表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/100

種明かし

 取調室にじっと座る男。力なく項垂れる男を取り囲む軍人達。もう逃げられるわけにはいかない。


「答えてくれ、どうして俺の居場所が判った!?」


「軍服に発信器が付いてると言ったが、あれは嘘だ」


「何!」


「そう言えば脱ぐと思ってな。顔は割れてるんだ、捜す苦労が減る」


「どうやって見つけたんだ!?」


「発信器が付いているのは、こっちだ」


 軍人が得意気に見せたのはトランシーバー。見た目は普通の為、疑われることはない。


「トランシーバー……だったのか!」


「軍の動向を知るために持ち歩くと踏んでいた。引っ掛かってくれて助かった」


「クッ!」


※ ※ ※


 別の取調室にいるアリサ。手足を拘束され軍人を睨み付けている。今の彼女に出来るのは、ピンクの髪を揺らすことくらいだ。


「司令部に手榴弾を投げ入れた挙げ句、スズメ・バードを拉致監禁及び撃った事を認めるか?」


「認めるしかないでしょう? 無駄な質問しないで」


「認めてくれないと次に移れないんだ。まあ、小型の銃と現場に落ちていた弾を調べれば判ることだが」


「やらしいことね」


「軍が別に捕まえた男への強要と共犯も認めるか?」


「喋ったんだ。そう、私が脅して協力させたの。軍からライフルを奪ったのも二人で。あの男がオイルを撒いたのは、その場にいたスズメ・バードを私がライフルで撃つため」


「分かった。それでだが……ライフルはどこだ?」


 アリサの自供を記録していた者、アリサの背後に立つ者、聴取をしている者、その場にいた全員が注目する。


「あの男がオイルを撒いた近くに、景観の為に植えられている木があるじゃない。そこに隠してあるの」


※ ※ ※


 意識が戻るのには時間が掛かる為、ジャックは三人を連れて司令部に向かっていた。病院から車で五分なのだが、三人を司令部に降ろして病院に向かった時よりも短く感じていた。スズメを無事に搬送出来たからだろう。


「む?」


「アンチャン?」


「木の側が騒がしい。何かを探しているのか」


 車を停めて駆け寄る。事情を聞いたジャックは納得した。


「あの時、構えていたライフルか」


 植えられている木は、十本程。探すのに苦労しないと思われたが、なかなか発見出来ずにいた。


「一杯食わされたかもしれん。アリサを問い詰めよう」


 ジャックは司令部に入っていく。

 ジャックを見たアリサは笑みを浮かべた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ