ?


いや、本当にしてないんですよ?

ちゃんと、魔王討伐の旅に出る前に俺の仲間に選ばれた聖女に剣姫、魔法使いに婚約者がいないかどうか確認したら、みんな「いるって」言うから

しかも、3人の婚約者はイケメンで色々優秀な侯爵令息だそうで···

ハーレムいいですね!!コンチキショウ!!


と言う訳で、これは手を出したらざまあ(・・・)まっしぐらなんですね、わかります。

みたいな流れだったから、ちゃんと定期的に婚約者に手紙を出すよう注意して、宿に泊まる際はちゃんと二部屋とって男女別にして····

まぁ、男は俺一人なんですけどねぇ!?

そして、王国に帰還する時はパーティーメンバーの家族や婚約者に

「御迷惑お掛けしています。」

と言って頭を下げて、何か困っていることが無いかどうか聞いたりして···


パーティーメンバーと、その家族や婚約者達から、節度あるちゃんとした勇者様だなって思われてたんだけども·····



「「「勇者様ぁ~!!待ってぇ~!!」」」




後ろから聞こえてくる、俺を引き止めようとする野太い(・・・)声···

どうしてこうなったかなぁ!?



1ヶ月程前に魔王を討伐して仲間と共に王様に報告しに行ったら


「勇者よ魔王討伐、御苦労であった。」


ここまでは普通の対応をしてくれてたんだけど···


「魔王討伐の褒美に······」


王様はなんとご褒美を用意してくれてたんだけども···


「御主が好みそうな、御主の事を愛しておる屈強な男達(・・・・・)を用意しておるから好きなのを選ぶがよい。」


······ふぉわっつ?

今、王様なんて言ったかなぁ~?

御主が好みそうな?

あぁ···うんうん、わかるわかる、魔王討伐の褒美だしね。


御主の事を愛しておる?

マジですか!?

俺の事を愛しているとかマジですか!?

魔王討伐したかいあったなぁ········



·······屈強な男達(・・・・・)



はい?



えっと····



王様?俺、ノーマルなんですけど······?



え?



心配せず己の性癖を晒すがよい?



いやいやいや、俺ノーマルですから!!



ちょっ!


王様?

ワシは御主の事をよくわかっておるみたいな顔して肩を叩くの止めてくれませんかね!?



本当にノーマルだから!



というか、王様?

魔王討伐後に第一王女と結婚の約束してませんでしたかねぇ!?



はい?駄目?

マジですか?



·········



ところで王様?なんで俺が男色の気があると思ったんですか?


え?パーティーメンバーに手を出さなかったから?宿に泊まる時、必ず2部屋とって一人で寝てたから?娼館に1度も行ってないから?



いやいやいやー、パーティーメンバー婚約者いましたから!手を出したら駄目ですから!!だから2部屋とってたんですけど!?別に自分の特殊性癖を隠す為に2部屋とった訳じゃないですけど!?娼館に1度も行ってないのは、1度娼館に行こうとしたら魔王軍の暗殺者に襲われたからだから!?



だから、王様?

肩を叩くの止めてくれませんかねぇ!?

それと、そこの柱に隠れてるの第一王女様だよね!?

なんで、はぁはぁ言いながら俺の事と王様が用意した屈強な男達を交互に見ながら絵を描いているんですかね!?




嗚呼····

もういいや····



逃げよう!

俺の貞操の為に!!

うん、そうしよう!そうするしかないね!!

さっきから、王様が用意した屈強な男達が俺の尻をじろじろ見てるしね!


回れ右して全力ダッシュ!!

大きな扉をぶち破り、大きなガラス窓もブッ壊し、なりふり構わずに駆け抜ける!

だけど、なんか後ろから俺を呼び止める野太い声が迫って来てる気がするけど気のせいですよね!?





と言う訳で今に至るんだけど····


「「「勇者様ぁ~!私の操を貰ってちょーだぁーい♪」」」



あぁ···


その台詞、美少女達に言ってもらいたかったよ····


振り返らずに俺は走る···


だって振り替えったら心が折れてしまいそうだから···


あれ?可笑しいな?眼から涙が···




「「「それともぉ?勇者様の操を私にくれるのぉ?いやっん♪」」」



可笑しいな!?なんだかお尻がむずむずするんだけど気のせいですかね!?


涙を拭って全力ダッシュ!!


俺の貞操を護るため!!


ダッシュだ!ダッシュ!!







いつか、きっと



ちゃんとした恋が出来ると信じて······




勿論、恋愛対象は女子ですからね!?




マジで!!







勇者

本名、亜伊戸(あいと) 勇輝(ゆうき)

結城(ゆうき) 藍人(あいと)という姓名も性格も真逆でクズい幼馴染みがいたりする。

異世界に召還される前、帰宅中にクズい幼馴染みが親友の彼女に手を出そうとしてたのでとめに入ったら何故かトラックに幼馴染みと仲良く跳ねられてたりする。

因みに幼馴染みは作者が以前書いた"勇者に私奴の婚約者を寝盗られたみたいですが、正直言ってどうでも良いです。"の勇者だったりします。


第一王女

勇者に男色疑惑が浮上してきた頃に"アル"趣味に目覚める。

そして、王国で1番の絵師に···


王様

コイツの勘違いのせいで勇者が大変な目に····


屈強な漢女(おとめ)

本文では屈強な男達と表記していましたが本人達の希望により、後書きでは漢女となっています。

掘るのも掘られるのも大好きな方達だったりします。

何処を掘ったり掘られたりするのかという疑問には作者は答えたくありません。

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[気になる点] 幼なじみ? あぁ、NTRに失敗したバカか。(  ̄ー ̄) [一言] 王家滅べ!
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