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時計の針は「4」をさしている
「僕の、恋人になってください!!」
放課後、呼びだされた教室に行くと、告白された。
イケメンに。
おかしい。私はまだ夢を見ているのか。
イケメンからの告白。
これは願望?
授業中の居眠りを注意され、おそらく説教。
これからの進路諸々についての実にならないお話だろうと思い、気が重かったのだけれど。
まさか、愛の告白をされるとは。
でも、そのイケメンさんは。
「先生?」
私の記憶に間違いが無ければ、先生ですよね?
そのイケメンフェイスは、見間違いようも無い。先生だ。
「冗談、ですか?」
「僕は、本気です!僕とお付き合いして下さい、香月夕凪さん!」
フルネーム!
人違いという線は完全に消えた。
「えっーーと?」
先生、本気ですか?
私は恐れ多くも先生の授業で居眠りをしていたやる気なし女ですけど!?
ぎゅっ。と手を握られる。
その手は震えていた。
ほ、本気っぽい。
演技、じゃない。
この人、本気だ・・・・・!!