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生を受けた理由
⒊5話です。
人はいつか死ぬ運命。
どこかで災害が起こって何百の人が亡くなっても、そこに___
そう、人気なアーティストが居たらどうなのだろう。
一般人と有名人、多く悲しまれるのは人気者だ。
一般人は沢山居る。
けれど人気者は少数だ。
守るべきは少数の人気者であり、一般人が犠牲になれば悲しむ人は減る。
私の病だってそれと変わらない。私が犠牲になることで悲しむ人が減る。
受け入れるべきだろうと、そう思うのだ。
それに、もしその人気者の身代わりになって死ぬことが、私がこの世に生を受けた理由であれば。
…それはとても光栄なことなのだから。