「これからだって、何があるかわかんないもの。あたし、好きなことを楽しむことにしたんだ」
またまた娘に引かれて善光寺……じゃなくて近場で映画を観てきました(デジャヴ)
私自身は3回目、娘は14?いや15?とにかくもう何回目だかわからないけど、「THE FIRST SLAM DUNK」鑑賞です。
今回は、私は初めからすっきりとした気持ちでの鑑賞をめざしてました(2回目鑑賞参照)
一方、娘は新しい特典5種のコンプリートを目指すという、彼女にとっては必達の任務を帯びた映画鑑賞。気合いの入り方が前とは違います。
さすがGW,映画館も混んでいます。スラムダンクの映画はもう半年以上も上映しているらしいので、そんなに混まないんじゃないの?なんて私がつぶやいたら「そんなことないよ!特典が変わったもん!」と隣で並ぶ娘からすぐにツッコミが入りました。
そう、そして娘のそのツッコミが正しかったことを、私はすぐに思い知らされたのです。
イオンシネマの入り口に近づくと、すでに40人程度の列が出来ています。てっきり前回の時みたいに(コレはポップコーン買う人たちじゃろ?)などとのんきに構えていたら、券を手にした入場待ちの人たちでした。その奥に前回よりさらに長蛇のポップコーン行列。GW恐るべし。
でも、映画ごとに入場が進められているので、この列の中でスラムダンク観る人なんて少ないんじゃ……とか思っていたら、
「スラムダンクの券をお持ちの方、お進みくださ~い!」と入場係のお兄さんが行った途端に止まっていた列がぐんぐん動き出しました。その場の7割くらいがスラムダンク待ちの人だった……。
映画の特典は入場時に受け取れます。
今回は湘北高校のレギュラー5名のアクリル?プラ?スタンド。2回目の鑑賞で、並んで入場した私と娘の特典が被らなかったことで、おそらく5種が順番に並んで配られているのでは無いか、と予想していました。つまり、並んで入れば絶対にその場では被らない。
と言うことで、娘と一緒に仲良く進みます。娘は私と一緒に行った後にも1回観に行っていて、すでに流川・リョータ・ゴリを手に入れ済みでした。あとは花道と本命のミッチーのみ。っていうか、ミッチー以外が何枚手に入ろうとも、ミッチーがいなければ、彼女の願いは成就しません。
頼む、ミッチー出てくれ、さすがにお母さん4回もスラムダンク観に行く元気ないから。
とか思いつつ、入場。券の裏にペタンとスタンプを押され、特典を手渡されます。すぐに娘にパス。ちょっと進んで、人の邪魔にならないところで立ち止まり、いそいそと、そして丁寧に開封する娘。
「あ、花道だ!あ、こっちは、流川かぁ……」
小声でつぶやき一瞬肩を落とした娘でしたが、すぐ近くで同じように立ち止まっていたキレイ系お姉さんたちに向かって猛烈な勢い歩き出しました。後で娘に聞いたところによると、片方のお姉さんが「あ、ミッチーだ。流川が良かったんだけどなぁ」とつぶやいていたそうです。私は聞き取れなかった。もしやモスキート音でつぶやいていたのでしょうか。
普段のコミュ障ぶりが嘘のようにお姉さんに話しかけ、お互いの特典を交換し、満面の笑顔で娘が戻ってきました。
もう、本当、この世の春って感じ。幸福感のオーラが出ています。
良かった。これでおばちゃんのスラムダンク鑑賞も3回で済みそう。ありがとう、キレイ系で流川ファンのお姉さん。
さて、上映会場に入ります。娘の希望で席は左寄りの中央前列。なぜ左寄りなのかというと、娘の推しのミッチーも深津も登場シーンで左側だから、というわかりやすい理由です。
そして、なぜ見上げるほどの前列かというと、スクリーンと席との間に通路が挟まれると、上映中に横切る馬k……いえ、配慮の少なめな方がいらっしゃることが許せないから、とのことでした。ちょっと娘のファンっぷりが一線越えちゃってる気がするけど、見てみないふりです、はい。
映画自体は展開もわかっているし、前回は途中までモヤモヤしていたリョータの母の心情にも始めから寄り添えて、今まで観た中では一番楽しめました。
何より、画面が近い。大きい。通路を横切る人が気にならない(笑
娘の大好きなミッチーの「静かにしろい」シーン、最後の花道と流川の「タッチ&ふんっ!」シーンまで存分に味わってきました。
映画の特典は、今は娘の部屋で様々なスラムダンクグッズ(主にフィギュア)と一緒に飾られています。
どんだけ貢いだんだよ、三井なだけに。などと娘の興味の対象が二次元化に大きく進んだことに一抹の不安を感じた母。
でもねぇ、楽しいことが無くちゃやってらんないでしょ?ましてや20代という人生で一番輝く季節をコロナでひっそり過ごさなくちゃならなかったんだもの。若い女の子がお化粧を楽しめないって、周りが思う以上のストレスだと思う。
ちょっとオシャレして友達と集まっておしゃべりしたり、出かけたり。そういうことがまるで悪のように世間から見られたこの2~3年。私には想像もつかない娘や息子の青春時代(え、表現が古い?)
「これからだって、何があるかわかんないもの。あたし、好きなことを楽しむことにしたんだ」
ブルーレイやらDVDが出たら、通常版と初回限定版と、普段見る用の3枚を購入すると断言する娘に、無駄遣いは良くないよと口では言いつつ、心の中ではちょっぴりエールを送る母なのでした。
結論『推しは推せる時に推せ!』
そういえば、3回目でようやく仙道の登場シーンを拝むことが出来ました。
映画を見る前に娘が「回想シーンで花道の左上の方に出るからね」と。
その場面では、腕をトンってやって教えてくれました。
本当に一瞬の仙道。
あたし、諦めなくて良かったよ、安西先生。