■第五章の登場人物紹介
■リリアナ・フォレスト
王宮の筆頭秘書官(社畜)であり、労働基準監督局長。
『婚約誓約書』の猟奇的なポエムを赤ペンで無慈悲に修正し、サザン・ビーチでは物資の買い占めに対して「正規ルートがダメなら自然から調達する」という規格外の対応を見せる。
最終的には令嬢たちを巻き込み、泥だらけの土木工事を指揮。
現場を回すのは論理ではなく、感情だと証明した。
■アレクセイ・フォン・グラン・カイゼル
次期国王(王太子)。
リリアナのブラック上司だが、最近は胃痛と首の痛みに悩まされている。
イザベラの『SOS婚』会見や『ヘッドロック抱擁』により、国民から同情を集める。
イザベラが焼いた『全て乗せ焼きそば』や、ララーナの『特製ポーション(味覚麻痺の副作用あり)』のせいで、何を口にしても味がしない味覚障害に陥っているが、本人は気付いていない。
■イザベラ・フォン・ローゼンバーグ
アレクセイ殿下の正式な婚約者となった公爵令嬢。
殿下の逃亡を防ぐため、全長10メートルの『婚約誓約書』を自作する。
『ミス・マーメイドコンテスト』では、貝殻と発光素材を用いた神々しい水着ドレスから「イセエビ(本人はサラマンダーと主張)」へと姿を変え、見事優勝。
ダムの詰まりを直すため『300キロの肉塊アンカー』を投下するなど、その行動は常に物理法則と常識を超越している。
■ミハイル・フォン・グラン・カイゼル
王国の第二王子。アレクセイの弟。
プラチナブロンドの髪と甘いマスクを持つ『春の日差し』のような青年だが、笑顔の裏に絶対的な圧力を隠し持つ。
サザン・ビーチの夏祭りに極秘で現れ、暴れる的屋のゴロツキたちを笑顔で脅迫し、屋台の労働力として再就職させた。
カトレアの猛烈なアプローチを、華麗にスルーする技術を併せ持つ。
■カトレア・フォン・シュトゥルツフルート
シュトゥルツフルート侯爵令嬢。
イザベラの幼馴染にして最大のライバル。
通称『濁流の女帝』。
圧倒的な潤い(水分量)を信奉し、頭上に巨大なフルーツタワーを載せた帽子や、大量の青いリボン(流しそうめん)が飛び出す帽子を季節やシーンにあわせて愛用する。
『ミス・マーメイドコンテスト』や屋台の売上勝負でイザベラに挑むが、ことごとく敗北。
最後は泥まみれになりながらも、ツルハシを振るう羽目になる。
■エステナ・オーシャン
カトレアの筆頭補佐官。
青髪ボブカットに青縁眼鏡の女性。
『管理と論理』を重んじる、リリアナと同種の冷徹な仕事人。サザン・ビーチの物資を合法的に買い占め、ダムの閉塞を音波で解決しようとするなど、完璧な計算を見せるが、イザベラの感情と物理攻撃の前に敗北。
リリアナの手法を認め、「次は負けない」と再戦を誓う好敵手。
■ミミ・フォン・バロン
ローゼンバーグ商会・セカンドライン『メゾン・ミミ』のチーフデザイナー。
イザベラの無茶振り(布が足りない中で水着ドレスを再構築するなど)に応え、グルーガンと針金を駆使して見事な衣装を作り上げる「ゴッドハンド」の持ち主。自信を持ったせいか、明るい性格に転換。
■フェスティバル・ゴロの元締め
祭りの裏を取り仕切る巨漢の的屋。
極太の金鎖と虎柄のシャツが特徴。
手下を潰された落とし前をつけに現れるが、ミハイルの『笑顔の脅迫』に屈し、イザベラの屋台で特注ミスリルヘラを振るう『炎のカリスマシェフ(焼き手)』として王宮への再就職を決める。
■フェスティバル・ゴロの手下たち
派手な柄シャツを着た5人の男たち。
イザベラの屋台に、みかじめ料を要求するが、イザベラの『全部乗せ・爆盛焼きそば』とカトレアの『絶対零度かき氷』の凶悪な温度差攻撃を連続で食らい気絶。
その後、ミハイルによってカトレアの屋台の『手回し式・氷削り機』の動力源として酷使された。
■取り巻き軍団(一軍・二軍・三軍)
イザベラの熱烈なファンクラブ。
一軍(B〜K)はパラソル持ちや汗拭きを担当し、二軍(L〜U)は海に潜って発光サンゴを獲り、岩を粉砕して土嚢を運ぶなど『最強の肉体労働部隊』として活躍。
■太鼓持ち軍団(水平隊)
カトレアのファンクラブ。
『濁流の女帝』を流れるような勢いで媚びへつらい、太鼓のバチを鳴らしながら「セイヤッ!ソイヤッ!」と掛け声を上げる。
ミハイルの前では、カトレアの恋路を邪魔する者をオールで薙ぎ払う『恋の包囲放水』という陣形を展開する。
【番外編・登場人物】
■カイル・ディルクハウゼン
リリアナの幼馴染。王宮騎士団の新人騎士。
リリアナにふさわしい男になるため、近衛騎士団長を目指して猛特訓に励んでいる。バレンタインデーにリリアナから「配給品(手作りチョコ)」を受け取り、お返しとして一粒の苺キャンディを渡し、「いつか、もっとすごいものを贈る」と未来を誓う、真っ直ぐで誠実な青年。
■マギステル・フォン・フィスカル(財務大臣)
王国の財布を握る五大苦労人官庁の長。
イザベラ様の「破壊弁済費」を「王宮の通気性改善工事」として処理するというリリアナの提案に乗り、賄賂を受け取って予算を承認する。
■ミニステル・フォン・レールム(外務大臣)
外交を担う五大苦労人官庁の長。
イザベラ様の他国大使への暴言を「我が国の最新のジョーク」として処理したリリアナに深く感謝し、糖分補給の賄賂を受け取る。
■アルキ・フォン・ファーベル(工務大臣)
王宮の営繕を司る五大苦労人官庁の長。
イザベラ様の突入に耐えられるよう、執務室の扉をいち早く「鉄製」に変更する有能さを発揮し、リリアナから特別予算枠と賄賂を受け取る。
■キュラ・フォン・メンティス(総務大臣)
人事と福利厚生を統括する五大苦労人官庁の長。
イザベラ様の猛特訓についていけず集団辞職しかけた侍女たちのケアに胃を痛めていたが、リリアナが手配した「危険手当の増額」と「ふれあい動物広場」の稟議に救われ、彼女を女神と崇める。
■レックス・フォン・ユース(法務大臣)
法の番人である五大苦労人官庁の長。
全長10メートルの婚約誓約書による廊下封鎖を「愛のレッドカーペットの敷設実験」、転んだ職員を「愛の重さに足を取られた事故」と解釈する柔軟(?)な法的思考を持ち、リリアナから判例集の改訂費用と賄賂を受け取る。




