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童話・児童書などまとめ

レモン王国の革命

作者: リィズ・ブランディシュカ



 レモン王国の一人。


 レモン伯爵は、人間界に旅立つレモンの少なさを嘆いていた。


 バナナやトマト、スイカや白菜、ほうれん草、キャベツ。


 ほかの果物や野菜の国の食べものは、よく人間に食されているというのに。


 レモンは酸っぱいからといって、苦手意識を持たれている。


 だから、レモン伯爵は革命を起こすことにした。


「レモンは酸っぱい食べ物である。これまでそうだったのだから、これを維持すべきである」


 レモン王国の会議でそんなことを言い続ける議員たちに「我々は変わるべきだ」と告げる。


 レモン伯爵は、レモン王国に甘さを取り入れるべきだと考えていった。


 世間には甘辛いとか、あまじょっぱいとかそういう味もある、


 だから、レモンたちはそちらの方面へ進化していくべきだと告げた。


「変わることが必要なのか。今まやってこれたのに」

「今はよくても、子供たちの世代はどうでしょう。破滅が定めづけられた運命などの、負の遺産を残してはいけないのです」


 レモン伯爵の説得に応じた議員たち。


 レモン王国はその日から、甘さを求めて進化していった。


 苦労のかいあって、何年か後。


 人間界の食卓には甘いレモンがよくのるようになった。



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