表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
傭兵in異世界  作者: キリサキ隊長
傭兵の逃走劇
60/86

傭兵たちの逃亡

更新スピードがまちまちで申し訳ないです。ご意見ご感想は遠慮なくどうぞ。

それではどうかお付き合いくださいませ

「........妙な真似をしてくれるなよ?」

「........はぁ、はぁ、やっと見つけた~........」


........相手は2人、男女1人づつか。聞き覚えのある声だが、友人を装うことぐらいは魔法を使えばなんとでもなるだろう。

瞬時に振り返り、それと同時に腰のホルスターからハンドガンを2丁抜いて追っ手に向ける。


「落ち着け、俺達だよ」

「見りゃわかるさ........ジョニーに先生よ」


俺を追ってきた2人組はジョニーとヤチヨ先生だった。別れの挨拶でも言いたいところだが、今はそんな状況じゃない。

言うまでもないことだが、この2人は敵側である。俺がこの状況を脱するにはこの2人を叩きのめさなければならない。先生はともかくジョニー相手は骨が折れそうだな........いきなりアクシデントかよ。


「あんた、何か勘違いしてない?あたしたちは追っ手じゃないぞ?」

「........何?」

「そうだ、左腕を出せ」


はて、追っ手じゃない........?じゃあこいつらはいったい何なのだろうか。それに何で俺は左腕を要求されたんだ?とりあえず出すけども、いきなり切断されるなんて事はねぇよな?


「じゃあ始めるぞ........フッ!」


ヤチヨ先生にちょうど印のある部分を握られ、何か呪文のような言葉を呟き出す。すると先生の手が青く光だし、それと同時に俺の腕から煙が出てきた。痛くはないがやっぱ身構えてしまう。


「おいおい!何してんだよ!?」

「うっさい、静かにしてろ........よし、終わり!」

「成功しましたか?」

「おう、バッチリだ!」


手を離されると反射的に引っ込める。腕を捲って異常がないか確認すると、なんとつけられていたはずの首輪の印がなくなっていた。


「あたしが解いた!感謝しろよな!」


フンスと鼻を鳴らす先生と、それを見ながらクスクスと笑うジョニー。........まさかこのために俺を追ってきたのか?


「........俺を逃がしてくれるってのか?」

「そうだ、俺とヤチヨ様はお前についていく」

「理由を聞いても?」


ありがたい話であることは間違いないのだが、どうにも不思議でならない。こいつらは自分の祖国を裏切ろうとしているのに、何がそんな事をさせるのか。


「あたしは単純だ。好きな人についていく、それに支配されたい願望もないし」

「ホントに単純だな!」


まあ、何となく予想はできてたけどここまでざっくりしてると逆に清々しい。........さて、問題は........。


「まあ、先生はいいとして。ジョニー、俺はお前が国を裏切るとは考えてなかったぞ」

「........昨日、1通の手紙が俺の元に届いた」

「........あ?」

「教え子の訃報だ」

「!」


なんとも悲しそうな声で語り出すジョニー。マスクで顔は隠れているが、悲痛な思いはひしひしと伝わってきていた。隣の先生も神妙な顔つきで聴いている。仙里は寝てる。


「もう俺の元には数え切れないほどの教え子の死を伝える手紙がある。街にいるうちはわからないが、戦争は確かに存在し、今なお俺の教え子は戦っている」

「ジョニー........」

「だが俺は........決して殺し合いの技術を教えた訳じゃない。俺が教えたのは生きる術だ、生きる術だったはずだ」

「だけどそれはあんたのせいじゃ........」

「そうかもしれないが、俺だって平和を願う1人の人間だ。俺だって戦争をなくすためにあらゆる努力をしなければならない」


........言いたいことはわかる、だがそれだけでこいつを信用するわけにはいかない。


「........ならマクリルの野郎につけばいい。あの男だって戦争終結のために動いている」

「確かにそうかもしれん。しかしマクリル司令のやろうとしていることは人の自由を奪い、人を家畜にすることだ。俺はそれを否定する」

「........」

「人の始めた戦いは人の手で平和をもたらすことで終わるべきだと思う。そのために俺は、より人間らしく戦うお前たちに賭ける事にしたんだ」

「........後悔はねぇのか?お前はそれまで築いてきた全てすら捨てるかもしれねぇんだぞ?」

「........覚悟の上だ。俺は俺の信じるもののために戦い、そして欲しいものを掴んでやる!」


........これ以上文句を言うのは野暮ってもんだな。そんだけ出来上がってんなら上出来だ。てか、ダメと言っても付いてきそう。


「そこまで言うならもう俺は何も言わねぇ。死んでもほっ放って逃げるからそのつもりでな」

「それくらい知ってるぞ、バカにすんな」

「やるさ、やってやるさ」


これで憂いは何もない。ただ黙って全力で逃げるだけだ。


「さあ、行くぜ!」

「「おう(きゅー)!」」


いつの間に起きていた仙里を含む4人で気合いを入れ直す。こうして俺たち3人と1匹は逃亡を開始した。


せっかく逃げてるんだから誰かしらに「逃げるんだよォ!」って言わせたいです。

それではこの辺で失礼します

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ