傭兵、不覚をとる
短めです
そんなですがどうかお付き合いくださいませ
「ウハハハァ!どうしたその程度か!?」
「ええい!」
ウォーガーは見た目通りパワータイプだった。更に言うならば身に纏っている何かの外皮を模した鎧のせいで防御力も高い。とりあえず並のライフルや太刀では歯が立たないのは弾倉をひとつ使いきって把握した。
グレネードやバズーカを使おうにも間合いが近すぎてこちらもダメージを負う。かといって距離を取ろうとすると魔法使いの十八番であるエネルギー弾が飛んでくる。カメルのときはばらまく感じ低威力弾だったが、ウォーガーのは大きく高威力なものだった。避けたときに後ろの木がいくつか薙ぎ倒されたのにはたまげたぜ........。
「そぉれ行くぞぉ!」
「........フッ!」
だからといって負ける俺ではない。相手のハンマーを振りかぶる動作に合わせて太刀を振るう。俺の狙い通り、ハンマーは真っ二つに折れてしまい使い物にならなくなる。
「ウハハ、よく粘るな。いつまで持つかな?」
「あいにく、しぶとさは世界1を自負してるぞ?」
「ハッハァ!そいつぁいいぜ!」
だがウォーガーも慌てることなくなにか呟いたと思ったら、地面から新しいハンマーを取り出した。........武器も失ったら取り替え可能かよ。
「いいねぇ........!少しだけ飛ばしていくぜ。『ストロガンス』!」
「........!?」
聞きなれない単語を言い終わるとともにウォーガーの身体を赤いオーラの様なものが包む。変化する兆しはないので『獣おろし』になるのではないようだが、それでもパワーアップしたのは一目瞭然であった。
「そぅら砕けちまいな!」
「ちぃっ!」
速度自体は強化されたのではないらしく避けるのには困らなかったが、俺はさっきまでいたところを見て戦慄した。
(なんだこりゃ........。人間の腕力じゃねぇだろ)
そこにはどでかいクレーターと言ってもいいような穴が開いていた。今までは地面が少し凹む程度だったのだからとんでもないパワーアップである。
「強化魔法は初めてかぁ?」
「........何度も言うけどよ、お前ら反則過ぎんだろ。消えるし武器は自前で作れるし。冗談じゃねぇぜ」
「お前だってわかってるはずだろ?勝てば........反則なんてないんだよォ!」
危なすぎて近寄れない。あの火力じゃ下手に触れただけでダメージだし、高火力の射撃は依然として使えない。突破口といえば鎧の関節部分に太刀を突き立ててやることぐらいしか思い付かん。というか........。
(いかんな........。地形を変えられ過ぎた)
見れば辺りは穴だらけになっている。お陰で足の置き場にも苦労している始末だ。敵さんを見ればこれが戦闘スタイルらしく、その巨体に似合わない軽快さで迫ってくる。........跳ねる巨体とか恐すぎだろ。
「!?」
「もらったァ!」
しまった!まさか考えてた矢先に穴にはまるとは........。
バランスを崩した俺にハンマーが振り下ろされる。俺はとっさに盾でガードするが、すぐにあまりいい案ではなこったことに気づいた。
相手の力が強すぎて徐々に押され出している。なんとか横に受け流そうにも、俺の力の方向を変えた瞬間に叩き潰される未来しか見えない。柔は剛を制するが、強すぎる剛はその限りにあらず、ってとこか........。
(万事休すか........!)
「よく耐えるなぁ。だが........ここまでだ!『ストロガンス』!」
ハンマーにかかる力が跳ね上がり、そのままプレス機のように俺を押し潰さんとする。ここまでか........と目を閉じ諦めかけたその時ーーー。
「沈めっ!」
ドゴォォォ!!
「ガァッ!?」
聞き覚えのある声と巨大な炸裂音がしたあと、俺にかかっていた重圧が消えた。チャンスと思い急いで立ち上がり、声の主を確認する。そこには........。
「手を貸すべきか?斬崎刃人」
ボロボロだが勇ましく戦場にたつガーンズの古強者、クレイグがいた。
話はできてるのに文章化するのがやっぱり難しいですね
アドバイスとかありましたら是非ともお願いします
それではこの辺で失礼します




