傭兵と密林の襲撃者
バイトでポカやらかした........
それでも書きます
どうかお付き合いくださいませ
「........どうすっかなぁ。救出作戦」
俺がお嬢ちゃん救出作戦に出発してからすでに5日がたっていた。まさか周囲の偵察でここまで時間を食うとは思わなかったぜ。
さてここでひとつ、偵察の成果を整理してみようかね。
・ファクトルは山に囲まれた窪地の中にある。まさに自然の要塞。
・山の上から確認してみたが最初に見たようなマントを着た連中が昼夜問わず巡回してる様子が確認できた(ガーンズ製の軍用スコープはかなりの高性能)。
・山の中腹は森林地帯になっているが山の上の方とファクトルを囲むように見通しが良くなってる(バカ正直に近づいたら一発でばれるなぁ)。
・ファクトルを囲ってる山の反対側(今俺がいる辺り)にはいくつか施設に繋がってるような地下通路があったがいずれも使えなくなっていた(もう長いこと使ってないらしい)。
........はっきり言って手詰まりっぽいなこれ。火力に任せて強行突破は出来なくもないが、隠密作戦でしかも俺のあとに来るっていう制圧部隊のためにもここで派手に暴れることは出来んな。
それと、もう1つマイナス的な要素がある。それは........
「................」
誰かに監視されているんだよなぁ。ここに入ってからずっと目立たないようにはしてるみたいだが気配がビンビンキテる。特に野性動物とかを仕留めて食糧を調達しようとしたときにその気配は 強くなる。まるで「やめろォ!!」と激しく主張しているような、そんな感じ。
「それにしても腹減ったなぁ........」
そんなこんなで食糧を現地調達できない結果、カロリーメ○トみたいなパッサパサのビスケットもどき(どこでもそうだがこの手の携帯糧食はマズイ)を食うしかなくて、俺は腹を空かしてるって訳だ。そして、ちょうどそんな時に俺の前に現れたやつがいた。
「ブモーーーー!!!」
「........!!」
猪だった。それも特大サイズの。俺の背丈(176㎝)よりある。
さて、ここで思うことは多々あるだろう。山の中でデカイ猪に遭遇したら普通逃げるか 、漏らすか、諦めるかってとこだな。だがあいにくと俺の中にはそんなもんはない。むしろ........
「........フ、フフ、フハハハ!!出てきやがったな?5日ぶりの肉だ!覚悟しやがれ猪野郎!!」
食欲しかない。もう俺の眼には生きてる猪ではなく猪の丸焼きしか眼に入らない。猪の方もなんか悟ったらしく逃げ出そうとしてるが、逃げられると思うなよ!?
「いっただっきまーす!!!」
我慢できなくなった俺は猪に飛びかかる。普通ならその時点で死ぬのは俺の方なんだがそんなことは関係ねぇ。猪に食らいつこうとしたその時ーーー
「やめろォ!!」
ビュン、ストン
「!?」
制止の声と一緒に矢が飛んできた。俺はとっさに体を捻って避けたが、猪には逃げられた。チクショウ、俺の肉が........。
「お前!オデの友達をよく何度も食おうとしたな!?もう許さねぇ、覚悟しろ!!」
矢が飛んできた方向から出てきたのは青年だった。北国の人が被ってそうなモフモフした帽子からボサボサっとした長めの緑の髪がはみ出てるTHE野生児みたいなやつだった。
「うるせぇ!こちとら腹が減りすぎて腹と背中がくっつきそうなんだよ!!」
「知るかそんなの!ただでさえ最近変なマントのやつらが森や山を荒らしてくるのに........。お前も仲間だろ!?もう限界だ!大人しくオデに成敗されろォ!!」
「上等だオラァ!!食べ物の恨みは恐ろしいんだ!叩きのめしてやんぜ!!」
ひとしきりお互いを罵倒したあと、先に動いたのはモフモフ頭だった。目にも止まらぬ速さで矢を連射してくる。俺も負けじとホルスターからマシンピストルを抜いて自分に当たりそうな矢だけ撃ち落とす。アニメでやってるような銃弾で銃弾を撃ち落とすのはさすがに無理だが、矢ならなんとかなるもんだな。相手が狙って撃ってないらしく、直撃コースの矢が少なかったのも幸いした。相当頭に血が上ってんな、あのモフモフ頭。........俺もか。
先に弾切れを起こしたのはモフモフ頭だった。が、弾切れとわかると瞬時に鉈っぽいのを2本抜いて向かってきた。
(さっきの弓の扱いといいこの反応のよさといい、こいつ結構場数踏んでんな........。どうしたもんか........。)
多くの戦場を渡ってきたからか、俺の方は時間がたってくると落ち着き始めたが、モフモフ頭の方は未だにキレっぱなしのようだ。とはいえ、怒りが戦う原動力としてあることはわかりきっている。このままではこいつは止まらないだろう。
(........やってみるか。一撃で落とせなけりゃヤバいがな)
丁度そんなことを考えてたら、モフモフ頭が2本の鉈を同時に振り下ろすところだった。
(チャンス!!)
大振りになっている相手のモーションを見極めて、俺は相手の手首を両方掴み、手を広げさせる。どちらも手が塞がっているが、相手の体がすぐ目の前にあるという無防備な状態になる。俺はそんな状態のモフモフ頭に........
「オルァァァ!!!」
「んがぁっ!?」
渾身の頭突きを叩き込んだ。
書き始めるとどうしても長くなりますね




