第一話 『今日のお仕事』
あぁ疲れた…。夜通しで仕事なんてほんと無茶ぶりをしてくれるよ僕の主は。
僕は今ウィーベル皇国とかいう国の貴族街にとどまっている。正直言ってこんなところから一刻も早く出ていきたい。ここは外見だけがきれいで内側はものすごく穢れている。それも息をしたくないと思えるほどに。
まぁでも今日頼まれていた仕事が終わったら違う街で大きな仕事が入っていると言っていたし今日中にここから出ることができるのがせめてもの救いだ。さっさと終わらせてここを出ていこう。
◆◆◆◆
仕事が終わった。一刻も早くここから出よう。
どうやら僕の主が次に僕が仕事をする街に宿をとっていてくれたらしい。こういうときだけ役に立つ。
(数分後☆)
前言撤回。主のことなんぞ二度と信用するもんか。
僕は主がとってくれた宿へ仕事が終わってから早々に向かったのだがそこにあったのは宿なんて言うにはもったいないくらいのぼろくそ一軒家だった。
あのあほには少しの配慮というものはないのだろうか?
代わりに仕事をやってあげているともうのに感謝のかの字も見当たらねえよ。
まあでもとりあえずここ以外寝る場所がないから今日だけ我慢しよう…。
中は意外と奇麗だった。外と中のギャップが偉いことになってるよ…。
でもこれなら貴族街よりもまだ全然ましだ。一応少しは主に感謝しておこう。
そしたら今日はもう寝ないとな…。(今は朝の9時半)
どうせ夜にならないと僕は仕事ができないし体力も持たないからな。
◆◆◆◆
僕の仕事の時間になった。
今日の仕事はある街を壊滅することらしい。
よく知らんが今日壊滅させる街はどうやら平和すぎたらしい。
世界を管理するためには少しの混沌も必要なんだとか。
まぁそんなことは僕にとってどうでもいいんだけどね。僕はただ壊滅させればいいだけだから。
僕は今教会の屋根の上にいる。ここはこの街で一番高いため町の全貌を見ることができるのだ。
ここなら僕の能力も有効活用できる。僕は星を見上げながら呟く。それが能力を発動する条件だ。
『星よ雷となり降り注げ星雷召喚』
その瞬間空に浮かぶ数多の星がすべてが槍に代わり雷をまとって地面に降り注いだ。
そして槍の雨が止まったのは街が完全に壊滅した後だった。
とりあえずこの仕事も完遂した。
次の仕事は何だろうか?
まぁとりあえず主が次の仕事まで休暇をくれるというし少し遊んで暮らそうかな。
能力説明~✨
彼の能力の一部である『星雷召喚』
能力の発動条件として夜であること・星があることですね。
能力は『星を槍に変え雷まとわせて空から降らす』という感じです。
その時の星の数にもよりますが街を壊滅できるほどの能力なので強いですよ!!
それでは次話もお楽しみに~!