傭兵たちの撤退戦
評価される小説とは........何か........ムムム。
あ、それではどうかお付き合いくださいませ
『4時方向より敵追撃部隊!来るぞ!』
「ジョニー、行くぜ!」
「任せろ!」
逃亡開始から14時間、昼下がりの何もない草原地帯にて俺たちは追撃部隊と戦っていた。夜のうちは問題はなかったのだが、明け方辺りから散発的に追撃部隊に遭遇していた。
ヤチヨ先生と仙里は回復などの後方支援なので、護衛につけて先に行かせる。その間に俺とジョニー達で敵を撃退するのだが、数が多すぎてそろそろ萎えてきた。もう何人張っ倒したか覚えてない。
「凍れ!『フロストウェーブ』!」
ジョニーが魔法でブリザードを発生させる。広範囲を極寒の吹雪が襲い、瞬く間に敵を排除していく。
「隙ができた!お前ら、グレネードだ!」
『『『応っ!』』』
ジョニーが敵を足止めしてくれた隙に、俺達も足を止めてグレネードランチャーを使う。曲射弾道で山なりに発射されたグレネードは敵のすぐ近くで炸裂し、擬似的に爆発の壁を作り出す。
「ここだ!逃げるんだよォ!」
敵の進撃を阻めたのならさっさとトンズラだ。今回は追い付かれなければ言い訳だから、敵の死亡を確認するまで戦う必要はない。
「........見えた!あれだ!」
前を見れば、そこには森の入り口があった。この辺り一帯を覆う巨大な森で、ここを突っ切るのが国境への最短ルートである。あそこまで行けば敵もそう簡単には俺達を捕捉できないはずだ。
『隊長!6時方向に敵影、1人だ!』
「1人だと?」
「俺に任せろ!『ウォールオブソーン』!」
森に駆け込むと同時にジョニーが後方に向かって魔法を撃つ。すると森の入り口に茨が生えてくる。恐ろしい勢いで増える茨は壁を作り、入り口を塞いでしまった。
「ジョニー、ファインプレーだぜ!」
「これくらい当たり前だ」
追っ手の心配がなくなった俺たちは、全力疾走で先生たちに追いつくように走った。
ーーーーーー
「むぅ~........逃げられちゃったか~」
ジョニーが作った茨の壁の前に、女が1人立っている。青いチャイナ服に後ろで2つに結んである髪、更に背中には刀が1本下がっている。
「まあ、いっか。森の中なら焦る心配はないし」
標的を逃がしたと言うのに余裕そうなのは策があるからか、それとも生来の楽天家気質のためか、そのどちらとも取れる態度の女は、こう呟いて消えた。
「........この『泡沫夢幻』のレイチェルさんから、どれだけ逃げられるかしら?」
ーーーーーー
「お、追いついたぁ........」
「先生よぉ、進みすぎだぜ!」
「2人とも無事だったか!」
「きゅ」
入り口からしばらく行ったところでようやく合流できた。........チキショー先生め、メロンパンなんぞ食ってやがる。こちとら命張って追っ手を撃退してるってのに呑気なもんだ。ここで待ち伏せされてたらどうするつもりなんだよ?
「........周囲は?」
『問題はありません』
『トラップも完了です』
「きゅー」
「そうかお前も手伝ったのか~。ご苦労な~」
「「トラップ?」」
仙里をなで回しながら首をかしげる2人に目を向ける。........ああ、仕掛けるって言ってなかったっけ。まあ同士討ちの心配はないから言わなくてもいいと思ったんだが、言っといた方がいいな。
「ああ、この辺りにそれとなくブービートラップを仕掛けたんだよ。この地形は利用せんとな」
「........抜け目ない男だな」
「えっと、どこに仕掛けたんだ?」
「........さあ?」
「「さあ!?」」
「いいじゃねぇか進行方向にはねぇんだから。それに死ぬようなトラップは仕掛けてねぇよ」
ま、黙って便所に行くんなら晒し者になるくらいの覚悟は必要だがな!
「さて、行こうぜ?ぐずぐずしてるとせっかくトラップ仕掛けてても追い付かれるぞ?」
「そうだな、逃げるならば速い方がいい」
「先生、ペースは大丈夫か?」
「おう、大丈夫。それにへばったら刃人が抱き抱えてくれるだろ?」
「よくもまあいけしゃあしゃあと........」
「くく、ヤチヨ様らしい」
にししと笑う調子のいいヤチヨ先生にため息をつく。........まあいいか、恩もあるし大切な仲間だからな。
「ゴーストスナイパー、辺りを警戒しろ。何が出るかわかんねぇからな」
『『『了解』』』
ゴーストスナイパーを辺りにフォーメーションを組ませて配置する。スナイパーは性質上索敵もこなすことができる。それにゴーストシステムが合わされば、それは究極の偵察兵と言えるだろう。そんな連中がついているのだ、俺の心には余裕が生まれていた。
「日が暮れるまで進むぞ」
「任せろ!」
「おう」
「きゅー!」
今回はそれなりにうまく書けたつもりです。至らない点があればご指摘願います。
それではこの辺で失礼します




