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悪役令嬢の異世界終焉戦争〜一人の少女が巻き起こす悲劇の物語〜  作者: 偽りの箱
第一章 第二幕 学園編 加速を始めた世界
80/160

思いがけない出来事

「ど、どういうことですか...!?私王女と面識ないですよ!?」


 リンメルは勢いよく席を立ち、声を荒げてしまう。


 冗談じゃない...!誰が第一王女なんかと謁見なんてしたいと思うのよ!こんなの、面倒ごとを押し付けられるに決まってる。そもそも、なぜ面識のない私が第一王女様に知られているのかが一番分からない。第一王女にとって、私は一市民なはずだ。個人的内容で呼ぶこと自体がありえない。


「それは、僕たちにも分からないかな...そもそも、僕たちも驚いたんだ...第一王女様が、個人を指名して謁見させよって言う依頼を出したのは初めてだったからね、だから君とお話がしてみたかったんだよ」


「そういうことですか...」


 少し落ち着き、一呼吸してからもう一度ソファーに腰掛ける。


「でも、なんで第一王女は私と謁見したがっているんですか?」


「さぁ...?僕は依頼内容に書いていた事しか分からないけど...一つ言えることは、君は王女様のお眼鏡にかなったと言うこさ...その真髄液と一緒にね」


 確かに私が真髄液の設計図を持っていたから、第一王女に目を付けられたのは確かだろう。だが、話はそれだけでは終わらない。


「もし、第一王女が真髄液を手に入れるようなことがあれば......」


「間違いなく、帝国に対抗できる力を手に入れることができるのは間違いないと思うよ」


 そう...間違いなく、世界規模の戦争が始まるだろう。それだけは絶対に避けなければならない。今この段階で戦争を起こされてしまったら、それこそ魔人族の進行をさらに許してしまうかもしれない。


「そういえば、第一王女は..西都市アメビアが陥落したことについてどう思っているのっですか...?例えば、誰の仕業と考えているのか...とか」


「確か...王女様は帝国の仕業と考えているはずだよ...?」


「それは、どこの情報ですか?」


「僕が王室に送り込んでいる世話焼きの情報だから、確実だと思うよ」


 なら、なおさら帝国との戦争だけは避けなければならない。もし、帝国に攻め入ろうもんなら王都はい一瞬にして魔人族からの猛攻を受けはじめる。


「セフォルトはどう思っているんでえすか?本当に帝国の仕業と思っていますか?」


「いや...?僕は魔人族の仕業だと思っているよ、なんせ帝国があんな短期間でアメビアを落とすことなんて不可能だからね」


「不可能なのですか...?」


「うん不可能だよ...そもそも、帝国側自体あまり手を出してきていないからね。現国王はそこらへんの事自体はわかっていると思うな」


「......」


 つまり、現国王は帝国の仕業ではないと気が付いていて、それでも第一王女を放置しているという事になる......でもなぜ、野放しにしているのかが分からない。本来なら、止めて然るべきだろう。そうしない理由はなんだ...?ただ、真髄液の設計図を求めているのならば、私を呼び出さず設計図だけを知ればいい、私を謁見させる理由がない。


「......ダメだ~...今考えても答えは分からないわ」


「フフ...それもそうだろうね、いくら頭がいい君だからと言って王族の考えていることまで分かるわけがないんだよ」


「はぁ~...煽ってるってことだけはわかるわ......」


「あはははははは......あぁ、笑った笑った...一つ忠告だけしておくよ」


「あなたの忠告が役に立つかどうかは分からないけど、聞いてあげるわ」


「それは助かるよ...」


 セフォルトがニコニコした顔から真剣な表情に切り替わる。


「王族だけは、絶対に信用するな...話はそれだけだ」


「はっ...!?」


「君には、必ず第一王女様へ謁見してもらうこれは決定事項だ。正し、そこから先は君の思う通りにしてもらって構わない」


「ちょっと待って...!」


「日程は、また後程使いをよこすようにしよう」


「だから...!」


「今日はこれでお開きだ、君の寮の場所は把握している...転移石も用意しているから、今日はそれで帰ってもらう」


 机に用意されていた、転移石が光輝く。


「私の話を...!」


 用意されていた転移石が起動し、私を光に包んでいく。


「王族を信用するなって...どういう......意味なのよ...」


 セフォルトに私の声は届くことはなく、すべてを言い終わっていたころには、私は寮の自室に転移させられていた。


「なんなのよ...一体、セフォルトは私に何を伝えたかったのよ」


 虚空を見つめ呟いていても、それはただの独り言にしかならない。独り言の問いかけに返答などか返ってくるわけもなかった。


「もう...今日は遅いし、考えるのをやめにしよう...今日は余計疲れたよ、あ...お風呂入らなきゃ、でもめんどくさいさ」


 服を脱ぎ、下着姿のままベッドに飛び込みそのまま意識を手放していく。


「明日...久々の学園か......何か...忘れているような......」

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