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名無しの手紙  作者: 山本良磨
第2話 エルレ・ガーデン編
17/72

12月23日(1) どうするのかしら

 次の日の朝。

「手紙、まだあるね……」

 しょんぼりした口調でつぶやいたメールを、フーリエが必死になだめた。

「大丈夫よ、明日にはなくなっているわよ」

 そのとき、フーリエが名無しを睨んできた気がしたが、そっぽを向いて無視した。

 宿屋の人が持ってきてくれた朝食を三人で食べ終わったとき、フーリエが

「ねえメール、今日はあたしと一緒に町を回って遊ばない?」

 と、提案をしていた。

「え、でもお姉ちゃん、仕事は」

「そんなもん、コイツに任せとけばいいのよー」

 フーリエはエルレ・ガーデン宛ての手紙の束を名無しの前に放り投げた。

「でもお姉ちゃん、さすがにそれは——」

「…………」

 メールが言い切る前に名無しは無言で手紙を掴み、そそくさと仕事へ行く準備をした。外は寒いので、防寒対策は厳重にしておく。

「さっすが、よくわかってんじゃない!」

「な、名無しさん、いいんですか……?」

「……楽しんでくればいいさ」

 名無しはそれだけ告げ、メールとフーリエを残して配達へくりだした。


          *     *     *


「さて、どうするのかしらね……あいつは」

 フーリエの小さなつぶやきは、部屋を出た名無しにはもちろん、すぐそばにいたメールにも聞こえていなかった。

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