独奏歌
僕は席から立ち上がる
そして舞台へと足を出していく
心の音がうるさくて
だけど僕の足は止まらない
心の音が聞こえて聞こえて恐くなる
自分の心なのに恐くなる
だけど僕は歩くんだ
あなたのために歩くんだ
あなたを心のなかで思い出す
そうだ君のために歌うんだ
そうだ君に送るんだ
僕のとっておきの独奏歌
あなたにずっと送るんだ
あなたの心に送るんだ
僕は舞台の上に立ち
そこにいない君を見つけるよ
届ける君を見つけるよ
これは君の独奏歌
これは君に送る独奏歌
あなたの心に送るんだ
想いの限りに送るんだ
音色を世界に響かせて
だけれど君に送るんだ
これは君の独奏歌
これは僕の独奏歌
さぁ独奏歌を始めよう
あなたと一緒に始めよう
僕は何も恐くない
〝あなたを想って送ります〟
〝あなたの心を想って送ります〟