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ロジカルコミュニケーション

作者: 鳴海


相も変わらず僕がいる。

君がそこに吊られている。

僕はとりあえず君に触れる。

君はたちまち溶けて液状化する。

床に散らばる君を見つめる。

手の中に残った君を口へと運ぶ。

口元から君が滴り落ちてゆくのを止めることなど出来ない。

この身体が満たされるはずもない。

君が奥でないている。

それ以外には音も無く。

僕は少しだけ震える。

ギロチンはまだ落ちてこないと首を括る。

自信がないからふざけてみる。

君が僕を裂いて挨拶をする。

世界が突然二つになり。

裂かれた僕は挨拶を返す。

視界がぱちんと弾かれる。

眼球の裏側で飛び散る閃光が眩しい。

君の片手を噛み千切る。

目を見張る君に笑いかける。

君が僕の左頬を憎憎しげに撫でるので。

僕はたちまち溶けて液状化する。

床に散らばったままの君と混ざり合う。

君の手に残った僕を君は眺めている。

こんな遊戯で君を留めておけるのならば。

何度だって繰り返すよと呟いて、君を裂く。


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― 新着の感想 ―
[一言] はじめまして(・∀・)♪ 読ませていただきました* とても面白かったです\(^O^)/ これからも頑張ってください(*^-^*)
2012/09/20 19:54 退会済み
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