傭兵の命の恩人
宴会の幹事は絶対にやらない、昨日そう思いました。
新章初っぱなからぐだぐだになってしまいましたがどうかお付き合いくださいませ
「私は帰ってきたぁ!」
大佐の部屋のドアをバァンと開け放ち宣言する。1度言ってみたかったんだよなこれ。
捕まる前はこの部屋で暇を潰すのが俺の日常だった。学生時代はなかったが、放課後に部室で駄弁る学生の気分を味わっているようで好きだった。
「傭兵、うるさい」
「静かにな」
「「怒られてる~」」
「アッハイ」
当然怒られるとこまで1セットだが、これは生きている実感があっていい。........俺は本当に生還したんだよな。
「........そういや何で大佐たちはあそこに俺らがいるってわかったんだ?」
「言われてみれば........連絡とかとってなかったと思うんだけど」
考えてみると不思議だ。俺達がどこにいるか、どんな状況かはおろか、脱走したことさえ大佐たちは知らないはずなのだ。
「ん?ああ、知らせてくれたのがいたんだよ」
「ほー........誰が?」
「お兄さんは見たらビックリすると思いますよ?」
「あたしはビックリしないの?」
「あ、すみません。素で忘れてました」
「張っ倒すぞ!」
先生とお嬢ちゃんが何やら向こうでニャーゴロニャーゴロとじゃれ合いを始めた。........若いなぁ、じじいにゃあとても真似できん。
「で?そいつは誰なんだ?是非礼がしたいんだがよ」
「フッフッフッ........実は、この部屋にいるのさ!」
「え?マジで?」
この部屋に俺の命の恩人がいると言う。しかし見回しても見知った顔があるだけで、俺が脱走したことを知り得た人物は見当たらない。えー........訳わかめなんだが。
「........降参だ、誰だ?」
「意外とあっさり諦めるね」
「こんなことに必死こいて頭使う必要もねぇだろ」
例えるなら普通の小学生が高校のテストでウンウン唸ってるのと同じだ。考えるだけ無駄だと思ったらさっさと切り上げる、これ大事。
「仕方ないね........出ておいでよ」
なぜか大佐は自分の机の下に声をかけた。ついに大佐が狂ったのか、それとも俺の頭が無事じゃなかったのか。いつの間にか先生たちもキャットファイトを中断し、この部屋にいる者すべてがこれから何が出てくるのかを見ようと一点を凝視していた。
「きゅ!」
「........うん?」
「きゅー」
「........おん?」
「きゅーきゅ」
「え?何?」
「きゅ~」
「「お~」」
「きゅきゅ」
「嘘!?」
「........きゅ~♪」
「........ダニィ!?」
単刀直入に言おう。ビックリした、本当にビックリした。まさか俺の知ってるやつどころか人でさえないとは........てか、こいつは!
「紹介するよ、今回の傭兵救出作戦の立役者、仙里だ」
「「「「「何ぃィィィィ!!??」」」」」
「「なんと~」」
大佐以外がそれぞれ驚く。あまりの驚愕の出来事に思わず叫んでしまった。相変わらずピンク姉妹はマイペースだが。
「てか、お前らもしらなかったんかい!」
「だって大佐殿がいきなり「傭兵を助けに行くよ!」って言うからよぉ」
「当てがあるのだろうとは思っていたが、こんな事があったとは........モフモフが帰ってきたとは........」
「予想だにしませんでした........」
「「モフモフ~」」
「きゅ!?きゅ~!」
........ホントに大佐以外は知らなかったらしい。よくこれで人を動かせたよな。
「しっかしまさかお前が助けを呼んでくれたとはな........」
「てっきり逃げたもんだと........ごめんな?」
とりあえずニールとネールから仙里を借りて先生と一緒に礼を言う。まさか命の恩人ならぬ命の恩畜生だったとは、きっとこいつも苦労をしてくれたんだろう。逃げたなんて疑ってすみませんでした、仙里さん。
「やべぇな........どうやって礼をしたもんか........」
「そこはあんた、ご飯でいいじゃん」
「なるほどな........よし、お前ら!今夜はパーティーだっ!」
「なんと!」
「すんばらしい!」
「「お見事~」」
今週は修羅場の連続でした........皆様もよい週末を。
それではこの辺で失礼します




