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ルベウス「さあ、私と試合しろ!さっさっと用意せぬか!この第一王子の私と試合が出来るという光栄なことなんだぞ!」


あー…なんかややこしいことになったぞ……というか…なんか傲慢すぎやしないか?


リリアナ「王子殿下、カムイ様。少しよろしいでしょうか?」


今まで黙って見ていたリリアナ先生が声をかけてきた。


カムイ『なんですか?先生。』


ルベウス「なんだ。お前は?将来の国王の私の邪魔をするのか?」


リリアナ先生は邪魔をするとも何とも言っていないのに……


リリアナ「カムイ様ここは王子と一つ試合をしてみてよろしいかと。王子に世の中はあまくないことを将来的には臣下となるカムイ様がお教えする事も必要ですわ。」


ルベウス「なんだと?!お前!何者だ!この私が甘いとでも言うのか?!カムイ、この女をつまみだせ!命令だ!」


確かに、この王子は少々王位を甘く見ているなんでも命令すれば臣下はきく、とおもっているようだし、傲慢だ…将来的には確かに困ることになるな。


ノエル「カムイ様……お兄様の目を覚ましてくださいまし。最近になって剣の稽古がうまくいっているせいか誰よりも強いのだと思っているのです……」


ルベウス「きいているのか?!カムイ!その女は何者だ!この私にそのようなことを言うのだぞ!将来的には私の側近となるお前がなんとかせぬか!」


カムイ『殿下……お言葉ですがこの方はこの城の宮廷魔導師副長リリアナ様でございます。重役の名前も顔も覚えてらっしゃらない方に使えるつもりはごさいません。』



そう、忘れているかもしれないが

リリアナ先生は宮廷魔導師副長。


初の女性宮廷魔導師副長となった才女である。



ルベウス「なっ?!なんだと?!私を誰だと思っているのだ。この国の第一王子だぞ!もうよい、試合ではなく決闘にするぞ!」


ノエル「お兄様?それ以上は王族の品位が損なわれますわ。お慎みくださいまし。」


この兄妹はなぜこうもちがうのか……甚だ疑問である。


ルベウス「の、ノエルおまえまで!……なぜだ……皆私の元から離れて行く……大人たちは私は次期国王なのだから誰よりも上でいなければならないと言っていたのに……このままでは……」


なるほど……な。


カムイ『……殿下。では、私と試合をしましょう。剣を交あわせればお互いのことがわかると言われております。私のことを知っていただくためにもひとつ決闘ではなく試合をしましょう」


ルベウス「ふん。いいだろう、貴様のことを教えてもらうぞ。」


この王子はいい意味でも悪い意味でも素直なんだな。



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