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余命宣告
余命だとか、不治の病だとか。
「そういうもの」を私は漫画やアニメの事のように思っていたのだと、今になっては思う。
……私は今日、余命を告げられた。
母は、残りの一年間、悔いの無いよう生きるためだと言っていた。
それが母の考え。だそうだ。
治療法の見つかっていない病気。数千万人に1人の病気。
「……悔いの無いようだとか、実感なんて沸いてこないし…」
私はポツリと呟きながら眠りに落ちる。
…そして、夢を見る。
その夢では「クラスメイトが、**************。」
「**て、**て、***いく。」
「*面**が**た、そ*刹那。」
「私の意識は、夢など見ないほど深い眠りに落ちていった。」