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悪役令嬢の異世界終焉戦争〜一人の少女が巻き起こす悲劇の物語〜  作者: 偽りの箱
第一章 第二幕 学園編 加速を始めた世界
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元老院

「おっと、君は元老院が何か知らないみたいだから少しだけ教えてあげようか」


 アルビオンが言うには、元老院とは表向きには孤児や身寄りのない子供たちを集め、教会で子育てをしている組織なのだそう。だが実際には、その子供たちを生贄のためだけに集めているらしい。その生贄は言わずもがな、魔人族を降臨させるための生贄だ。


「はぁ~、あのジジィども学習って言葉を知らないのかしら....」


「そうなんじゃないかな?あの事件を見ていた時なんて言っていたと思う?」


「容易に想像がつくわ....」


「『これは是非にも手に入れたい力だ』とかなんとか言っていたんだよ、その時はさすがに僕でもバカじゃないかと思っていたけど......本当にバカだとは思わなかったよ」


「それで?そろそろ本題に入ってもらえるかしら?」


「あぁ、そうだったね......途中で邪魔が入ってしまって話が脱線していたね」


 アルビオンは私の方に振り向き、微笑みかけてきた。その微笑みの意味が私には、何となくだが理解するのは難しいことではなかった。


 つまり、アルビオンはこう言いたいのだろう。「君の乱入のせいで予定が大幅に狂っている」......と。この読みが間違っていたのなら、私はアルビオンが何を考えているのわからない。


「まぁ、本題はすでに僕がここに来た時点で入っているんだけどね」


「どういう事かしら?」


「今外にいる僕の部下は、全員があの元老院に嫌気がさしている人たちだ....だから、一緒に元老院を潰さないか?というお誘いだよ」


「それが、真実だという根拠はどこにあるんですか?」


「そこは......僕を信じてとしか言いようがないねぇ~」


「それで、私に信じろと言うのですね」


「じゃあ、僕が今持っている情報のいくつかを君に提示する、それなら信じてくれる?」


「いいでしょう、信じるかはわかりませんが......それなら、彼女は外に出していた方がいいのでしょうか?」


「いや、ここにいてもらおう....彼女は優秀なようだし」


 私にはもうついていけない内容だったので、蚊帳の外で静かにしているつもりだったのだが、アルビオンはそうではないらしい。先ほどと同じように、こちらに向けて微笑んできている。だが、今回の微笑みに関しては先ほどとは少し毛色が違うみたいだ。なぜそう感じたのかは、私にもわからない。体が勝手に反応したとしか言いようがないからだ。


「僕から出せる情報は三つだ、まず一つ目は元老院はすでに、真髄液を完成させてしまっているという事」


 未完成だった真髄液の完成....これは、大きな情報とはなりえないだろう。なぜなら、それを込みで行動を起こしていたのなら、それは無意味になってしまうから。


「そして二つ目、真髄液とは逆の性質を持った魔髄液を完成させてしまっているという事」


「魔髄液?そんな物はじめて聞きましたけど、元老院は何をしているのですか?」


「そして、それが三つ目になる、魔髄液を魔族都市に売りつけているという事だ」


 魔髄液......まったくピンと来ていない私をよそに理事長が何か考え耽っている。


「そもそも、真髄液は他人の能力を馴染ませておくことで、それを接種した人がその人の能力を使用可能にする代物だと、私は思っています」


「それには、僕も同意だよ....そして、その実験は成功率は低いものの、確かに成功はしているからね」


 今の話しからわかることは、真髄液は能力....いや、この場合は魂の方がしっくりくる気がする。魂を補完し移植させるものと思った方がいいだろう。


 なら、魔髄液はどのような効果になるのだろう?すべての話しの内容をまとめて、その上で私ならどのような効果をもたらす魔髄液にするだろうか?


 私なら......


「魔髄液は、魔物のDNAを補完し接種した相手を魔物にしてしまう......いや、成功したのなら魔人へと魔化してしまう、失敗したなら今回起こった事件につながる....」


「やっぱり、君はその結論にたどり着くか....まさにその通りだよ!魔髄液は、接種した相手を魔人にしてしまうものだ、そして魔髄液は一度実験の為に実践投入させられている」


「そして、その実験対象に......」


「君の友達だったアルテラ=ルーレイトが抜擢された,

彼の世界能力は、中々に見やるものがあったよ....そして、魔力保有量もね」


「......」


「だけど、そこには君がいた......おかげで、実験は失敗し、さらには改善点まで見つかった」


「魔物になるまでの時間が圧倒的に遅いこと......」


「君はあの場にいたから分かると思うけど、摂取してからの時間がかかりすぎるんだよねぇ~....だから考えられた、どうすれば即効性にたけ....」


「確実に落とせるか......」



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