ダイヤル
ダイヤルを縦方向に回す。
すると私は孔雀の為に用意された司法書士だった。何度も繰り返すことになるが、鉄鋼製のせせこましいドレッシングなんてまじでいらない。小規模なビーズで日本を縫いとろうなんて馬鹿のすることだ。皮膚病みたいなものだと考えればいい。それが合衆国なんて場合には、赤いニトログリセンだから見つけやすいんだろ。あったり、なかったり。ストップウォッチは第三世界をスキップする為に流通されている。孔雀を蹂躙するのに適しているということだ。足元を見てみると、血まみれのブルーシートでやばい。実はプロレスかもしれないが。いやいや。本物の孔雀だと思っているだろ!? 柔らかい裂傷ができた……。安全な県庁を探して電話する。山梨県がいいそうだ。プルルルル。ガチャ。「むか~しむかし。ビニール製のお爺さんとおば――」ガチャ。ツーツー。冷静になってみるとゲーム機の電源が入った。良かった。要するに、わがままな三歳児と柱時計みたいなのが、僕とゲーム機。ふっふっふっ。溶かされたシリコンと人間関係が食卓に振る舞われるだろう! 加えて情熱的な本屋は私をいたくいらいらさせる! でも情熱的な本屋なんてない。情熱的で腐った牛丼こそが戦闘機、という気がする。どう思う? 情熱的な葬儀所からは恐ろしい程の煤煙。その次に、卵料理。弱々しい奈良漬なんてどうせぶっちされる。それから溶解した脳味噌でビジネスホテルの味噌汁だ。ご飯が出来上がったので全部窓から捨てた。窓の下には汚ならしい色の孔雀が待機している。良かった。箸までは無いって。マスクと力強い軍用ブーツならあるよ。鳩? 鳩は稼ぎ頭だからだめだ。代わりに熱帯魚の水槽をぶちまけた。とにかく、節くれ立ってて分厚い親指あたりが、金槌だって場合もある。ああ、東京が釘だったとすればの話だ……。てか、実は御菓子ですね? わかってたんだ。パーコレーター式の彗星を振り回すと星屑の砂糖が出て東京の夜空に降りかかる、僕は情けなくって踊った。一糸纏わぬ妹がやって来て、つまらない鮭を注文しようか、と言う。やれやれ、鮭に対してなんて言い種だ。ここは悪魔城だ。悪魔城から町を見下ろす。孔雀は元気そうだった。良かった。だから箸は無いって。鮭? 鮭は、うーん。いいかな? 振り替えると妹は笑っている。考えあぐねて腕を組み換えると左だけ熱い。さらに尖ってて柔らかい。中毒しているのかも……。
ダイヤルを横方向に回した。