眼色
さくやとエネが居る部屋にアルマが遅れて入り、調査職務のお礼を言いうと、何かを思い出したかのようにアルマがさくやの顔を見ながら質問をした。
「バタバタしていてスルーしてましたけど・・・さくやさんの瞳の色って変わってますよね?人族でも瞳の色って変わることあるんですか?それも常時って・・・」
「あーこれ?ニアの紅眼ってスキルが固定されてきたからなんだよ。てか人族でもってことはアルマは変わるのか?」
「確かにさくやくんの目の色ってニアの色に変わってる。」
さくやの目を見ながらアルマは不思議そうな顔をし、エネは「ニアとお揃い」とむくれ、さくやは瞳の色のことを簡単に説明をして、アルマの言った言葉が気になりアルマに「その辺のこと知らないから教えてくれ」と頼んだ。
「魔人族は魔法を使った時に瞳の色が黒色から碧色へ、獣人族は身体強化を使った時に黒色から銀色に変わりますよ。でもサクヤさんみたいに常時ってのは・・・スキルとはいえ初めて見ましたね。」
「アルマ近い。」
「わわっ!?すっすみません//」
「アルマちゃん?さくやくんは私のだよ?」
「エネさん・・・笑顔が怖いです・・・」
「お前は俺の何がいーんだよ?アルマ、なんでもいいから魔法使ってみてくれ。目の変化が見てみたい。」
「え?・・・はい、わかりました。えっと『火の精霊よ、私の力を汝へ譲る。汝は私の力を糧に私へ力を譲れ。火魔法:小火球』」
アルマは二人に目の色の変化を見せるために詠唱を唱え、自分の手の前に小さな火球を作った。
さくやとエネは、魔法を使い火球を操るアルマの目を見つめた。
「あっあの・・・あんまり見ないで下さい///
恥ずかしいです・・・」
「おぉすごーい、本当に変わった。」
「恥ずかしいって、アルマだって散々俺の見ただろ。しかし、目の色が変わるってすごいな。」(色違うけどクラ○カじゃん)
アルマが火球を作り始めると瞳の色が黒色から碧色へと変わり、火球を消し魔法を使い終わると瞳の色が碧色から黒色へ戻った。
さくやはアルマの言った獣人族のことを思い出し
「獣人族の瞳の色が変わるのも見たいが、獣人ってぐらいだから動物と人間のハーフみたいな感じなのか?」(けもの○レンズ的な?)
とアルマに聞くと、アルマは不思議そうな顔をして
「人間と動物の間に子供はできませんよ?獣人族も私達みたいに人の姿ですけど・・・人族との違いと言ったら魔人族は魔法関係の能力が特化していて、魔法を使うと瞳が碧色に変わります。獣人族は身体関係の能力が特化していて、身体強化を使うと瞳が銀色に変わるってぐらいですよ?ちなみに人族は魔法、身体能力値が均等って感じです。」
さくやは獣人族がけもの○レンズやワ○ピースの○ンク族を想像していたがアルマは常識ですよ?と言いたげな顔をしながらさくやに違いを教えた。
「あの・・・スキルでその紅色になったって、言いましたけど・・・スキルの効果って?」
「獣人族と似たような感じだ{自分が見た、体感した体術、武術、武具術を自分の身体能力値内での再現、体現、反応が可能}って感じだな。」
「サクヤさんって戦いしたり見たりってしたんですか?」
「あ?あー嫌と言うほどな・・・」
「さくやくんニアに何十万回って組手してボコられてたね。」
「ニア?もしかして、武神,ニアですか?・・・武神に稽古してもらってたんですか・・・だからそのおかしな能力値に・・・納得です。」
「能力値ってそんなことでも上がるのか?」
「はい。まぁトレーニングが主流らしいですけどサクヤさんみたいに、自分より格上と稽古しても僅かですが上がりますよ。あとは、ニア様からの加護もですね。」
さくやはアルマから色々教わり(知らないことだらけだな)と思い、他にも教わろうとしたが
「さくやくん・・・お腹空いた。」
「そうだな、とりあえず飯食いに行くか?」
「はい!そういえば朝にクッキー食べただけでしたね。」
朝に軽いものしか食べていないエネが空腹を訴えたので、三人は食堂に向かった。
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