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時計の針は「6」をさしている

なんでここに?

家まで追いかけてきた!?

追いかけて・・・・?

ああ、もう逃げ場が無い。


「あの・・・・・」

「ひっ!!」

「に、逃げないでください!」

ベットの端による。自分のテリトリーまで侵入されて私の精神状態はボロボロである。


イケメン怖い、イケメン怖い。


「あのっ、これだけは言っておきたくて!!ーーーーー僕、本気ですから」


「・・・・・・」


「本気で、夕凪さんとお付き合いをしたいって思ってます」


どうしてだろう、何だか違和感が。

この人が言っている、付き合うって、なんか違う、感じがする。


あの、先生。


「あなたは、先生ですよね?」


馬鹿みたいだと思うが、そんな質問が口をついて出た。


「はい」


「私と、先生は、先生と生徒ですよね?その、恋愛、禁止。ですよね?」


「・・・・・・」


先生は、何かを呟いた。

小さすぎて、何を言っているのか、聞き取れない。


「先生」と「生徒」の「恋愛」


そうだ。そうなのだ。

私と先生は、社会通念上、断る理由がある。

突然の告白で、嬉しさと驚きと、主に恐怖とで判断が鈍くなってしまっていたけど。


「・・・・・・先生じゃなければ、いいんですか?」

「え?」

「僕が、先生を辞めたら、付き合ってくれますか?」

「え?」


いや、先生をやめるって・・・・。

先生という職業は、そう簡単になれるわけじゃない。

ちゃんと大学で学んで資格まで取ってそれから試験を受けてそれから・・・と苦労して先生になったはずだ。それを、辞めるって・・・・。


嘘ですよね?


私が返事をする前に、先生は消えていた。



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