一緒に
「{今のイルアの世界}、{今のイルアの世界}、{今のイルアの世界}、{イルア内にエネ,イルアが居る世界}・・・ニアどうだ?反応してるか?」
「はい、神権が反応してます。さくや様世界の改変が始まりました。」
「・・・うん!私の体も地上での干渉を阻害されてる感じはないよ。」
「さくやさん・・・エネさんをお願いしますね?エネさんの生死はイルアの存続にも関わる可能性があるので。」
「分かってるよ、なんも起こらないとは思うけどな。まぁ大丈夫だろ。」
「・・・そろそろかな?エネ、楽しんできなさいね。さくやもエネに飽きたら相手するから私のところにいつでもおいで//」
「いや、そゆのはいーから・・・まぁちょこちょこエネを連れて来るから・・・じゃまたな。」
「みんな留守番よろしくね,いってきまーす!!」
「「「行ってらっしゃい」」」
「ん?・・・さ、くん、さくやくん?」
「ん?・・・ちゃんとエネもこれたな。」
教会のベンチに2人並んで座った状態で目を覚まし、お互いの存在を確認して、エネはさくやに笑顔を向ける。
さくやは6日間の勉強会という拷問を思い出し、
強制的に思念加速、増加を使われ頭がオーバーヒートして倒れること24回。
使ったことのない魔法を魔力が枯渇するまで酷使され、魔力切れで気を失うこと68回。
武器を持ったこともケンカしたこともないのに、本気の実戦形式で蹂躙されること268275回。今のエネの笑顔、プライスレス。
といった感じで、教会の絵画として描かれているであろうエネを遠くに眺める。
「大丈夫?」とエネが心配そうに覗きこみ「あぁ,大丈夫だ」とさくやが頭を撫でるとエネは顔を赤く染め
「ふぇ?//どっ、どしたの///」
「いや、エネが女神に見えてな・・・あ、実際に女神だったな・・・よし!そろそろ行くか。」
「うん!・・・てかさくや君ってサラッと失礼なこと普通に言うよね。」
「あ?そうか?」と頭の上に?を浮かべながらもエネの手を引いて教会を出た。
「へぇー・・・こんな感じなんだ・・・まぁ創ったの私なんだけど、なんか変な感じがする。」
外に出てエネが周りをキョロキョロ見渡し呟き、ソワソワしながらさくやに「これからどうするの?」尋ねさくやはエネの手を引いて「エネもカードを作るぞ」とギルドに連れて行く。
ギルドに入り先ほど自分の相手をした女性を見つけると声をかけて呼び寄せる。
「何度もすまないな、こいつの分もステータスカードの発行を頼む。説明はいらないからカードだけ欲しい。」
再び来たさくやの姿を見て受付の女性が頭に?を浮かべ、後ろに居るエネの姿を確認すると「キレイな彼女さんですね」と言いさくやに黒いステータスカードを渡す。
渡されたカードを「彼女さん」の言葉に反応してニタニタにやけているエネの頭にカードを置き「これに魔力を流せ」と言い、受付の女性に「違うからな」と彼女否定をしギルドを出た。
「お?すごい!黒が白に変わった。」
「できたか?職業は・・・俺と一緒で自由職にしとくか。悠々自適に仕事ってことでな。」
「さくや君と一緒・・・へへ//」
「バカか?・・・早くこい、置いて行くぞ。」
ステータスカードを門番の男性に見せるために村の門まで向かいながら、エネはステータスカードに魔力を流しさくやは職業を無職から自由職に変えた。
さくやたちが村の門に着くと門番の男性がさくやを見つけ、手を軽く上げてさくやを呼び寄せた。
「お?遅かったな、道を迷ったか?・・・そっちの彼女は?」
門番の男性はさくやの後ろに居るエネを見つけ、さくやに説明を求めた。
「わるいな、教会に寄ってたら遅くなった。こいつはちょっとな・・・一応2人ステータスカードは持って来たぞ。」
エネの説明はせずにさくやは自分とエネのカードを門番に渡し確認を取らせた。
「・・・ふむサクヤ、エネ2人とも特に問題無しだな、じゃこいつは返すよ。」
門番は2人の確認を取り、門に立てて置いていた刀をさくやに渡して空を見上げ日の位置を確認し
「そろそろ日が沈む頃だが今日の宿はあるのか?宿をまだ決めてないならギルドの斜め向かいの宿がいいぞ、あそこは飯が旨いからな、オススメだぞ。」
「そういえばまだ宿は決めてなかったな・・・そこに向かってみるか?エネが決めていいぞ。」
「ご飯美味しいならそこに行きたい!」
「重ね重ね助かるよ」とあいさつをするとご飯に釣られたエネに手を引かれて教えてもらった宿を目指した。
読んでくださってありがとうございます。
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