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悪役令嬢の異世界終焉戦争〜一人の少女が巻き起こす悲劇の物語〜  作者: 偽りの箱
第一章 第二幕 学園編 加速を始めた世界
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目覚め

「んぅ~......あれ、みんなどうしたの?」


 魂が体に定着していくと同時に意識の方も覚醒に導かれていく。ゆっくりと目を開ける。周りの様子を確認しつつ、今自分が置かれている状況を簡単にだが把握していく。

 魂だけの状態のときは、リンメルの体がどのように待っていたのか分からなかった為、確認する必要があるだろう。


 体の方に異常なし...強いて言うなら、体を起こすことができず、なぜか腕や足も動かせないのが気にはなるが......


「ねぇ、みんな...私の体が動かないんだけど、何か知ってる?」


「リンちゃん...よく聞いてね......」


 アビスちゃんが、なぜか悲しそうな顔をしているが私は何事もないはずだ。ちゃんと自分で今、体の診断をしていたのだから。


「今のリンちゃんの体はね......」


「私の体は?」


 この部屋全体に緊張感がほとばしる。先ほどまでの空気とは打って変わって、みんなが真剣な顔でアビスちゃんの言うことに耳を傾けている。


「全身が......」


「全身が?」


「筋肉痛なんですよ!」


「筋肉......は?」


 筋肉痛......それは、過剰な運動や不慣れな運動が原因となり、首や肩、腕や腰、脚などに生じる筋肉の痛みのことだ。


「今は鎮痛剤で痛みを抑えてはいますが、鎮痛剤が切れた瞬間にものすっごい痛みを伴うと思います!」


「あ...そ...そうなん...だ」


 筋肉痛とは、なんとも情けない...私ってそんなに運動していなかったっけ?


「ハァ~...私が思うに、あなたんおその筋肉痛は能力を

酷使しすぎた結果だと私は思うわ」


「理事長......」


 確かに理事長の言う事にも一理あるかもしれないが......


「それって、まずくないですか?」


「えぇ、相当まずいわね...疲れを感じるほどにの能力を酷使

しているということは、脳への負担が相当あったってことです...次またこのようなことが起こってしまえば、本当に

脳が焼き切れてもおかしくありません」


 本来、世界能力は自身の一部とでも言うべきなのか...普通に使っているだけでは疲れを感じることはない。ましてや、筋肉痛など世界能力を使っていて普通なるものではない。だが、もし能力を使って疲れを感じたというのならば...それは、脳に膨大な情報量が流れ込んできたということだ。最悪の場合、死をもって生涯の終幕にもなりえることだ。

 私はただ、運がよかっただけに過ぎない。


「今後は構築式の展開と、詠唱を最小限に抑えておいた方がいいかもしれませんね...脳に最も負担をかけているのは、この二つなのですから」


「そうですね......」


 理事長の言う通り、構築式の展開と詠唱は普通の世界能力とは違い、脳に膨大な量の情報が流れ込んできてしまう。そのため、この二つを行使しすぎると、脳が負担に耐えられなくなり、体に疲れとして襲ってくるのだ。


「これからはもう少し自重して使うようにします...」


「本当ですよ!私たちがどれだけ心配していたか...リンちゃんに分かりますか!」


「アビスちゃん......」


「そうですよ、あなたはもう少し周りから心配されているという事を胸に刻んでいた方がいいと思います」


「エリステラ先輩......心配かけてごめんなさい...アビスちゃんも、心配かけてごめんね」


「ほんっとうに心配したんだからね!」


 今回は本当に心配をかけてしまっていたみたい。アビスちゃんには、いつも心配しかかけていないような気がする。今度、何かお詫びをしてあげないと私の気が済まないだろう。


「今度、一緒にご飯に行くときにアビスちゃんの好きな物いっぱい食べて言いから、怒りを静めてくれるかな?」


「そいう問題じゃないんだけど...しかも怒っているんじゃないの!心配しているの!」


 私は何か回答を間違えたみたいだ。アビスちゃんが頬を膨らませ、プンスカと怒っているように見える。なんとも、かわいい生き物なんだ。


「アハハ!ありがとう、心配してくれて...筋肉痛が

治ったら今度一緒にお出かけしましょ?」


「もう、リンちゃんったら...まぁ、いいですよ...私も早くリンちゃんとお出かけしたいですし!」


「じゃあ、早くこの筋肉痛を直さないといけないね」


 まぁ、ただの筋肉痛だ。二日...三日したら、自然に治っている事だろう。


「あのぉ~、その...筋肉痛の事なんですが......全治一ヶ月は覚悟しておいた方がいいと思います...脳の休息とでも思っておいてください

 それと、先ほども言っていたように今は麻酔を打っているので痛みとかはないはずですが、鎮痛剤が切れたときは覚悟しておいた方がいいと思います」


「え?

 全治一ヶ月?

 肉痛に......

 いやいや、え?

 ほんとに?」


「はい...すべて、事実です」


 筋肉痛に全治一ヶ月これは......圧倒的に予想外のことだ、これから一ヶ月ベッド生活かぁ...暇になりそうだなぁ......

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