自分の事
朝日の眩しさに、私は目を覚ます。
昨日見た夢は覚えていないが、昨日見た夢で感じたことを、本当にうっすらと覚えている。ほぼ覚えていないようなものだが、何かの拍子に思い出すかもしれない。
ゴールデンウィークの間、私はずっと病院に居た。
特に手術とかがあったのではなく、単に検査の為だ。
…とはいえ、長期休みが消えたあとに余命宣告は、
私のメンタルもキツイ。
実感が持てなくとも、母がそんな嘘を言う筈は無く。
実感が持てないまま、“私は1年後に死ぬ”という言葉は真実になるのだろうか。
…はぁ…学校とか、行きたくないなぁ。
一言で言って、私はクラスで浮いていた。
私は友達も居ない。仲がいいのは、家族と従姉妹くらいだ。でも成績はそこそこ上位を維持してるから、性格さえ良ければ友達ができたんだと思う。
自分の意見をはっきりと述べるのはいい事だが、あまりにも他の意見に反対しすぎる。それに相手の意見に的を得た指摘をし過ぎる。
…まぁそんなこんなで、私は学校に行きづらいのだ。
そのため、学校に行かなければいけない朝というのは、少し憂鬱だ。
まぁそう言ったって行くは行くので、私はベットから降りて、着替え、歯磨きその他諸々を終え、髪を整える。
鏡に映るのは、
ミディアムロングの美少女。
…は少し言い過ぎだが、私はそれなりに整った顔をしていると思う。多分学年で十番目位はあるかと思っている。
何もしないでこうなっている訳では無い。日々の努力の積み重ねなのだ。ふふん。
自画自賛はこの辺りで終わりにして、私は朝食の席につく。
パンにサラダに目玉焼きとスープという、なんの変哲もない朝食だ。
私はそれを食べ終え、ゆっくりと学校に向かう。
つまらない、学校に。