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時計の針は「7」をさしている


結局、眠れなかった・・・


(先生、辞めるって・・・)


登校して、机に鞄を置くと深いため息をついた。


嘘、だよね。

・・・・でもあの様子。

本気、みたいだった。


でも、まさか、ね。

先生にだって、生活があるんだから、そんな事。

私を好きだから、先生を辞めるって、そんな事。


あはは、自惚れすぎ・・・・何考えてるんだ。そんなの冗談に決まってる。

今にも普通の顔して先生は授業をするはずだ。


でも、もしかしたら。

昨日の夜から、こんな感じだ。悪い予感が止まらない。


「みんなっ!!聞いて!!」


クラスの中で一番の情報通三人娘のひとり。

葛城さんが、慌てた様子で教室に飛び込んできた。


「生物の、時任先生が学校辞めたって!!」


「!!」


私は教室を飛び出した。


(・・・・学校、辞めたって、どういう?)


当てもなく走る。とにかく走りたかった。

もう、予鈴も鳴り終わり授業も始まっている事だろう。


(初めて、だ。学校をサボるの・・・)


でも、分かっている事は、

このまま学校にいたって授業なんか受けられっこないって事だ。


「っ、っはぁっ・・・・・・」

運動部でもない私の身体はすぐに悲鳴をあげ、このまま地面にうずくまった。


(どうしたら・・・・いいの?・・・・わたし)


もうよく分からない。


ただ、先生が学校を辞めてしまった。

そして、おそらくその原因が私にあるだろう事が。



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