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いじめ  作者: 清水黒豆
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いじめ教育について

さて、いじめとは何かという説明を行ったわけではあるが、元の記事は学校の先生がいじめについていじめ教育をしたときに、子供から帰ってきたセリフが元である。

そして、いじめに対して、いじめが悪いということを説明したところで意味がないというのは前述書いたとおりである。


じゃあ、どうしたらいいか。

それは簡単だ。


いじめる側は自分の自尊心が崩壊している。

これはどういうことかというと、自分がどういうところが良いのかというのを理解できていないということ。

大げさに言うなれば、生きていていいのかどうかわからないのである。


だから、いじめ対策の授業をするのであれば、まずは『自分がどれだけのこと』ができ、『どれだけすごい人間であるのか』を理解させることだ。

国語はできないかもしれない。しかし、彼はものすごく計算が早い。

勉強はできないかもしれない。しかし、運動は得意である。

そういうところを、個々人で見つけ出し、ほめてやればいい。


つまり、自己発見の授業をすればいいのである。

勉強以外でもいい。

「ゲームをすることが得意だ」

「本を読むのが得意だ」

得意なことがなければ、好きなことでいい。

料理のが好きだ。

動くのが好きだ。

ひとまず、本人に羅刹させるのだ。

いくつあっても構わない。

いくつでもいいから出していけばいい。数なんて関係ないのだ。あるかないかが問題なのだ。


そして、個人で出し切ったら、それを生徒同士で褒め合わせるのだ。

~ちゃんは~ができてすごい。

~ちゃんは~ができてかっこいい。

ひとまず褒めちぎれ。

みんなで褒めちぎってそれで授業終了である。

別に議論するなどない。

本人がそう思うならそれでいいのだ。何も問題はない。


ここで絶対にやってはいけないことは、生徒が出した意見を否定することだ。

否定してしまっては、自尊心がけなされるだけだ。

むしろ、状態が悪化する可能性がある。

だから否定せずに褒めてあげればいい。

他者がその子を認めてあげる。それがいじめを解決するための第一歩である。



もしかしたら自分で得意なことや好きなことが出せない子がいるかもしれない。

そういう時は周りでみんなで考えてあげればいい。


別に難しいことではない。

毎朝早く来てスゴイとか、

部活に毎日行ってすごいとか

そんな当たり前なことでいいのだ。

ひとまず何でもいいから出してあげるのだ。

そしてほめてあげるのだ。

褒めて上げられれば何でもいい。どんな些細なことだってかまわない。

いつも笑っていてすごいとか。

いつも元気ですごいとか。

ひとまず何でもいいから出してあげるのだ。

そして、それをほめてあげよう。

それが本人の力になる。その子は自然とそこに注目するだろう。

そうすればいじめは自然となくなるはずである。




もし、最初にこれを実践して、終わったとしよう。

次にやることがなくなってしまうかもしれない。

その時は、その好きなこと得意なことを突き詰めさせてやればいい。

ゲームが好きな子にはゲームの成り立ちについてとか。

サッカーについてであれば、サッカーの戦術についてとか

野球であれば、野球にどんな投手がいたとか。

そんなことを個人で調べさせてあげるといい。

カードゲームが好きな子には、このデッキがどういう戦術をとっていてどういう対策を取るべきとか、

ポケモンGOが好きな子はどの場所にどのようなポケモンがいるかとか、

料理が好きな子には、どんなレシピがあってどういう風に作るのかとか。

もし、笑顔が得意な子がいるとしたら、笑うことにはどんないいことがあるのかとか。

そんなことをひたすら調べさせてあげるといい。


もし余裕があれば先生も一緒にやるといい。

お酒が好きであれば、どこにどういう銘柄があってどういうものがおいしいかとか、




何を調べてもいい。

必要なことは好きなことを突き詰めさせろということだ。

後は発表できるように表にまとめて壁にずらっと並べておけばいい。

まあ、発表会をしてもいいが、興味がないことを聞くのは説明する方もされる方も億劫なので、当たり障りのないことを調べた数人だけであとは壁にでも張っておけばいい。見たい子は見るし、見たくない子は見ないだろう。それだけのことだ。興味がある子だけ知ればいいことなのだ。



私の持論ではあるが、

いじめとはこの学歴社会が生み出した弊害であると思っている。

勉強をしなければならない。

いい大学を出なければならない。

しかし、それがどういう結果を生み出すかはよくわからない。

ただ、周りに流されて周りに動かされた結果、

自らというものがわからなくなった結果、生み出された人の闇である。


それを断ち切るためには自らが何であるか、自らがどういうことができるのかちゃんと理解しなければならない。





参照:https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/「悪いのはいじめられた方」と言い放つ子/ar-AAvkuF8?ocid=spartandhp

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%84%E3%81%98%E3%82%81


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