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傭兵in異世界  作者: キリサキ隊長
傭兵の非番
16/86

傭兵とオペレーター姉妹

キャラクター紹介する前に新キャラ出しときます


今回はだらだら書きすぎて非常に読みづらくなっているかもしれません

それでも一向に構わん!という方はどうかお付き合いくださいませ

「傭兵!いいお知らせだよ!」

「........何だね大佐よ?」


任務明けの朝っぱらから、今日も今日とて朝方は妙にテンションの高い大佐の声が響く。朝は調子悪いってのにこのテンションは勘弁してもらいたいぜ全く。


「君に専属オペレーターがつくことになったよ!」

「専属オペレーター?」

「そうだよ。今まではボクが傭兵のサポートを通信でやってたけど、今度からそれを専属でやってもらう人が出来たんだ!」

「ふーん........」


『すごいでしょ!?』と言わんばかりのドヤ顔をデカイ胸を張りながらかましてくる大佐。確かにそれはありがたい話だ。だいたい大佐は暇をもて余してるとはいえ、その部署の責任者を任務中は常に拘束しておくのは忍びない。しかしな大佐よ、それはもっと早くやることだったのではないかね?


「それで?どんな人なのさその人は」

「うん、正確には二人なんだけど........。あってもらえばわかるから、夕方時間はあるかい?」

「あるけど、今からじゃダメなのか?」

「ちょっとね........」


なんだそのちょっとって。すごい気になるんだが。まあ先方に事情もあるんだろうから仕方ない話なんだろうけどな。


「じゃあ傭兵。それまでボクの仕事手伝ってよ」

「だから溜め込むなって言ってんだろ!?いい加減にしろや!」

「そこを何とか!」


........結局押しきられて夕方オペレーター候補さんに会いに行くまで大佐のサボりのツケを肩代わりするはめになった。チクショウ........。


ーーーーーーーーーー


時間が夕方になり、俺は大佐の案内でその人物がいるところまでやって来た。来たのだが........。


「で?なんでこんなところに連れてきた?ん?」

「いや待ってくれ傭兵。ここに連れてきたのにはちゃんと訳があるんだ」

「ほお?一体何の用があってこの『都立キューカズ小学校』まで来たんだ?」


俺が連れてこられたのは小学校だった。この国では俺のいた国と同じく、中学までが義務教育となっている。年代もさして変わらず、故に小学校に通っているのは6~12歳ということになる。そんなとこに一体なにしに来たのか........。


「ここにオペレーター候補さんとやらがいるとは思えんのだがね。先生とかならわかるが」

「残念ながら違うよ。腕は保証するけどね」


そう言ってなかに入っていく大佐。........こうなったらもう変なもんが出てこない限り黙ってた方がいいかもしれんな。


ーーーーーーーーーー


「おーい2人とも~。迎えに来たよ~」


そう言って声をかける大佐。まさか学童保育みたいなのまであるとは........便利なもんはどこの世界でも同じものが出来るのかね。

すると奥の方から「「お~」」と、気の抜けた子供の声が2人分きこえてきた。やがて子供が2人駆けてきた。歳は小学校1年生ぐらいだろうか、片方が桃色の長い髪の毛、もう片方が桃色の短い髪の毛をしている。一挙一動からあどけなさが抜けてない、もはや少女というよりは幼女だ。髪の色が違うから、大佐の子ではないらしい(大佐は白に近い水色)。


「2人とも、元気にしてた?」

「お~イツキだ~」

「おっぱい揉ませろ~」

「「揉ませろ~」」

「ちょ、待って........。あとで遊んであげるからもうちょっと待って~!」


出てきて早速戯れ出す大佐と幼女2名。もはやお馴染みの光景らしく、後ろで見ていたスタッフのおばさんも微笑ましい顔をしていた。おいおい、さすがにここまで来てそれはないだろ........。


「大佐よぉ........。まさかここまで連れてきたのが子守りのためって訳じゃないだろうな?」

「う........。そんなに不機嫌にならないでよ傭兵。今にわかるからもう少し耐えて」


なんで人を紹介されるだけのはずなのに耐えなければいかんのか。


「傭兵~?」

「お前はもしかして~」

「「斬崎刃人か~?」」


なんで知ってんだ俺のことを。


「お~。当たりか~」

「やったね~」

「「ね~」」


なんと言うか........相手してて非常に気の抜ける子供だなコイツら。てか、この流れってもしかして........。


「大佐。まさかとは思うがこの2人が........」

「うん、オペレーター候補だよ」


嘘だろおい........。


ーーーーーーーーーー


ところ変わって俺が働いてる定食屋。この子達と飯でも食いながら詳しい事情を説明するという大佐の申し出を受けて、大将に相談して貸切状態にしてもらった。大将には申し訳ないがこの仮は働いて返すことにしよう。それにしてもコイツらは........人を厨房に立たせて飯コールするなよ。幼女2名はともかく大佐はいい大人だろうが。


「んで?どういうことだ?この幼女2名がオペレーター候補ってのは。悪いこたぁ言わねぇから病院いってこい」

「いきなりひどいね........。まずはこれを見てほしい」


そう言って手渡されたのは1枚の新聞の切りぬきだった。かなり古いものだったが、日付をみたら2年ほど前のものだった。どうやらその時期世間を騒がせた事件が解決したのを知らせたものらしい。


「『驚愕!サイバークラッカーの正体は幼稚園児!?』。なんだこりゃ、大佐説明頼む」

「うん、この国ではインターネットが普及してるのは傭兵も知ってるよね?」

「おう、確か3年前くらい前から軍や政府向けに試験的に導入されたんだろ?」

「その通り。で、今から3年前くらいに突然現れたのがそこに載ってるサイバークラッカーなんだよ。神がかったハッカーでね。当時は色んなところにハッキングやクラッキングを仕掛けて一時期銀行や軍のネットワーク、果ては政府の機能まで停止しかけたこともあったよ。派手に暴れてたから、いつの間にかサイバークラッカーなんてあだ名がついたんだ」

「なにそれすげぇ」


ドラマなんかで天才ハッカーが国にケンカを売るっていうのはたまに見るが、まさかそんなのがこっちでは現実にいるとは........。


「で?この幼女どもとこの記事は何の関係があるんだよ?」

「はぁ........。傭兵も察しが悪いね。よく読んでみなよ」


なんで俺が呆れられてんだよ........。ん?幼稚園児?まさか........。


「もしかして、コイツらがこのサイバークラッカーなのか?」


そう言って俺は呑気にお子さまランチを食ってるお子さま2名の方を見る。とられると思ったのか、皿を庇って距離をとる2人。


「その通りだよ。この子達が4歳にして国ひとつを脅かしたサイバークラッカー本人だ」

「いや、その話を信じろって言われてもなぁ........」


さすがに無理があるだろ、と思う俺に大佐はもうひとつ書類を提示した。マル秘って書いてある持ち出しがどうやっても無理そうなんだが........。


「なにこれ」

「2年前にサイバークラッカーを検挙したときの捜査資料。警察から借りてきた」

「明らかにマル秘って書いてあるんだがそれは........」

「細かいことを気にしてるとハゲるよ?」

「失礼な!まだまだフッサフサだろうが!見ろこの長さ!」

「「ハゲー」」

「そこ!うっせぇぞ!」


調子に乗るバカ3人をあしらいつつ俺は渡された資料に目を通す。

どうやらこの2人は、パソコンの天才だった両親に手が使えるようになってからパソコンの技術を叩き込まれ、親に命令されるまま訳もわからずハッキングやクラッキングを繰り返していたらしい。信じてた親に犯罪の片棒を担がされるとは........ひでぇ話もあったもんだ。


「事実はどうあれ、実行犯だったことにはかわりない。この子達も本当は施設行きだったんだけどボクが引き取ったんだ。この子達の技術は使えると思ってね」

「いいだろう........。コイツらの技術は本物だと認めるとして、使えると思ってるのか大佐は」

「ボクだって本当は軍の人間に頼めた方がいいとは思う。だけどインターネットが普及してまだ3年だ。まともに扱える人もそんなに多くないし、扱える人はすべからく暇じゃない。

だからといってそういうスキルを持っている人はこの社会に必要なのも事実だ。無理して協力してもらうくらいならこの子達みたいなポジションの方がいいと思うんだけど」

「コイツらはわかってんのか?それこそ今度は殺しの片棒を担がされるんだぞ?」

「それはこの子達に聞いた方が早いと思うよ?」


そう言って大佐は2人を顎で指す。


「この子達は見た目よりずっと大人だよ。この年で信じられないほどの修羅場を潜ってるからね。主に社会的な」


そこまで言われちゃ聞かないわけにはいかんな。


「おい幼女2名」

「幼女じゃないぞ~」

「名前があるぞ~」

「「ちゃんと呼べ~」」


隣で大佐が口許を押さえて笑ってるがそんなのはこの際無視だ。


「じゃあ名前を聞くとこから始めるか」

「「いいよ~」」

「アタシはニール~」

「アタシはネール~」

「「2人合わせて~........」」


お?なんかかますか?


「「........何だっけ?」」

「おいぃ!」


期待しちゃったじゃねーかおい!見ろ、大佐が隠すことすらやめて笑い出したぞ!?


「........ゴホン。とりあえず、髪の長い方がニールで髪の短い方がネールだな?」

「お~」

「その通り~」

「「よくできました~」」


........くっそ。すげぇ笑いてぇんだが笑ったら負けな気がする。


「それじゃあニールにネールよ。お前たちが俺たちに協力してくれるってのは本当か?」

「それは~」

「オペレーターの話~?」

「「いいよ~」」

「そのためにお前たちは人殺しの片棒を担ぐことになるんだぞ?」

「それイツキも言ってた~」

「だがそんなことは~」

「「些細な問題~」」

「理由を聞いても?」

「イツキには恩がある~」

「おとぉやおかぁよりも~」

「「だから協力する~」」


コイツら打ち合わせでもしてんのか?


「ボクも最初はそう思ったよ」

「心を読むなよ........」


それまで黙って飯食ってた大佐から声がかかるがそれはスルーする。「今日は連れないね........」とか聞こえてくるがそんなのも無視だ。


「ただし~」

「条件がある~」

「何?」

「「毎日ご飯作って~」」

「あ?大佐はどうした」

「イツキのご飯は~」

「はっきり言って~」

「「ご飯じゃない~」」

「........」


あ、大佐が涙目になった。そんな目で俺を見るなよ........。

はぁ、なんかもういいや。このままだったららちが明かねぇ。


「いいだろう。じゃあ早速協力してくれ」

「お~」

「いいぞ~」

「「よろしく~」」


こうして、俺に専属オペレーターがついた。まぁ当たり障りのない任務で手並みを見せてもらって、使えなけりゃダメ出しすればいいか........。




すんませんかなり強引かつぐだぐだになってしまいました


次はホントにキャラクター紹介やります。


こんな文を最後まで読んでくださってありがとうございます

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